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いざブラックゴブリンへ

 ゴブリンのダンジョンは、低級ゴブリンがわんさかいる。

 ジャックとデラマルスも迎撃の構えをとった。

   

 目を盗んでジークとフリードを解放する。

 2人が使っている武器は短剣だが、形が少し異様だ。

 刃先が鋸のようになっている。


 まずはお手並み拝見だ。

 ブルーゴブリンが2人に向かって襲いかかる。

 王族の子だから何かあってはいけない為、姫達はカバーに行く態勢に切り替えたがその必要はなかった。

 相手は低級のブルーゴブリン。

 だが、モンスターであることには変わりない。

 ハンター以外の人間なら即死だろう。


 そのブルーゴブリンを軽やかなステップと2人のコンビネーションで圧倒する。

 確かに優秀だな。

 傷をつけられたブルーゴブリンは逆上するが、刃先に仕込まれた毒によって体の内側から破裂した。

 細胞を爆発させる毒。

 恐ろしいな。


 ゴブリンの破裂音を聞いたジャックとデラマルスがこちらを向こうとしている。


 「早く来い、」

 ひそひそ声ですぐさま2人を呼び戻す。


 「今の大きい音なんだ?」


 「姫の弾丸だ。」

 咄嗟に誤魔化す。

 だが、ジャックは破裂したブルーゴブリンの死体を調べ始めた。


 「いや違うな、この僅かに見える傷口は刃によるものだ。

 そしてこの傷口の変色具合。 

 これは毒によるものだ。」


 チッ鋭いな。 

 科学者かなにかなのかこいつは、、


 「ウラが傷をつけた場所に、ラナプーが毒の弾丸でトドメを刺したんだ。」


 あんなにジークとフリードと喧嘩していたウラディンがカバーに入ってくれた。

 なんだかんだみんなコイツらのこと可愛がってたんだな。


 「そうか、ラナプリンの毒か、、

 妙な調合が出来るんだな。」


 なんだ今の溜め。

 もうバレてそー。


 ロロベルトが収集に取り組む。

 〈青・小武弾を生成しました。〉

 一応作ったは良いものの、青だとあまり強くなさそうだな。

 まぁでもコンプ勢から言わして貰えば大事な弾丸だな。


 

○○○

 〈黒・小武弾を生成しました。〉

 ダンジョンに潜入してから3時間ほど経ってようやくメインターゲットを狩ることができた。

 

 道中の黒以下のゴブリンの数があまりにも多すぎて、その処理に時間を多く要した。

 1体1体が弱かったものの、数の暴力となると流石に面倒くさい。

 

 ブラックゴブリンは群れずに堂々と1匹で姫達に立ち向かっていたが、あまりの力量の差に少し足が震えていた気がした。

 度胸だけは認めてやる。


 無事、ジークとフリードにもある程度の戦闘をさせ、オルデンナイト王国へ帰ってきた。

 背中越しに伝わるジークの満足した感。

 姫同様、ロロベルトも背中越しのフリードの満足感を感じてるだろう。


 ジャックとデラマルスの2人は遠くで戦っていたから、気兼ね無くジークとフリードを解放させてやることができた。

 後で報酬金を分けてやらないとな、、


 ホテルの戻ると、背中に隠していたジークを解放する。

 ロロベルトも同様フリードを外に出してやる。


 「お前達凄いな。

 爆発させる毒を扱えるのか?」


 「そうだ。亜毒って言って敵の血管内に侵入して細胞を内側から破壊する。」


 「俺たちが調合したんだ。」


 おいおいマジかよ。調合!?

 この年でそんなことができるのか、、 

 そりゃ優秀なわけだ。


 「ウラディンおばさんにはできないだろ〜。」

 と、ウラディンをまた揶揄う。


 「こんにゃろうーー!!」


 ウラディンがちゃん付けされなくても反応したのはこれが初めてだな。



 「オリジナルの毒か、、だからジャックさんは少し興味をもっていたのか、、」

 ジークとフリードを追いかけ回すウラディンを背景にロロベルトが呟く。


 ジャックと毒、何か関係があるのか?

 そういえば今回のゴブリン戦、1度もジャックの戦闘シーンを見ていない。

 何か武器使っていたか?

 くそっ、ゴブリンに集中しすぎて見れなかったな。

 国内1のハンターを是非見させてもらいたかったのに。



 まぁとりあえず頑張った自分にご褒美として一杯飲みますか。

 姫はクエスト終わりの疲れた体に、オレンジジュースを流し込むのがルーティンとなっている。

 オレンジの果汁が全細胞に行き渡り、姫を甘味の天国へと連れて行ってくれる。

 

 倒れるようにソファーにもたれかかり、オレンジジュースを味合う。

 

 「美味そうだな。」


 「あぁクエスト終わりはやっぱこれでしょ、、、、、、」


 ってうぁい、、

 ソファーの隣にいたのはデラマルスだった。

 


 「おい、隠せ隠せ!!」

 バレバレの声量ではしゃぎ回っているジークとフリードとウラディンに催促する。

 

 「もう良いだろう、バレバレだ。」


 「なんでいるんだ?」


 「挙動が変だったからな、何か隠し事してますよとでも言わんばかりに。

 そしたら案の定な、、

 誰だこのガキどもは。」


 もう隠しようがないな。


 「実はパトリックから預かって欲しいと言われてな。

 パトリックには恩があるからその頼みを引き受けたんだ。

 すまん。」


 パトリックにも一応謝っとこう。

 すぐに名前を売ってしまったことを。


 「そうか、、

 このガキどもがあの毒を調合したのか、、

 ウチは強いやつ大歓迎だからな。

 隠さなくても、もしかしたらボスが気にいるかもしれない。

 一応報告しとく。」


 そうだな、このまま隠し通せる筈もないしな。

 

 「あぁ良いように報告頼んだ。悪い奴らじゃないからな。」


 

 すると、ウゥーーーンウゥーーーンウゥーーーンというサイレンの音が国内に響き渡る。


 「なんだこの音は?」

 転生者である姫とロロベルトにはさっぱりだ。

 だが、ウラディン、デラマルス、ジーク、フリードにはこのサイレンの意味が理解できたようだ。


 各国には結界がはってある。

 外交官が他国へ赴く際にはこの結界が一時的に解除されるが、それ以外は通常解除されることはない。

 その結界を力ずくで破壊し侵入したのなら、国内には賊軍が侵入したという知らせとしてサイレンが鳴る仕組みになっている。

 だがこの結界、、そんな柔な作りではない。

 ただの賊軍が破れることはまずあり得ない。

 それはこの国の歴史が証明している。

 

 しかし、今この結界が何者かによって破られた。

 一気に部屋に緊張感が張り詰めた。


 「サイレンが鳴るってのは迷信では無かったのだな、、」

 

 「迷信?

 一体何が起こるんだ?」

 ロロベルトは姫同様ポカーンとしているが、みんなの表情からなんとなく悪いことが起きるのだと察した。


 「このサイレンが鳴っているって事は今から始まるのはモンスターの討伐などではない。

 それよりもっとやばいことが起きる。」


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