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林檎の木の下で  作者: 瑠樺
六章
145/208

番外編 脆弱を許したのは愛じゃない ~side Raphael~

ばらのはな、さきてはちりぬ 【8】以前の話になります。

 血の繋がった親兄弟だからといって結び付きが強いということはない。

 寧ろその血の繋がりが災いを呼ぶこともあるということを、レイヴンズクロフトという呪われた家に生まれたエルフェは良く知っている。

 レイヴンズクロフト家は元は農園主というただの弱小貴族だった。

 上に行く為に利用したのが教会に強いコネクションのある資産家(ブルジョワ)たちで、その彼等とのパイプを強くする為に政略結婚を繰り返した。貴族というのは資産が分散しないように、親戚と婚姻を結ぶ場合が多々あるが、それを更に強くしたものと考えて良い。

 レイヴンズクロフト家は教会という頑強な後ろ楯を得てのし上がった。

 繰り返された婚姻によって家々の友好は深まり、家は安泰だと言われていた。

 しかし、次第に身体に欠陥を抱えた者が生まれるようになる。

 政略結婚が歴史的選択の誤りだと気付いたのがたった四十年前。それまで三百年余り続いた近親婚の結果、極端に男子が産まれなくなってしまったのがレイヴンズクロフトという家系だ。

 そんな落ちぶれていくばかりの侯爵家に四人の男子が誕生したのは、まさに奇跡だった。

 天から与えられた奇跡だと言われていた。けれど、それを聞く度にエルフェは複雑な気分になった。

 これは奇跡などではない。正妻の他に二人の愛妾を迎えて、数を産ませただけの話だ。

 下手な鉄砲も数を撃てば当たるというのは政略結婚と同じだった。


「レイフェル。姉さんたちとお喋りしましょう」


 十二人姉弟の末子という立場に生まれたエルフェは親の期待が薄く、比較的自由に育てられた。

 そんな気楽な身分の子供にも悩みはあった。


「ねえ、レイ。姉さんたちの中で誰が一番好き?」


 八人も姉がいるものだから、女の怖さというものは良く知っている。

 先に生まれた双子の男子が妙に捻くれた性格をした可愛いげのない子供だったので、姉たちは末っ子のエルフェを弄ることに楽しみを見付けていた。


「このセラフィエル姉さんでしょう?」

「あら、わたしよ」

「私って言ってくれたら、レイフェルのお嫁さんは私が選んであげる」

「狡い、姉様! わたしが選ぶ!」


 同腹の姉に取り囲まれたかと思えば、異腹の姉たちが(たか)るようにやってくる。


「大人しい娘が良いな」

「従順なのが良い」

「ええ、歯向かうのは駄目ね」

「歯向かう娘を仕付けるのも楽しいと思うの」

「まあ、悪趣味ね、ユリエル姉様」

「あなたの悪趣味さには及ばないわ、アブディエル」

「姉様たちったら嫌だわあ」

「何よメフィスト、高潔ぶって。あんたもあたしと同じよ」

「わたくしたちはお父様の娘なのだから」


 姉たちは顔を見合わせ、くすくすと笑い合う。

 正妻のカヴァレーラ。側妻のエルセーヌと、ブリュンヒルデ。姉弟たちはミドルネームに母親の名前を入れられているので、自分が誰の子供なのかを理解している。

 親同士はいがみ合っていたが姉たちは妙に仲が良く、共通の趣味としてエルフェは遊ばれていた。


「貴方にぴったりの可愛いお姫様を姉さんたちが見付けてあげる」


 成長するにつれて姉の重い愛情が窮屈になったエルフェは外へ目を向けた。

 その時に出会ったのが、メルシエ・メルネスという少女だ。

 ドレヴェス人というのは男も女もがたいが良く、性格も無骨な者が多いのだが、彼女は作りたてのクリームのように繊細な印象があった。

 逞しい姉でも、性悪な兄でもない、大人しい妹が欲しかった。姉兄に弄り倒されることにうんざりしていた子供のエルフェにとって、自分より年少のか弱い少女は願ってもない【妹】だった。


