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林檎の木の下で  作者: 瑠樺
四章
55/208

差し出された毒林檎 【9】


『あなたがいなければ傍にいられたのに』


 赤い外套に、赤み掛かった金髪の巻き毛。爛々と輝く真紅の瞳。

 目を零れ落ちそうなほど大きく見開いた女は、三日月の形をした口で呪いを吐いた。


『あなたがいなければ、わたしはずっとあの人の傍にいられたのに』

「……おかあ、さん……」


 母親は碧眼だった。だが、今のクロエにはそのようなことは認識できていない。

 こんなところに母親がいるはずがないのに、クロエの心は既に幻影に捕らわれていた。


『あの人に似ていないあなたなんて価値がないのに……』


 どうしてそんな価値のない存在の為に他人が不幸になるの? どうしてのうのうと息をしているの? どうして、どうして、どうしてどうしてどうしてどうシてドウしてドうシテドウシテ。壊れたように言葉を繰り返しながらクロエに詰め寄った母親は、泣き笑いのような顔をして手を伸ばした。


『ねえ、死んで? わたしの為に死んでくれたら、あなたは存在に足るものだったって認めてあげる』


 ぞっとするほど冷たい指先がクロエの首を絞めた。


「…………っな……さい……」

「おい、いい加減にしろ」

『早く消えて。無価値なあなたの存在をこの世界から消して』

「……生まれ……きて……ごめ…………なさい…………」

「幻影に惑わされるな」


 母親の手に自分の手を重ねて首を絞める。最期の瞬間だけは潔くあれるように、しっかりと絞める。

 苦しいというよりは、眠くなるような感覚だった。頭の芯に霧が掛かったように鮮明さが失われ、けれど感覚だけは研ぎ澄まされたまま意識が霞んでいく。


「いい加減にしろ! 何度言わせれば気が済む?」


 その時、何かが頬にぶつかった。

 青痣が浮かんだ箇所に思い切り何かがぶつけられた。クロエは思わず首を絞める力を緩める。


「けほ…………げほっげほげほ……っ!」


 肺へ流れ込んだ空気の冷たさに驚いて咽せたクロエは、その衝撃による胸の痛みに座り込んでしまう。肋骨の傷付いた胸は呼吸をするだけでも酷く痛む。咳で呼吸を乱した際の痛みは想像を絶するものだ。

 身体が真っ二つに割れてしまいそうだ。

 支えてくれる腕の存在を背に感じながらも、痛みに震えるクロエは縋ることも突き放すこともできなかった。


「グロリア。レヴィはどうしたんだ」

「レーダーを見る限り、セフィロト方面へ進行している。確保してくるか?」

「オレが行く。キミはこの人を看ていてくれるか」


 背にあったぬくもりが離れてゆく。

 置いて行かれる。

 捨てられる。

 独りになる。

 そう理解した瞬間、クロエは無意識の内に手を伸ばしていた。そして、確かに掴んだ。


「子供のお守りなんてやってられるか。貴様がそいつを見張っていろ」


 コートの裾を掴んだクロエと掴まれたルイスを見て、グロリアは嘆息する。怒りを飲み下すような震える吐息だった。

 怒りを肌で感じ、却って冷静になったクロエは手を落とす。

 傍にいてなんて誰かに言う資格はない。そんなことを言って迷惑を掛ける訳にはいかない。負担になってはいけない。駄目な子供は目立たないように、他人の迷惑にならないように、息を潜めて生きていなければならないのだ。


