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林檎の木の下で  作者: 瑠樺
第二部 序章
122/208

落ちる少女と追われる兎 【5】

 絵を描いて、本を読んで、たまに訪ねてくるレヴェリーやヴィンセントと話をして、眠って。

 三日もそんな生活をしているクロエは外に出たくて仕様がないのだが、今日も夜まで休んでいるように言い付けられている。

 じっとしていると色々考えてしまう性質のクロエはぼんやりと窓の外を眺める。

 春の時間はゆっくりと流れ、淡い水色の空も黄昏の色に染まってゆく。

 テーシェルは坂の町でもある。湖から続く緩い坂の上に広場があり、そこに建つこの家の二階は見晴らしが良い。夕暮れの空の下には湖が広がり、沈んでゆく太陽が水面にきらきらと光を描いていた。

 とても綺麗な景色なのに、胸がざわざわする。

 昔から夕焼けの空を見ると悲しくなることがあった。

 押し迫る夜の空色と、教会の鐘を合図にして子供や鳥が帰路につく。だが、クロエは帰る場所がなかった。

 家にいる時も、施設にいる時も身の置き場が分からなくて、必要としてくれる人もいなくて、そんな空虚な自分が空に嘲笑われているようだと感じていた。

 残り香のように薄らいでいた痛みが胸の中に蘇る。

 今でも痛い。今だからこそ、余計に痛い。

 これほどまでに痛いのだから、当分一人に戻ることは不可能だとクロエは自覚している。


(ここにいると決めたんだもの)


 自分がいると望んだ場所が【居場所】なのだから、ここは間違いなくクロエの居場所だ。

 ここは初めて自分で選んだ、自分の居場所。

 胸を張っていられるようになりたい。不安に捕らわれても前を向けるように、自分に自信を持ちたい。焦ったり意地を張ったりするとろくなことにならない。ならば、将来のことはじっくり考える。

 未来のことを心配したり、過去を後悔したり。そうして現在を疎かにすることは非生産的だ。


(……心配しすぎ、かな)


 胸にあるざわめきは不安というよりは、期待からくるものなのかもしれない。クロエはこれからここで始まる新たな生活が楽しみなのだ。

 前向きな気持ちで改めて外の景色を眺めると、夕映えの空と湖はより鮮やかに感じられた。

 少しだけ日が沈んだこの時間は気温も涼しく、湖の畔を散歩したら心地好いだろう。

 今度双子を誘ってみよう。そんなことを考えていると、その片割れがクロエの部屋を訪ねてきた。


「飯の時間だから下りてこいよ」


 クロエはこの数日、食事は部屋に運ばれていたので皆で揃って取る食事は久々だった。

 レヴェリーの後に従って一階に下り、ダイニングへ入る。そこでクロエは目を瞬かせた。


「わ……、このご馳走どうしたの!?」

「お祝いだよ」


 クルトン入りのパンプキンスープに、黒胡椒の利いた野菜とヨーグルトのテリーヌ。ハムとグリュイエールチーズを挟んでこんがりと焼いたクロックムッシュ、飴色に炙ったホタテと長ネギのソテー、とろけそうな牛肉の赤ワイン煮……。テーブルの上にはご馳走が並んでいる。