「姉さんはそちらで上手くやっているのか?」

「ディーター兄様とガブリエラ義姉様はわたくしから見ても仲が良いです。ただ周りが……」

「早く子供ができれば良いんだがな」

「そうですね……。そうすればきっと上手くいくはずです」


 メルカダンテ伯爵家に嫁いだ姉のガブリエラは、エルフェが幸せなのかを訊ねるといつも笑ってはぐらかしてしまう。

 婚姻を結んでから六年が経つというのに未だに子供を授からないことが、姉の立場を弱くしている。

 政略結婚をした姉が本当に幸せなのか、エルフェは分からなかった。


「俺たちは得てしてそうだが、愛情の通わない結婚をして幸せになれるものか?」

「恋愛は結婚後に楽しむものだと言いますわ」

「不義を働けというのか?」


 問い掛けにメルシエは曖昧に笑った。

 エルフェも知っている。そのような不義が黙認されるのが一夫多妻を認めているドレヴェス人の婚姻だ。


「わたくしたちの窮屈さは特権階級に生まれた宿命です」

「ああ……、俺たちには果たすべき責任がある」


 身分の高い者はそれに応じて果たさねばならない社会的責任と義務がある。それが高貴なる者の責務ノブレス・オブリージュというものだ。


「だが、俺は運命を共にする相手は自分で選びたい」


 エルフェもメルシエも貴族の子供という一部品でしかない。

 いずれは好きでもない相手に求婚し、好きでもない相手の求婚を受けねばならないだろう。それでも、愛情の通わない結婚はしたくないとエルフェは思う。その思いが子供染みた我が儘でしかないと理解しながらも、まだ諦めたくないのだ。

 名門侯爵家の令息としてではなく、ただの十六歳の少年としてエルフェは夢を見ていた。

 幼馴染の彼女も自分と想いを同じくすると思っていた。

 しかし、夢から覚めることを言い渡されたのは彼女が先だった。


「レディー・メルネスこと、実際どう思っているのさ」

「あの子、昔っからお前の後を付いて歩いてたよねえ。妹分を盗られるのってどんな気持ち?」

「……うるさい」


 メルシエに縁談話が持ち上がったことを双子の兄は面白がったが、エルフェは面白くも何ともなかった。


「盗られたくないなら奪っちゃえば良いよ」

「伯爵令嬢と侯爵令息の駆け落ちかあ。社交界の蝿どもが好きそうなゴシップだ」

「莫迦を言わないでくれ!」


 エルフェにとってメルシエは妹分だった。何より、悪友で――大切な親友だった。

 婚姻という直接的な関係を持たずとも、このまま穏やかな時間が流れていけば良いと思っていた。

 だが、そうはいかない。葡萄畑(ヴィーニュ)を駈けていた子供時代は疾うに過ぎている。

 貴族の娘は政略結婚の道具だ。伯爵家の一人娘という地位も、その大粒のルビーのような容姿も、メルシエは申し分ない道具だった。


「俺は我が儘なのか……?」


 結婚してしまえば気軽に会えなくなる。そんな当たり前のことに気付いて、ショックを受けた。

 貴族の女の務めが子供を産むことだとすれば、レイヴンズクロフト家の男子として生まれたエルフェは、世界が平穏を貪る為の部品として生きることが務めだ。

 理性を放棄することはあってはならない。自らの幸福など求めてはいけない。

 綺麗な夢ばかりを見続けることも潮時だった。エルフェは自らの運命を受け入れなければならなかった。


「お前は政府の内情を知らせる駒になって貰うぞ、エルセーヌの息子(エルフェ)


 家を継ぐ訳でも教会に行く訳でもないエルフェは、レイヴンズクロフト家の家来として生きていく。

 当代の侯爵である父と、いずれその名を襲名する双子の兄の為に人生を捧げるのだ。

 汚れ仕事を引き受ける為に簡単には死なない身体にされて、その少しずつ投与される【薬】の影響で精神状態も悪くなる。追い討ちを掛けるように、自分が子供の作れない身体であることを知って、何もかもがどうでも良くなった。

 エルフェが逃げるように家を出たのは十八歳の時だった。

 家族からも幼馴染からも責務からも逃げて、頼ったのは都の教会で暮らす異母兄だ。

 十四年振りに会った一つ年上の兄のファウストは驚きはしたものの、エルフェを暖かく迎えてくれた。


「つまり、レイフェルが求めているものは考える為の時間ということですね」


 人質という理不尽な運命を受け入れた兄は、俗世を離れている所為か年の割りには落ち着いていた。

 懺悔を聞く司祭のような姿勢に、他の姉兄には話せないような悩みを随分吐露してしまったように思う。

 己を人質として差し出した家族を恨んでいて可笑しくないはずなのに、兄は親身になって行動してくれた。

 エルフェは裏の仕事をしながらも四年間、学校に通うことが許された。そしてそこで知り合ったのが外法のヴィンセントと、罪人のディアナだった。

 エルフェは彼等の何物にも囚われない生き方に憧れた。自由な彼等が結ばれてくれたら、この自分にも何かが見付かるような気さえした。

 そんな生活を一年ほど送っていると、メルシエも都にやってきた。

 勉強をするのだという彼女の言葉に救われた。彼女が婚約すらしていないことにエルフェは安堵していた。

 友人と幼馴染が傍にいる穏やかな時間が続いていた。

 この時間が続くのだと思っていた――――。



*☆*――*☆*――*☆*――*☆*――*☆*



『――ハートショット、ヒット』


 高く長く轟く銃声の後、耳に掛けたヘッドセットからそう声が流れた。

 沈黙の暗殺者(サイレントアサシン)ことL115A3ライフル。338ラプア弾による遠距離狙撃だ。

 またか、と呆れが胸に広がる内にヘッドショット――即ち、頭を撃ち抜いたという報告があった。

 今回の警備で最前線に詰めているのは過激派だ。彼等は外法は根絶やしにするべきだと謡い、敵意のない無抵抗の女子供も容赦なく狩る。たまたま視界に影が入った。それだけで彼等は引き金を引くのだ。