「大丈夫? 怪我はない?」

「……だ、だい……じょぶ……平気……」

「足は捻ってない?」

「平気……ですから、早く……レヴィくん、探しましょう……」


 折れた肋骨が悲鳴を上げることに耐え、脂汗を浮かべたクロエは肩を大きく上下に揺らしながら言った。

 胸が痛い。呼吸をする度に熱っぽく疼く。頬が痛い。火照った顔をなぶる北風の冷たさが辛い。

 身体中が痛かった。痛くないところが何処にもなかった。それでも他人に頼り、迷惑を掛けて失望される訳にはいかない。


「少し休もう」

「で、でも……」

「ここで倒れられたら迷惑だ」


 己を叱咤して無理矢理立ち上がったクロエは、その一言に足から力が抜けるのを感じた。

 迷惑という一言が北風よりも冷たくて、指先から感覚が消えてゆく。


「きつい言い方をしてごめん。でも無理しても良いことはないから」


 心が凍て付いたような気分でクロエは頷いた。

 これ以上の迷惑を掛けない為にも大人しく従うしかない。ルイスの淡々とした言葉にクロエは救われる思いだった。

 今は心配されたり同情されたりするよりも、素っ気なくされる方が有り難い。妙な優しさを受けると【棘】が出る。ささくれた心には冷たさが心地良い。






 粉砂糖を満遍なく振り掛けたような白銀の樹木。

 葉も幹も白い木の下には幸い雪もあまり吹き込んではこない。

 用意周到というべきか、ルイスが持っていた鎮痛剤を飲んだクロエは木の幹に背を預けて座り込む。鎮痛剤が効いてくるまでここで暫し雪宿りだ。


「これを使って」

「え……?」

「怪我をしているなら身体を冷やすのは良くない」


 ルイスは羽織っていたコートを貸してくれた。


「あの、これじゃ貴方が寒くなってしまいます」

「オレは寒いのは平気だから、気にしなくて良い」


 そう言ってルイスはクロエから少し離れた場所に腰を下ろした。

 こういう時は素直に従うべきなのだろうが、クロエはルイスの体調が良くないことを知っているし、何より自分がそれほどの気遣いを受けて良い存在には思えない。


「……隣、失礼します」


 クロエは痛みを堪えて移動する。ルイスの隣に座って、少しだけ肩を寄せる。気休め程度にはあたたかいだろうか。


「オレは寒くないと言ったけど」

「私が寒いんです。容赦して下さい」

「……分かった」


 怪我人を無闇に動かせるのも良くないと判断したらしく、ルイスは大人しくなる。

 レヴェリーを探しに行きたいはずなのにルイスは留まった。クロエは謝ろうとして、自分にその資格がないことに気付いて言葉を呑み込む。

 孤独の恐怖に駆られて引き止めたのはクロエだ。どうして謝ることができるというのだろう。

 痛みと寒さで意識が朦朧とする中、辺りを見回す。

 見渡す限りの白銀の世界だ。見上げると、切り取られたような紺の空が見える。己の存在を含めた全てが白い闇に呑み込まれてゆくような感覚がして、クロエは目を伏せた。


「ここは籠の中みたいですね」


 とても広いはずなのに何故かとても狭く感じる。明るいはずなのに、暗い。

 この奇妙な閉塞感は施設にいた時に感じていた、世界から切り取られたような感覚と似ている。


「鳥籠というよりは牢獄じゃないか」

「閉じ込めて、閉じこもって、辛くないんでしょうか……」

「生まれながらに籠の中にいるとそれが当たり前だから、不幸とも思わないんじゃないかな」


 己が不幸だったと知るのは籠から出て、自由を得た時だ。

 幸福があるから不幸があるように、初めからそれが【普通】であれば自分の不幸に気付けない。

 クロエにとって、両親に暴力を振るわれることが【普通】だった。ならばヴィンセントはどのような【普通】を持っているのだろう。何が彼にとっての常識なのだろう。

 クロエは、平気で人の生を踏み躙る悪魔のような彼のことを理解できない。ただ、【ディアナ】という女性を強く想っているという事実だけが分かる。


『ディアナの前でお前を殺すのが俺の夢だから』


 そう語ったヴィンセントの目には深い憎悪があった。だからこそクロエは諦め、この人物には何を言っても伝わらないということを理解した。

 憎むほどに愛している彼女の言葉以外、彼にとっては何の価値もないものだろう。命を救ったところで余計な世話だと言われかねない。それどころか、また殴られるかもしれない。


(……だけど……逃げたらあの時と……)


 か細い息を繰り返すクロエはぼんやりと遠くを見やる。

 群青の空から重たげな雪片が降ってくる。水っぽい雪は結晶を見ることができない霙雪だ。

 吹き付ける風は冷たく、手足の感覚はない。それなのに熱い。とても寒いはずなのに吐息が熱く感じる。身体を痛めた所為で熱が出てしまったのだろうか。いっそ意識を手離した方が楽なのだろうが、ここで眠れば二度と目を開けられないような気がする。

 喋るのも、息をするのも辛かった。

 寒くて、苦しくて、辛くて、悲しくて、寂しい。


「…………っ」


 瞳を閉じて尚も眼裏まで浸食してくる白い影。それに促されるように、あることを思い出した。

 胸が潰れそうになってクロエは顔を膝に埋める。妙な幻影を見ないで済むように、瞳を閉ざす。


「何処か辛い?」

「……いいえ」

「何か嫌なものでも見えたのか?」

「いえ……ただ、惨めだなって……自分は今一人だなって、そう思った時のことを思い出したんです」


 できれば思い出したくなかった記憶だった。

 心の奥に沈めて記憶の扉に鍵を掛けていたはずなのに、零れてしまった過去の欠片。それは思い出にならず癒えることもせず、腐った傷口から今尚汚れた水を垂れ流しているような過去だ。


