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閑話<3>


我が父は、馬鹿な皇帝だ。



愚王だ。



グリラーナ王国を滅ぼしたのが、その証拠だ。



我がソラシア帝国の半分以上が、元グリラーナ王国国民な事を忘れている。




それでなくても、周辺諸国や国内に居るソラシアの民達は、グリラーナ王国が好きだったのだ。



勿論、皇太子の私も好きだった。



父以外は、全員好きだったのだ。



二番目の弟も…。


何せ、婚約者のファル王女に会う事を楽しみにしていたのだから…。



そう、父は知らないと思っているが弟は知っている。



何せ母上達に教えられていたからね。



だから、遊び人のふりをして秘かにファル王女を探している。



私達は、父を早く退位させる為に動いている。



ファル王女は、ジルーラ王国でグリラーナ王国の再建に向けてすでに動いているらしい。



私達も負けてられない。


願わくば、そう遠くない未来に和解出来る事を願いながら…。





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