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18話
最近一宮さんの様子がおかしい。
一宮さんは、二年に進級してから友達も増えた。
順調にツンデレ少女ライフを送っていたのだ。
異変?に気が付いたのは、偶然だった。
かなり、分かりにくい変化だった。
だから、私ぐらいしか気が付かない変化だろう。
ツンデレ訳第1級習得した私ぐらいしかね…。
※ツンデレ訳第1級なんて本当に存在しません。
とにかく、様子が変なので聞いてみた。
「一宮さん、また何かあった?」
私を見てビクッとした一宮さん。
その様子は、明らかに何かあったと言っている物なんだけど。
「し…雫!?な…何もないわよ!?」
そう言って、脱兎のごとく逃げた。
「逃げたな…。」
あの反応は、明らかに何かある。
しかし、本人が逃げるほど話したくない事らしい。
「そう言えば、顔が真っ赤だったな~。」
まさか、私の事が恋愛の意味で好きだったりして?
ハハハ、…まさかね?
「………」
あ、リルラに返事書かないといけないや…。
…真実がどうあれ、私は傍観者でいたいな。