「それはいつの話?」

「訊きたいんですか……? 楽しくない話ですよ」

「眠気覚ましにはなるんじゃないか」


 あんまりな言い方だったが、同情されるよりはこれくらいの距離感があった方が話し易いようにも感じた。


「私が学校の初等科に通っていた時のことです――」


 このまま二人きりでこの雪の檻に閉じ込められてしまいそうだと考えながら、クロエはルイスに霙雪が雨に変わったあの日のことをぽつりぽつりと話し出した。






 クロエが施設に入るまで通った学校。そこではあまり良い思い出がない。

 金髪碧眼が目立つから「調子に乗っている」と女子たちからは仲間外れにされ、男子たちからは母親がいないことを揶揄された。大人は助けてくれなかった。学費を滞納する生徒に、教師もまた冷たかったのだ。

 休み時間は行き場がなくて図書室に通ったし、昼休みは階段に座って一人でミルクだけの昼食を取った。

 母親が家と家族を捨てたからこんな風になった。こんなに辛い思いをするのは全て母親の所為だと責任転嫁しながら、クロエは生きていた。

 その日は朝から雪がちらちらと降っていた。

 午後になると雪が雨に変わった。

 春先の雨はとても冷たく、夏の夕立なのではないかと思わず疑うほどに激しい横殴りの雨だった。空は真っ暗で、強い風がクロエを嘲笑うように傍らを吹き抜けていった。


『あっ、おかーさんっ!』

『傘忘れていったでしょう? ほら』

『ありがとう!』

『さ、夕ご飯の買い物をしていきましょうね』


 皆は優しい両親が迎えにきてくれた。けれど、クロエにはそういう人がいなかった。

 迎えにきてくれる両親も、一緒に買い物をしてくれる父親も、一緒に料理をしてくれる母親もいなかった。

 冷たくて、悲しくて、寂しかった。クロエは一人で帰るしかなかった。


『うわ、きったねー』

『こら、そんなこと言っちゃ駄目よ。可哀想じゃない』


 余程恨めしそうな顔をしていたのか、それとも濡れ鼠のような姿が滑稽だったのか、級友たちには笑われた。それを大人として申し訳程度に窘める親たちには哀れみの視線を向けられた。

 クロエは笑われたことよりも、同情されたことに傷付いた。

 涙だか雨だか分からないものが頬を流れ、口内に侵入した。それはとても苦い味がした。

 そうしてぐしゃぐしゃになりながら帰宅したクロエは、父親と継母に家に入れてもらえなかった。

 新婚の二人にとってクロエは邪魔者だった。クロエもそれは良く分かっていたので黙って従った。

 クロエが外で夜を過ごしていると雨が雪へと変わった。紺色の空から落ちてくる白い雪はとても綺麗で、自分もこんなに清らかになれたら良いのにと思った。

 その内に知らずに眠りに落ちていたようで、気が付くと青空が頭上に広がっていた。泣きたくなるくらい空が綺麗なのに、頭が痛かった。寒気がした。風邪を引いたのだとすぐに分かった。

 だが、病院という金の掛かる場所に連れていってもらえる訳もなく、クロエはそのまま学校へ行った。結果、倒れた。

 学校のヘルスルームで持て余され、両親が呼ばれ、帰宅すると折檻を受けた。


『ああもう吐かないでよ、汚いわね!』

『こんな奴は放っておいて出掛けよう、ジゼル』


 この数日は何も食べていなかったので、腹を蹴られて吐いたのは苦い胃液だけだった。

 熱で頭が朦朧として、殴って蹴られた身体はあちこちが痛かった。それでも両親が帰ってくるまでに部屋を片付けなければまた怒られるのは分かっていたから、クロエは自分が汚した床を拭いた後、部屋の掃除をした。






「――その時、もう誰かに頼るのは止めようって思ったんです」


 縋ったって誰も助けてくれない。笑って、哀れむだけ。人間なんて所詮は自分が可愛い生き物だ。


「私は……ああいう惨めな思いをもうしたくない……」


 寒くて、悲しくて、痛くて、辛くて、惨めで。

 傷付きたくないから踏み込ませないし、踏み込まない。寂しいけれど、必要以上に人と関わらない。誰かに関わればまたきっと傷付く。平穏に生きていくなら一人が良い。誰かの重荷になりたくないし、これ以上傷付きたくない。

 もう惨めな思いはしたくない――!