 男たちは既に席についており、キッチンではメルシエが盛り付け用の皿を準備していた。


「任せちゃって済みません。私も手伝います」


 ただでさえ引越しの後片付けを手伝わせているのに家事までさせるのは申し訳ない。

 クロエが手伝おうと腕を伸ばす。すると、メルシエはぴしゃりと遮った。


「はい、黙って座ってる。今日の主役はあんたなんだから」

「え……ええ!?」


 お祝いという言葉からヴィンセントの快気祝いを想像していたクロエは、自分が主役と言われて狼狽える。

 主役とは一体どういうことだろう。


「あ……あの……私、何かしました……?」


 訊ねた瞬間、皆は呆れたような顔をした。


「今日、クロエの誕生日じゃん」

「あ……!」


 レヴェリーの言葉にクロエは漸く思い出す。今日――五月五日はクロエの生まれた日だった。

 もしや、やたら部屋で休んでいることを勧められたのは、これを隠す為だったのだろうか。ここ数日の言動を振り返ると、男たちはクロエを部屋から出すまいとしていた。

 クロエが慌てて席につくとヴィンセントは目を眇めて笑った。


「自分の誕生日って普通忘れる? 僕たちが折角用意してあげたのに失礼だよね」

「ひ、引越しとか色々あったからうっかりしていたんです」

「幾ら老けることから目を背けたいからってそれはないよねえ、幾ら三十路だからってさあ」

「私はまだ三十じゃ……」

「四捨五入すれば三十なんだから多い方が得だよ」

「全然得じゃありませんっ!」

「年を取るのは瞬く間だ。拘ることでもないだろう」

「……エルフェさん、フォローになってないです……」


 エルフェは宥めたつもりなのだろうが、クロエからすると傷口に塩を塗り込まれたようなものだ。


「あははは、エルフェさん良いこと言うね。お前はそういう細かいことに拘るからつまらない人間なんだよ」

「はいはい、年齢の話は良いから。ヴィンセント、あんたも今日くらいは大人しくしな」


 メルシエはヴィンセントを黙らせるには餌付けをするのが一番と判断したのか、皿に料理を取り分けると酒のボトルを押し付けた。


「あれ、飲んで良いんだ?」

「料理をひっくり返されるより、自業自得で臥せっていられる方が静かで良いからね」

「うわ、やっぱりおばさんは性格悪いなあ。魔女というより悪魔みたいだ」

「鬼畜悪魔のろくでなしのあんたより性格良いと思うよ……?」


 ヴィンセントがメルシエやファウストといった善人寄りの人種との相性が悪いことは皆知っているので、エルフェとレヴェリーはいつものことだと聞き流す。

 クロエが食事に手を付けようか仲裁しようかを悩んでいると、エルフェはクロエの前のグラスに飲み物を注いだ。ラベルを見る限りボトルの中身は酒だ。


「私、お酒飲めません」

「飲んでみろ」


 もう大人なのだから少しくらい飲めるようにしておけ、と言われているようだった。

 恐る恐る一口飲んでみると甘酸っぱいチェリーの味がした。

 グラスに注がれた赤い液体は飲み口の良いチェリーブランディだ。クロエが苦手だと感じるアルコールの熱っぽい刺激はあるものの、果実の甘みがそれを和らげている。

 酒の美味しさというものは分からないが、飲めないことはない。

 クロエが素直に感想を伝えるとエルフェは、最初はそのようなものだろうというような顔をして、自分のグラスにも酒を注いでボトルを置いた。


「なあ、オレには?」

「お前は子供だ」

「クロエが飲めるならオレもいけると思うんだけどなー」

「酒は成人してからにしろ。こいつのように頭のネジが緩んでからでは遅い」

「うっわ……」

「エルフェさん、地味に暴言聞こえたんだけど気の所為?」

「幻聴だろう」

「ふうん?」


 子供扱いを受けて不満顔をしていたレヴェリーも、駄目な大人の姿を嫌というほど見て育っているので、大人しくジュースを啜った。

 メルシエはそんな子供を宥めるように、野菜とヨーグルトのテリーヌを分ける。


「まだ食い終わってねーんだけど」

「さっきから野菜食べてないだろ。ほら、トマトは?」

「貰うけど……って、オレに食わせようとすんな!」

「弟に対しての威厳とやらが木っ端微塵になりたくないならちゃんと食べることだね」


 兄として弟に身長を抜かれているという事実はレヴェリーにとって深刻な問題だ。

 プライドが刺激されたということもあるだろうが、幼少期の恥ずかしい思い出という弱味を握られていることもあって、レヴェリーはメルシエには弱かった。


(やっぱり家族みたい)


 血の繋がりなどないはずなのに――時として争うことすらあるのに――こういう時の皆は家族のようだ。

 クロエが幸福を感じる、願って止まない団欒がそこにあった。

 食事が終わり皿が下げられると、ケーキが運ばれてくる。

 チョコレートスポンジをチョコレートソースでコーティングしたザッハトルテは、艶々としたグラサージュチョコとフランボワーズのコントラストがまるで宝石のようだ。

 エルフェ手製のバースデーケーキにクロエは顔を輝かせた。


「お前の為に僕がわざわざキャンドル立てるなんて作業してあげたんだから感謝しなよね」

「はい、嬉しいです!」


 エルフェならこのような装飾はしないだろうと思ったが、なんとヴィンセントが仕上げをしたという。

 ヴィンセントから贈り物を貰うは思ってもいなかったクロエは、その不意打ちに胸が跳ねた。

 キャンドルの火を消したところで、皆から誕生日のプレゼントの包みを渡される。

 クロエは許可をもらって包みを開いていく。レヴェリーからはステンレス包丁とまな板のセット、エルフェからは大きなうさぎのぬいぐるみ、メルシエからはローズオイルのハンドトリートメントだ。


「バースデープレゼントにまな板と包丁って斬新だね、レヴィくん」

「こーゆーのは日常的に使うもんが一番良いんだよ」

「そのぱっとしない顔と同じでつまらない発想だよね。ああ、暗にまな板娘ってことを言いたかったのかなあ。だとしたら中々捻りがあって面白いとは思うけどさあ、十九にもなって彼女の一人もできない理由って考えたことある? 生きていて辛くない?」

