表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/30

鎌使いvs羽使い


「侵入者です、侵入者です。

 一般の方は直ちに避難をしてください!

 繰り返します、、」


 王都内にアナウンスが流れる。


 姫達は急いでホテルの外へ出る。

 すると、北面から数千人の集団が侵攻してきていた。


 何事だよ、、

 地獄の景色だ。

 

 「恐らくトリビア王国だ。

 やっぱりラナプリンの拉致が何か関係してたんだな。」

 

 マジかよ、姫のせいでかよ。

 ロキさんよ、お前は一体なんなんだ?


 「ラナプリン、ロロベルト、ガキ2人を連れて逃げろ!」

 その2人には後で用があるからな。」


 デラマルスが出した命令はジークとフリードの安全確保。

 

 「いや、姫も戦う。

 ロロベルト、2人を頼んだ。」


 自分が引き起こした戦争でもある。

 引くわけにはいかない。


 「俺達も戦うぜー!」

 「異賊なんて余裕余裕よ!」

 ジークとフリードもヤル気満々である。


 だが、

 「駄目だ、お前は今俺たちのギルドが預かっている。

 その副団長の命令だ。

 有無は言わせない。早く行け!!」


 さっきとは違う鬼気迫る声で姫の戦闘を拒否される。


 命令に従い急ぎでジークとフリードを担いで、ロロベルトと南方面に避難する。



「転生したてのひよっこ達にここは任せられないからな。」

 デラマルスはつい最近まで異界にいた姫とロロベルトに自国の護衛を任せることをしたく無かった。


 「ジャックはどこにいったんだ?」


 「俺も知らねえー、でもボスのことなら大丈夫だろ。」


 「そうか、、

 あちらの〈神の勇者〉は3人だよな。

 とりあえず一点への被害を抑えるため、ここは散るぞ。」


 ウラディンとデラマルスはそれぞれ逆方向に散って行った。

 


 

○○ウラディンの戦○○


 強いやつが近づいて来てるな、、


 〈god crown 野生〉

 生死、戦闘、利害、これら全てに関わる勘を感じ取ることができる能力。

 

 ウラディンは王族としてこの世に生を授かった。

 しかし両親の死、これがウラディンの人生を大きく変えた。

 ウラディンの両親は野蛮で傲慢な性格だった。

 王族としてのプライドが高すぎるが故に家臣からの信頼はほとんどなかった。

 恨みを買いすぎてしまった。


 ある日、両親は家臣の1人に殺されてしまった。

 その家臣はもちろん処刑。

 

 だが、その家臣の功績は他の恨みを持った家臣の心を大いに潤す結果となった。

 両親の盾が無くなったウラディンは、誰にも守られなくなった。

 家臣からの嫌がらせに日々耐える幼少期。


 それでもウラディンはめげることは無かった。

 むしろ、日々嫌がらせをしてくる家臣達に対して、どうすればこの嫌がらせは無くなるのか?

 どうしたら自分が両親を忘れさせるほど好かれるのか?を考えるようになった。


 ウラディンはいろんな策を考え実行してきたが、そのどれもが上手く行くことはなかった。

 もういい、、そう諦めかけたその瞬間、持ってして生まれたきた才能、野生が開花する。

 いちいち難しいことは考えずに、自分を偽らずありのままに行動すること。

 それが最善の策だと気付いたのだ。


 

 ウラディンは足を止めた。

 このまま走り続けてたら死ぬと感じ取ったからだ。

 途端、ウラディンの前方にあった建物は猛風で消し飛んだ。

 止まってなかったら確実にこの風の餌食になっていた。


 「ほぉよくかわしたな。」

 

 声のする方向を向くと、手に1枚の大きな羽を持っている女の姿。

 羽という特殊な武器、それにこんなことが出来るハンターは〈神の勇者〉しかいない。


 「トリビアには気性が荒いやつが多いって聞くが、本当みたいだな。」


 「見たところお前は他のハンター共よりはマシだな。」


 羽女はウラディンを見下ろすようにして話す。


 「なんでトリビアが攻めてくる?」


 「知らねぇよ、国王の命令だ。

 ただ俺は許可がでたから暴れるだけだ。」


 戦闘狂か、

 女なのに1人称が俺。

 男勝りの勇敢な出で立ち。

 少なくともロロっちよりは男らしいな。

 にしてもやっぱり国王の命令か、

 よく分からんけど今は戦いに集中するしか無いな!



 早速羽女は構えた大羽を振り翳し、かまいたちのような斬撃を備えた暴風を浴びせてきた。

 

 これは硬質化でも耐えれないな。


 〈skill飛躍を実行します。〉


 飛躍で暴風を躱しながら羽女との距離を詰める。


 「封器解放!」


 しかし相手も超速を間を詰めることに使い一定の距離を取られてしまう。

 

 中距離型のハンターか、、

 それにこの風の威力。

 並のハンターなら太刀打ちできないな。

 

 〈封器skill鎌鳴らしを実行します。〉

 キラーンと刃先を光らせる。

 さっき相手はもう既にオルデンナイトのハンターを殺したような口ぶりをしていた、、

 賊軍と変わりはない。

 殺す気で行く。


 「遊び明かそうぜ豹野郎!