 それ以上は何も言えなくなり、クロエは口を噤んでしまった。

 所々ぼかしたとはいえ、両親の愛を知らないことを聞いたルイスは暫し何か考えるように目を伏せた後、クロエが一番【辛い】と感じる部分へ触れた。


「だったら何故、あの男を救おうとする? 惨めな思いが嫌なら見捨てるべきだ」

「似ているから」

「誰に?」

「ローゼンハインさんはお義母さんに似ています。私のことを嫌いって言う時の顔がとても。だから……あの人に認めてもらえたら、私も過去の自分と変われたんだって……、存在して良いんだって思えるかなって……」


 そう、クロエがヴィンセントに対する恐怖心は継母に抱いていたものと同じだ。

 継母に認めてもらえなかったから、代わりにヴィンセントに認めてもらいたい。

 恐怖からくる服従心ではなく、精神失調からくる恋心などでもなく、純粋に慕う気持ちからでもない、ただ己を救うが為にクロエはヴィンセントを救おうとしている。


「私は……私が許されて救われたいから、ローゼンハインさんを助けるんです」


 クロエは皆が思うほど純粋でもない。打算と保身しか考えていない、棘と毒まみれの醜い女だ。

 失望したと――幻滅だという、蔑みの言葉を待った。

 無性に痛め付けられたい気分になったクロエは否定される瞬間を待っていた。

 けれども。

 固く握り締めて震わせるばかりだった手に、ふわりと何か触れるものがあった。

 凍える手に、他人の手が重ねられる。

 クロエはゆっくりと首を擡げた。そして何度も唇を空回りさせながら、その一言を紡ぐ。


「……どう……して……?」


 真っ直ぐに見つめてくる瞳をクロエはただ見返す。

 月も星もない夜空の色の瞳は澄みきっている。優しくもなければ冷たくもない曖昧な色。憐憫というよりは同情なのだろうか。いや、違う。ルイスの双眸には澄んだ色しかない。

 茨で傷付けられるほど、彼の氷は脆くないということか。

 クロエは眦を下げると力を抜く。すると安堵めいた吐息と共に、拳に力を込められるのを感じた。


「……醜いとか、汚いとか……気持ち悪いとか……思わないんです……?」

「惨めでも醜くても幻滅したりしない。必死で生きている人を尊敬こそするけど、どうして笑えるんだ?」


 失望なんかしない、とルイスは言った。


(……どうして……)


 クロエは母親に捨てられてからずっと孤独だった。優しくしてくれる人なんていなかった。損得勘定なしに慈悲をくれる人なんていなかった。

 だからこそ余計に分からなくて、笑えなくなる。


「す、すみません……。上手く、お礼……言えなくて……」


 笑ってみせようとするのに喉の奥が閉じて、声が震えて、頬が強張ってそれが叶わない。

 辛くないのに笑えない。嬉しいのに泣きそうになる。


「莫迦みたいに笑うの止めてくれないか」

「……え……」

「無理して笑わなくても誰も怒らないよ」


 笑えないクロエがおろおろしていると、ルイスは弱ったような様子でそう言った。


「で、でも笑わないと」

「強迫観念に駆られているのだとしても、せめて笑うのは泣いてからでも良いんじゃないか?」


 月の初めにクロエは泣いた。ヴィンセントに紫陽花の鉢を割られて泣いたのだ。

 クロエが泣くとヴィンセントは怖い顔をした。クロエはもう泣くのは止めようと思った。泣けば余計に傷付くと理解したから、何をされても笑っていた。


「泣いても何も変わらないけど、喚けば少しは気も晴れる。そういうことを我慢していると、笑うことも泣くこともできなくなるから……」


 笑うことも泣くこともしないルイスの言葉だからこそ、重い。

 笑えなくなったことのあるクロエも分かる。抑えれば抑えるほどに内側から壊れていくのだと分かっている。それでも少しばかり残る自尊心からやはり泣くことができなくて、クロエはルイスの掌をただ掴み返した。

 己のものとは違う筋張った手に触れると、氷のように冷たかった。

 だけど、自分自身の手も凍えきっているからか、微かなぬくもりが感じられた。

 肩から、腕から、手の平から、じんわりとぬくもりが染みてくる。


(あたたかい……)


 冷たいと思っていた人のぬくもりがこれほどあたたかく感じるとは思いもしなかった。

 胸の傷は今も痛む。けれど、それに触れた他人の感触を心地良く感じたのは初めてだ。

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