「うっせえ!!」


 レヴェリーをおちょくっているヴィンセントは相変わらず輝いている。


「あんた、この子の年齢考えてるの? 子供じゃないんだよ」

「お前も人のことは言えんだろう。その手のものには好みがある」

「あたしはこの子に合うものを選んだつもりだよ」


 皆は互いの贈り物の内容にけちを付けているが、クロエは胸が一杯だった。

 自分でも忘れていたような誕生日を気に掛けてくれただけで充分だ。


「今日は素敵なお祝いをありがとうございます」






 今までクロエは誕生日をろくに祝われたことがなかった。

 施設では月に一度、纏めて誕生会を開くので、個人としては誕生日を祝われたりはしない。母親が家を出ていく前は家族とケーキを食べた覚えもあるが、記憶が掠れるほどに遠い過去だ。

 生まれてきたことを祝われないことが当たり前のクロエにとって、誕生日など意味のないものだった。

 それなのに今日こうして沢山の人に祝われている。

 嬉しくて、戸惑っている。

 酔いに任せて柄にもなくはしゃいでしまいそうだったクロエは早々に部屋に戻り、風に当たっていた。

 夏が近いとはいえ、夜は冷える。酔いを覚ますには丁度良い。

 湯気と共に立ち上る香りを楽しんでゆっくりとハーブティーを飲んだクロエは、やわらかに息をついた。そうして虫の声に耳を傾けながら風を浴びていると、階段を上る音が聞こえてきた。

 足音はクロエの部屋の前で止まり、ノックの音が響く。


「はい、どなたです?」

「オレだけど、遅くにごめん」

「お帰りなさい。先に引っ込んでいて済みません」


 聞こえてきた声はルイスだ。

 ベッドから降りたクロエは扉に向かおうとして、そこで動きを止める。


「ええと……、少し待ってもらえますか」


 クロエは寝支度を済ませてしまっていた。

 姿見に映るのは白絹のナイトローブに、うなじで緩く結んだ髪。とても人前に出られる格好ではない。

 慌てて着替えようとすると、ルイスはそれを制した。


「いや、このままで良い」

「済みません……」


 クロエは詫びながら、せめてもの礼儀だとそろそろと扉に近付いた。

 扉に手を当て、耳を傾ける。


「誕生日おめでとう」

「……ありがとう、ございます」


 引越しの手伝いをしたり実家に帰ったりとルイスは何かと忙しく、余裕がなかったはずだ。そんな彼がこちらの誕生日を覚えていてくれたということに、クロエは嬉しい気持ち以上に戸惑う。