  天羽打ち《あまはうち》!」

 〈封器skill天羽打ちを実行します。〉



 羽女は大羽を振り、構えては振りを続ける。

 すると、蓄積された風の束が鬼の形相をしながらこちらに連続して襲いかかってくる。


 「あぁ乗ってやる、超速!!」

 〈skill超速を実行します。〉


 ウラは風の束の間を超速で潜り抜け大鎌を振る。

 逃げの態勢が間に合わなかった翼女はすぐさま迎撃態勢に切り替える。


 キィィーーーンッッ


 大鎌と大羽が交わる音、、

 羽から出る音とは思えない重厚な音。

 ハッハッーーやるな、

 こいつ近距離戦もできるじゃないか、、


 キィーーン

  

 封器を交えた後、2度目の超速で羽女の背後に回る。

 

 〈ability身のこなし〉

 「おっとー、、」

 だが、軽い体使いでひらりと避けられる。

 接近すると軽くいなされ、距離を取られると中距離からちまちまと攻撃を浴びせてくる。

 このままだとジリ貧だな。

 

 状況は対人、1対1。

 仕方ない、これは気分が悪くなるからあまり使いたくなかったんだけどな、、


 「臥魔ふうま


 そう唱えると、身体中から神々しくもあり禍々しくもある赤黒いオーラが溢れ出す。

 ウラディンは全身の血の流れを加速させ基礎身体能力を底上げし、血を凝固してもう1つの鎌を作り出した。



 臥魔ふうまとは、封器に宿る神の力を自身の力に統合できる能力の事である。

 神の業を人間の肉体から繰り出せれるというメリットと引き換えに、自身の生エネルギーを大幅に削ってしまうというデメリットが付いてくる。

 その為軽い気持ちで使う、または短期間の連用は禁忌とされている。

 

 

 羽女の表情が一変する。

 すると、

 「ベロア姉さん、何遊んでるんですか?」

 「俺たちが始末するんで、姉さんは他に備えててくださいよ。」


 羽女の部下らしきハンターが次々へと現れる。

 そのハンター達が持っている武器にこびり付いている血。

 こいつらも人殺しか、、


 「下がれお前ら!!」

 羽女が部下達に怒号を浴びせるも、もう遅い。


 先よりも数倍の速さで部下達に斬りかかる。

 辺りを血の噴水へと変え、一掃する。


 その部下達から吸った血を斬撃へとかえ、中距離にいる羽女に斬りかかる。


 〈封器skill麗血狩りを実行します。〉


 だが羽女は死んだ部下達の亡骸を拾い斬撃の盾にした。


 なんて酷いやつだ。


 死体を風のエネルギーへと変換するが、ウラディンの麗血狩りの勢いは止まらない。

 そのため羽女は部下達の死体もろとも天羽打ちで迎え撃つ。


 ウラディンの斬撃は相殺された。

 部下達は木っ端微塵になり、その亡骸は翼女の暴風ごとどこかへ飛んでいってしまった。


 それでもウラは攻撃をやめない。

 怒りで血が昇ってきた。


 「仲間を盾にしやがって、ゲス野郎がー!!」


 並のハンターでは脳で気づくことが出来ないほどのスピードで羽女の背後に回る。

 もう身のこなしは効かないぞ。

 まだ鎌に血がストックしてある。

 この距離での広範囲攻撃は躱せないだろ。


 「血鎌圧縮ちれんあっしゅく

 〈封器skill血鎌圧縮を実行します。〉


 羽女を四方八方から鎌の刃先が囲み込み、その囲った空間を圧縮する。

 こちらを向く素振りを見せない。

 ウラのスピードについて来れてないんだ。

 イケる、、


 「臥魔ふうま

 カァーーン

 金属で弾かれる音。

 すると羽女の背中には大鷲のように1枚1枚と羽が整然された巨大な白い羽が生えた。


 「クックックッ、、俺も盾にしたくてしたんじゃねーのによぉー、」

 翼女は泣いている。

 

 「あいつらは俺の大切な部下達だ。

 でも勝つためには犠牲になるしかねんだよ。

 弱者ってものはなーー!!」


 ボォォォォン

 突如現れた白い羽の風圧によってウラディンは地面に叩きつけられるように吹き飛ばされた。


 この圧、自身のエネルギーを削る制約技、臥魔。

 こいつも奥の手を隠していたか、、

 

 羽女は生えた白羽を靡かせ、宙を舞っている。

 

 ウラとこいつは五分五分だ。

 どちらの体が先にガタが来るか、

 面白いじゃないか!!





〜ベロア〜

〈crown〉羽使い

〈封器〉白風の王セトの鬼羽

〈属性〉風


〈skill〉超速

    ???

    ???


〈ability〉身のこなし

     白兵戦

     適応神経

     ???

     ???


〈封器skill〉天羽打ち

      ??? 

      ???


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