盾使いvs魔女
○○パトリックの戦○○
次から次へと、、
やっとちびっ子2人が離れて落ち着いたと思ったら、、
「で、誰だい?君は」
ロブストギルドの拠点、パトリックの目の前に現れたのは黒髪ロングのお淑やかそうな女。
「貴方達の敵です。」
腹に力が入っていない見た目通りの声量と声質。
「敵か、随分恨まれたものだな。
それにしてもそんなか弱い女の子がよく俺たちを前にして堂々としてられるものだな。」
現状、パトリック率いるロブストギルドメンバー約50人と対面しているのが敵と名乗る女1人。
「ご心配なく、直にこの状況は逆転しますので、、」
この女、未知な存在ではあるがあまりの多勢に無勢、、
状況が逆転するというのは挑発か?
なら乗ってやろう。
「ロブストの諸君、ここは俺がやる。
君たちはあちらこちらで聞こえる轟音の方へ行って援護に入れ!」
「了解しました!」
副ギルド長ハッシュ率いるロブストギルドはパトリックの元を離れる。
すると、ハッシュ達の道を塞ぐようにして現れたのは2人のローブを着た女。
黒髪女とは毛色が違うが、恐らく同じギルド員。
皆が片手サイズの杖を持っている。
そして、
「炎麒麟の咆哮!」
〈武器skill炎麒麟の咆哮を実行します。〉
「煙麒麟の咆哮!」
〈武器skill煙麒麟の咆哮を実行します。〉
と杖を振って唱える。
これら2つのskillが合わさり大爆発が起こる。
ロブスト員達は爆発の餌食となり、肉片すら残さず消えていった。
「イェーイ」
パンッ
ローブの女2人は喜び、ハイタッチをした。
「レーベン様見ました?
私たちの合わせ技!」
「凄いわ、後でご褒美をあげなきゃね。」
黒髪女はローブの2人を褒めちぎる。
「やったー!やったー!」
爆発後、唯一ハッシュは原型を保っていたが、体に浮かび上がっている謎の黒い紋様によって苦しみだし、正気を吸われたように目から光がなくなり動かなくなった。
大型ギルド、ロブスト副ギルド長ハッシュ。
長年パトリックの補佐を務め、膨大な仕事をそつなくこなし戦闘経験も豊富な男。
その男が今の一瞬で命を失った。
「ほら、こちらは3人ですけど一応状況は逆転しましたわね。」
パトリックはハッシュの側へ行き、開いたままの目を閉じてやった。
「ハッシュのこの紋様、
やったのはあの2人では無いな。」
そう言って大勢を殺して喜んでいるローブ女の方へ指を指す。
あの2人のskillは炎とガス。
それによって爆発を生み出す連携技。
黒の紋様は関係ない。
「お見事です。実は私が殺りました。
あの子達2人の爆発では半殺し程度になってしまうと思ったので、せめて楽にと私が手入れしてさしあげました。
あの子達には黙っていてあげて下さい。」
パトリックは息を深く吸い、ゆっくりと吐く。
「そうか、ところで君達、
この世界では人を殺すと賊軍扱いになることは知ってるかい?」
「勿論です。」
「それを知っててか、」
「貴方達も似たようなことやってるじゃないですか。」
「似たようなこと?何を言ってる?」
「元はと言えば貴方達から戦争を仕掛けてきたんじゃないですか。
戦争で先手をとるのは当たり前のこと。」
俺たちから戦争を仕掛けた?
ラナプーを先に拉致したのはどっちだよ。
やはり異国の人間とは相容れないものだ、
「まぁいい、ただハッシュ達の思いは受け継がないとな。
封器解放。」
パトリックは異空間から盾を取り出す。
「超速」
「ゲゲッ!レーベン様そいつ〈神の勇者〉じゃないですか?」
「カース様が言ってたじゃないですか、
〈神の勇者〉とは戦う、、」
刹那、ローブの女2人はパトリックの速さに目で追うことすら出来ず、上から盾で押し潰された。
2人の背骨やら頭蓋骨やらは飛び散り、体が圧縮されている。
「なるほど、貴方から醸し出すオーラから何となく察しはついていたのですが、これほどとは、」
黒髪の女、レーベンは焦りを見せた。
自分のギルド長と同じ位であるパトリックを前に足が震える。
だが、すかさず杖を構えskillを繰り出す。
「闇の兵討ち《ブラックアクト》、、、」
「岩喰い《いわぐい》」
〈封器skill岩喰いを実行します。〉
パトリックは盾を地面に叩きつけるとレーベンの頭上から巨大な岩が隕石のように落下してきた。
ブチュブチュッ
巨岩からレーベンの血が流れてくる。
ひとたまりもなく潰れた。
「これで上手く弔えたかな。」
パトリックvsレーベン含め3人の魔女。
その戦いはパトリックの封器解放後、僅か4秒で終幕を迎えた。




