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14話
二学期が始まっても、私は何処か前ほど楽しめない。
理由なんて、ほとんどリルラ皇子のせいなんだよね…。
ソラシア帝国の皇太子のフィル皇子から、私の事を聞き出したリルラは私に月に一度手紙を送ってくる。
リルラから、ある程度滅ぼされた経緯を聞きいてもやる事は何も変わらない。
でもさ、途中から愛の手紙に変わったのはどうして?
いや、分かってる。
リルラが私を好きだという事でしょ?
でも、その内容が…甘ったるい!!
読むの辛くなって来た。
返事を書かないと、直接会いに来そうだから恐い。
だから、読むのは止めないけど…。
一応、和解案は受け入れる予定だ。
その証として、リルラとの婚約を復活するのだが…。
「本当にしなきゃダメかな?」
私は、文化祭の準備決めの最中に関わらず溜め息をついてしまった。