 仲間の死体が流す血の匂いに引かれてやってきた外法もまた弾丸の餌食になる。その繰り返しだ。


「交代しますか?」

「ああ……、頼む」


 エルフェはヘッドセットを外すと物見台から降りた。

 実際のところ、この仕事は肉体的疲労よりも精神的疲労がきつい。狙撃手という立場から安全地帯に詰めていることが多いエルフェは、醜いものばかりが見えてしまうのだ。

 その醜さの大半は人間の身勝手さ。スコープ越しに見る外法の方が人らしいと思うことさえあった。

 貴族の責務として組織に身を置いているエルフェは穏健派という訳でもないが、過激派でもない。ただどちらかと言えば平和的解決を望んでいるので、過激派の者たちとはそりが合わない。

 過激派の中に、ほんの数年前までメルシエはいた。

 虫も殺せなかった彼女が外法の命を容易く奪うようになった。それ等は全てエルフェの引き起こしたことだ。

 レヴェリーがきてからメルシエは良く笑うようになった。諦めたような曖昧な笑みではなく、屈託なく笑ってくれるようになった。だから、この【世界】を守ることが最良だとエルフェは考えたのだ。

 滑稽だと笑われても不実だと責められようとも、この関係を続けることがせめてもの罪滅ぼしだ。

 だが、最近はそれで良いのかと考えるようになった。

 外法の血を摂取したことで若々しい外見を保つことができ、自己癒力等、肉体機能は飛躍的に上がっている。それはまるで不老不死のようで、妙薬として外法の血を欲する者もいる。

 しかし、不老不死などは有り得ない。

 調整を受けた者はいずれガタがくる。身体の様々なところが使い物にならなくなっていくのだ。

 エルフェより早く調整を受けたファウストはもうガタがきている。

 どういう副作用が出るのかと数年前、訊ねたことがある。

 まず眠っても疲れが抜けず常に倦怠感がある。免疫力が落ちて風邪を引きやすくなったとも言っていた。本人は老化だと笑っているが、麻酔を持ち歩いているところを見ると苦しそうだ。

 いずれ訪れるその時になってメルシエを一人にしておいて良いのか。

 強がりな彼女は平気だと言うだろう。家を追い出された時のように、からからと笑うはずだ。昔のようにその言葉と笑みに騙された振りをして、ただ縋るだけで良いのだろうか。

 良いはずがない。そんなこと、疾うに気付いていた。

 宿舎に戻ったエルフェはシャワーを浴び、着替えをする。それから煙草に火を点けた。

 この時期になると最下層部はとても蒸すので、体力を消耗する。このような劣悪な現場で生き生きとしているのはヴィンセントやディアナのような戦闘狂か、最下層出身の外法だけだ。

 時刻は午後一時。眠気はなくとも肉体に疲労は蓄積している。

 暫し煙草の芳香を楽しみ、吸い殻を灰皿に押し付けるとエルフェは寝台に横になった。






 数時間の仮眠を取り、窓の外に目をやると昼は終わっていた。

 夜からの警備もまた五時間詰めることになる。その前に腹拵えをしなければならない。

 宿舎を出て食堂へ向かうと、仕事を終えた者とこれから仕事に出る者とでごった返していた。

 カウンターで適当なものを注文したエルフェは席を探す。そこで見知った人物を発見した。


「仕事だったのか、メル」

「今日で上がりだよ」


 許可を取らずに隣の席につくと、メルシエは不機嫌そうな顔をした。


「誰が待っていたのか?」

「そうじゃなくて、また吸い始めたの?」

「何をだ」

「煙草臭いよ」


 そういえばメルシエはこれを嫌っていたな、と思い出す。

 エルフェが禁煙を始めたのは十五年前だ。店を開く為に喫煙癖を直すようにし、レヴェリーがきてからは完全にやめた。自分でも何故また吸ってしまったのか分からなかった。


「家で吸うつもりはない」

「当たり前だよ。ところでクロエちゃんとヴィンセントはどう?」

「特に何も変わらない」

「……そう」


 ミルクの入ったグラスを両手で持っていたメルシエは、じっと目を伏せる。


「あの子のこと、急かしちゃ駄目だよ」

「急に何だ」

「今は充電期間みたいなもの。ゆっくり溜め込まなきゃいけない時なんだから、すぐに社会に出ろとか追い立てちゃ駄目だよ。今まで辛いことあった分、楽しいことも経験しなきゃ」

