作者のための設定資料・カイチ
拙宅の創作麒麟の設定は全作共通
※角持つ羊・カイチという神獣は麒麟と同種じゃないらしいんですが、拙宅では麒麟の一種だという設定です。気になる方はカイチという名の別モノだと思っててください。
麒麟種その②
●カイチ
麒麟の一種。成獣で中型犬くらい。額部分の太く丈夫な一本角が特徴。鬣はあるが、色は分かれておらず、全身の体毛と同調している。
棲息地は天界下層と中層の一部。人界の近くで暮らしてきたため、容貌が人界の獣に似るようになった麒麟。夏毛と冬毛があり、真夏は柴犬並みにぱりっとした見た目になり、真冬にはモップ犬並みにもこもこふわふわになる。自分の意思で毛を伸ばしたり増やしたり出来るらしい。世の薄毛男性羨望の的である。
小さな身体にそぐわず角が大きく、雄同士はこれを使って力を競う。麒麟にしては脚力弱く持久力も無いが、内在霊気はすこぶる多いため、見かけによらず生命力は強い。弱点である角も損傷しにくい。なお、全麒麟種の中で唯一、人型形態でも角が隠れていない。これはカイチの「我が一族は角そのものが誇り!保護壁なんかいらん!」という無駄に高いプライドのせいらしい。ただし精神的なものが角の強度に大きく作用するので、安心しきった状態では割と簡単にぐにゃんぐにゃんになってしまう。それってどうなの。
性質は果断で正義感が非常に強く、純粋。自尊心が高くあまり融通が利かないこともあって、可愛らしい外見にそぐわず(本来は)とっつきにくい部類の霊獣でもある。誰かさんは一族の中ではかなーり穏やかなほう。
天の獣の例に洩れず大多数は固有名をもっていないが、何頭かで固まって暮らす場合は判別をつけるために限定的にそれらしい呼称で呼び合うことがある。その場合、「○○の矛」「△△の剣」などその角の強さを擬似した武器の二つ名が付けられる(特に雄)。成獣にとっての特有の呼称は、ある種のステータスでもあり、一族の象徴たる角を誇示する意味合いを持つ。
例)「樫の剣」≒「樫の木みたく堅くて丈夫で見かけも立派なんだけど、実際樫の木よか何百倍も堅い角を持つかっこいい雄」名前ひとつにも無駄にプライドが(略
--関連用語--
【毅き角】⇒イヴァの褒め言葉が「佳き脚」なら、カイチの褒め言葉は「毅き角」。用いる例としてはそのまんま、堅くて丈夫な角を持ち力比べ連勝な雄に対しての栄誉。膨大な霊気と麒麟種最堅の外殻を持つカイチの角は、実力者なら掲げるだけで天雷を呼び起こし、突き刺すだけで大地を割るという。
つんつんともふもふを併せ持つケモノは正義!だと作者は思います!!




