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13話
夏休みが、あっと言う間に終わってしまった。
普通の学生なら、友人と遊びに行ったりするのだが…。
しかし、私は国を再建しないといけないので多忙なのだ。
後、二年しかないのだから…。
友人達との遊びを断るのは、かなり辛かった。
私も普通に生きて見たかったな…。
おっと、今の無し。
さて、そろそろ月ノ宮 雫に戻らないとね…。
私は、気持ちを切り替える。
王女モードから、普通の少女モードへと…。
「おはよう、雫さん。」
「おはよう、一宮さん。所でいつ、下の名前呼びを許したっけ?」
「相変わらず酷いわよね…。雫さんは」
ちなみに一宮さんは、ツンデレ女王からツンデレ少女へと変わった。
ジョブチェンジした一宮さんは、今の所私限定でデレが多かったりする。
「私以外に友達居るのか、周囲に心配されてる一宮さん。果たして、卒業前に友達が出来るのかな?」
「失礼な!!私にだって…出来るわよ!?」
あ…、声に出してたや…。
ごめんね…一宮さん。
私は、氷母達のからかいたくなる心理を理解したのだった。