「分かっているさ」

「それなら良いけどね」


 クロエは心も身体も傷付いている。心の傷を治していくのは本人次第だが、身体の傷についてはエルフェにも責任がある。

 少々無茶な延命を続けた。その副作用が出ている。

 十年も眠っていたのだから本来なら立つこともできないくらいだ。クロエが普通の生活を送れているのは、外法の血を引くからだろう。それでも無理をしていないということはないはずだ。

 クロエは体調が悪くてもそれを表に出さず、結果的に臥せってしまうことがある。

 ヴィンセントは怠けているだけだと言うが、クロエはどのような理由があろうと仕事の手を抜くことはない。あの子供のそういう面を少々真面目すぎるとエルフェは感じている。


(手を抜くということを知らない奴だからな……)


 最近クロエは外出することが多くなった。

 大半は買い物ついでの寄り道のようで、たまにレヴェリーやルイスに声を掛けて出掛ける時がある。

 エルフェはそういうことを咎めるつもりはない。寧ろ無趣味さを不安に思うほどで、もっと遊んでいた方が健全なくらいだ。


「じゃあお先に失礼させてもらうよ。腹を空かせて待っている奴がいるからね」

「ああ…………いや、待て」


 席を立とうとするメルシエに頷き掛けて、エルフェは止まる。聞き捨てならないことを聞いた。


「誰を待たせている?」

「あたしが誰といようがあんたに関係ないじゃないか」

「不愉快だ」

「はあ!? じゃあ何? 一々あんたに報告しなきゃあたしは何もできないわけ?」

「そうは言っていないが、ものには順序があるだろう」

「こっちが不愉快だよ」

「待てメルシエ」


 昔から世話を焼いてきた妹分が得体の知れない者と暮らしているのは不快だ……というよりも不安だ。

 静止を聞かずに背を向ける彼女の肩を掴もうと手を伸ばした瞬間、指先が髪に触れる。

 振り返ったメルシエはきっと眦を吊り上げ、エルフェの手を撲った。


「暫く連絡してくるな」


 にっこりと猫のように笑う彼女に何も言えなかった。

 取り残されたエルフェは何故撲たれたのかを考える。どう見ても今の暴力は理不尽だろう。そうして考え込んでいると、テーブルに食事が運ばれてきた。


「うん、まあ……何というかさ、今日のお代はただにしてやるよ」


 微妙な気遣いが腹立たしくて睨むと、食堂勤務の男は大笑いをして去った。


(どうしろというんだ……)


 メルシエは今でこそ髪を短く切り揃えているが、昔は大切に伸ばしていた。

 幼い頃、エルフェはそれに触れてみたくてつい引っ張ってしまったことがある。

 瞳と同じ深い青のリボンで結ばれた、薔薇色の長い髪に触れた。その瞬間に編んでいた髪がほどけた。

 時間を掛けて編んでもらったのにどうしてくれるのだとメルシエは怒り、終いには泣いた。

 葡萄畑の真ん中で大泣きするものだから、世間体は最悪だった。

 あれ以来、エルフェは女性の流す涙というものがどうにも苦手だ。そしてそれ以上に作り笑いが苦手だ。

 諦めたように笑う彼女に、どうやって責任を取れば良いのか分からない。


『……レイフェル様……お怪我は……?』


 血塗れの彼女を抱き止めると身体から血がどんどん溢れてきた。

 葡萄畑で幾度も共に眺めた夕陽のような赤。だが、エルフェが触れたかったのはそんなものではなかった。

 エルフェはエゴで彼女を生かした。そして、エゴで傍に繋ぎ止めた。

 間違いは既に二度犯した。三度目はあってはならない。

 引越しの際、エルフェが彼女に自分たちの傍に越してこないかと持ち掛けたのはもう誤りたくないからだ。

 彼女に懐いているレヴェリーやクロエは彼女が近くにくれば喜ぶだろう。エルフェ自身、彼女には目の届く場所にいて欲しいと思う。そう願うのは我が儘なのだろうか。

 子供たちのことを理由にする己の狡さをエルフェは知っている。だが、それでも自分の望みを口に出すことはできない。

 何か願い、行動することでまた誰かを傷付けることが怖い。

 また彼女を狂わせてしまうことがどうしようもなく恐ろしい。

 暗澹(あんたん)とした感情が胸に(わだかま)っている。目を背け続けてきたものの重さが辛くて仕様がなかった。

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