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林檎の木の下で  作者: 瑠樺
第二部 序章
117/208

用語

理想郷(アルケイディア)

 この世界の名前で、天に聳える塔。大きく分けて五つの階層から成っている。

 階層の名前は以下の通りである。

 ・最上層部-【エデン】

 ・上層部上部-【レミュザ】 / 上層部下部-【フェレール】

 ・中層部上部-【ロートレック】 / 中層部下部-【クレベル】

 ・下層部上部-【ベルティエ】 /  下層部下部-【バルニエ】

 ・最下層部-【アヴァロン】




滅びの地(カノーヴァ)

 遥か昔に滅びたとされる大地。アルケイディアの住民は下界と呼んでいる。




林檎の森ラ・フォーレ・デュ・ポム

 【ベルティエ】郊外にある森。クロエのお気に入りの場所。

 木漏れ日の差し込む美しい森であるが、亡霊が出るとの噂があり住民は寄り付かない。




ディヤマン通りラヴニュ・デ・ディヤマン

 【ロートレック】にある大通り。全長二キロに渡る煉瓦通りはマロニエの並木道である。

 流行の発信源である【ロートレック】の誇る大通りであり、世界で最も美しい通りと呼ばれている。




Jardin Secret -ジャルダン・セクレ-

 【クレベル】にあるカフェ。店名は秘密庭園という意味。

 店主のエルフェの趣味らしいクラシカルな雰囲気の店で、客層は幅広い。

 第二部では【ロートレック】のテーシェル市に移転している。




Waldhaus -ダス・ヴァルドハウス-

 【ロートレック】にあるアンティークショップ。店名は森の家という意味。

 高級骨董品しか扱わない貴族御用達の店。【Jardin Secret】の調度品はここで揃えられてる。




Archange -アルカンジュ-

 【ベルティエ】にある児童養護施設。小舎制の施設で、十二人ずつの団体に分かれて生活をしている。

 ミドルスクール卒業と同時に出て行かねばならないが、施設の職員として残る者もいる。




Valentine Company -ヴァレンタイン-

 庶民から貴族まで人気の製菓会社。老舗だが、斬新な商品を次々に発信している。




通貨

 通貨はM(ミラ)と呼ばれており、価値は10ミラで小さなパンが一つ買える程度。

 因みに、庶民二人暮らしの一ヶ月の家賃は15,000ミラ程度である。




ショコラトルデー

 男女共に、花やケーキ、チョコレート、カードなど様々な贈り物を恋人や親しい人に贈る日。




ジャイルズ人

 権利と平等を尊ぶ民族。【アルケイディア】の住民の約六割を占める。

 身体的特徴として、体型はやや大柄で肌は桃色。混血を繰り返しているので外見は多種多様である。




シューリス人

 芸術と愛を尊ぶ民族。名ある貴族は殆どシューリス人で、自分たちの文化を至高としている。

 身体的特徴として、体型はやや小柄で肌は白色。金髪が最も多く生まれる人種でもある。




ドレヴェス人

 法と宗教を尊ぶ民族。シューリス人と並ぶ人種で厳格主義。旧教派閥に属している。

 身体的特徴として、体型は大柄で肌はやや黒色。赤金髪など珍しい体毛を持つ者が多く存在する。




ファルネーゼ人

 伝統と格式を尊ぶ民族。王政を支持している為、政府や教会には反抗的である。

 身体的特徴として、体型はやや大柄で肌は灰白色。女性でも長身で肩幅がしっかりしている。




デ・シーカ人、ハルユ人

 自由を尊ぶ民族。かつては小さな島国で暮らしていた民族で、独自の価値観を持つ。

 身体的特徴として、体型は小柄で肌は黄色。黒髪黒眼が特徴的な人種である。




外法(げほう)

 世界で広く信仰されている宗教とは別の宗派の者たちのこと。

 裏社会では人間の優良種(エリート・プラント)を指す。寿命は約三百年で、己の生命維持に貪欲な種族である。

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