「贈り物……ここに置いておくから、気が向いたら見てくれると嬉しい」


 扉の向こうで小さくなっていく足音を聞きながら、クロエはどうしてと心の中で呟く。

 気が向いたらなどと消極的な言い方を何故するのだろう。彼が何処となく疲れた声をしていたことも気掛かりで、悲しい気持ちになってしまう。

 床の上に置かれた贈り物を手に取ったクロエはベッドの上に戻ると包装を解き、箱を開けた。

 最初に目に飛び込んできたのは、スズランのチャームだ。花の部分には青い石が嵌め込まれ、葉や茎の部分は繊細な銀細工が施されている。

 もう一つは、勿忘草の飾りがついたアンティーク調のキーホルダーだった。

 クロエは枕の方へ移動し、思いきって壁を叩いた。


「あの、まだ起きていますか?」

「壁越しに話し掛けるなと言ったはずだけど」

「時間も時間なので訪ねるのも失礼かと思いまして」

「明日で良いだろ」

「今話したいんです」


 約束を破ったクロエに対してルイスは冷ややかだったが、本当に機嫌の悪い時の彼は喋らなくなる。

 暫くすると用件は何かと先を促したので、クロエは口を開いた。


「この前言ったことの続きなんですけど……、こうして一緒に暮らしている時点で私は皆のことを家族だと思ってます。メルシエさんも、貴方も」

「それで、何が言いたいんだ?」

「私も大変な時は皆に頼りますから、貴方も甘えて良いんですよ」


 義家族と何かあったのか、それとも他に心を痛めることがあったのか、ルイスは疲れた声をしていた。

 言葉にして吐き出したところで何の解決にもならないかもしれない。

 だが、泣いてもどうにもならないけれど気晴らしにはなるとルイスは言った。それと同じで、吐き出すことで僅かでも負担は軽くなるのではないだろうか。


「人に借りは作りたくない」

「私は見返りを求めたりしませんよ。朝や夜の挨拶をして、お茶の時間に話せるだけで幸せですから」


 ルイスが義親に自由を許された時間は二十歳まで――つまり、あと十一ヶ月だ。

 クロエはエルフェとレヴェリーとは義家族になり、ヴィンセントもいずれは義父親になるかもしれない。そうして彼等とは縁が繋がっていたとしても、やはりルイスは他人だ。

 この生活が終われば自然と疎遠になるだろう。

 だからせめてこの一年、傍にいたい。

 何かを抑え込むような諦めるような顔ばかりをする彼に、笑えるようになって欲しい。

 そんなことを口に出せば彼はきっと逃げてしまうだろうから、クロエは心の中だけで願う。


「キミの幸せはそんなものなのか?」

「平穏は得難いものです。家族や友達と何気ない話をできることは幸せなことだと思います」

「だったらオレに関わらない方が良いよ。オレは普通じゃないから、傍にいると不幸になる」

「ああ言えばこう言いますね……」


 意識せずクロエは声は落ちた。

 この手の内容に関してクロエとルイスはいつも平行線だ。

 ルイスは性格上折れることはしない。クロエもそこの辺りは承知しているので、心の隅にでも留め置いてくれれば良いと思っている。

 けれど、もどかしい。

 分かっている癖に頑なに分からない振りをする彼と、上手く気持ちを言葉にできない自分が歯痒くて、つい憎まれ口が出てしまう。


「煮ても焼いても食べられないって、貴方みたいな人のことを言うんですよね」

「……塩胡椒くらいはされている気がするけど」

「被害妄想です!」


 クロエはルイスに危害を加えるつもりはない。

 餓えた獣のような扱いを受けたクロエはむうと頬を膨らませる。


(私ってそんなに怖いのかな)


 逃げられるほど追っているつもりはないのだが、追われる側からすると恐ろしいのだろうか。

 手近にあったぬいぐるみをぎゅむりと抱き締めて押し潰してしまうと、うさぎの顔が歪んだ。

 サンドバッグと化したうさぎは円らな瞳でじっと見上げてくる。今のクロエにぬいぐるみを愛でる心的余裕はなく、哀れに潰されるだけだ。


「用件も済んだようだし、もう寝ても良いかな」

「ちょ、ちょっと待って下さい。話はまだ終わっていません」

「お休み。今日これ以降話し掛けたらキミと絶交するから」

「ぜ…………」


 ルイスが淡々と言い放った言葉にクロエは絶句する。

 絶交とは子供のような台詞だ。けれど、クロエは真に受ける。

 そうして放心するクロエを残してルイスは先に眠ってしまった。

 翌朝、真っ赤な目をして現れたクロエを見たレヴェリーは呆れを滲ませた風に言う。


「クロエも二日酔いかよ」

「二日酔いじゃないよ……」


 久々に酒を飲んだことで酒量を見誤ったヴィンセントと、元から酒に弱いエルフェは二日酔いで機嫌が悪い。クロエはというと目が冴えて全く寝付けず、ベッドの中で虚しく寝返りを打つ内に夜が明けていたという始末だ。

 蜂蜜をたっぷり垂らしたのに、フレンチトーストがちっとも喉を通らない。

 クロエを含めた大人たちが押し黙っている所為で朝食の席の空気はとても重かった。


「これだから酔っ払いは嫌なんだ」

「誰の所為だと思ってるんです……?」


 うさぎを追い続けて見事に徹夜だ。

 クロエは寝不足の原因となった人物を睨む。すると、蜂蜜入りのホットレモネードを飲み終えたルイスは食事が終わったとばかりに席を立つ。


「全然食べてないじゃないですか」

「水分は取ったよ」

「貴方はレモネードダイエットでもする気ですか?」

「まさか」


 クロエはレモネードしか摂取する気のないルイスに皮肉を飛ばしてみるものの、軽くかわされてしまった。


「じゃあ、あとでパンプディングにするからちゃんと食べて下さいね」


 フレンチトーストが嫌だというなら、プディングと混ぜてデザートにするまでだ。ストロベリーとブルーベリーを乗せれば彩りも酸味もあって良いだろう。


「こっちは頭痛いんだから朝から奇声上げないでよ。序でにその醜い顔で渋面作っていられると目障りだから僕の視界から消えてくれない?」

「自業自得のヴィンセントさんは黙って下さい」

「うわ、八つ当たりだ。三十路のおばさんは陰険で嫌だなあ」

「エルフェさんからも何か言ってやってくれませんか。あれじゃ野垂れ死にしてしまいます」

「あいつもいい年した男だ。死に場所くらい自分で選ぶだろう」

「オレもレモネードダイエットしようかなあ」


(駄目だこの人たち……)


 自分のことしか考えていない男たちにクロエはげんなりするが、ここは自らが選んだ居場所だ。

 新天地にきたからといって日々の生活が劇的に変わる訳もない。クロエも男たちも相変わらずだ。

 ――――こうして、今日もろくでなしたちに囲まれたいつも通りの一日が始まった。

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