表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/31

会議

 薄暗闇ゾーンを抜けると、地上に出た。

 夜中だ。外も暗い。

 姫達が入っていたのは、どこかの防空壕みたいな所。

 どこか分からないが、王都のはずれにあると言うことは周りの風景から分かる。

 煌びやかさが無い。


 防空壕の入り口には全身包帯に包まれたウラディンが待っていた。

 「ラナプーーー!大丈夫か?」

 心配そうに涙目で抱きついてきた。

 「あぁ、大丈夫だ。特になにもされてない。」


 「心配したんだよーー、、」

 顔を姫の肩にスリスリしてくる。

 「それよりここはどこなんだ?」


 「トリビア王国のはずれらしいな。」

 「トリビア王国、、、」


 「トリビア王国とは、比較的良好な関係だと思っていたんだがな、」

 3人の間に重い空気が流れる。


 「とにかく、ここから逃げるぞ。ラナプー、そしてデラマーちゃん、ウラに捕まって。」

 デラマーちゃん、、、

 ウラディンのあだ名呼びはなんとかならないのかなぁ?


 「朱血対転!」

 うん?朱血対転?

 なんか嫌な思い出があるぞ、、


 「おい、ちょっとま、、、」


 姫達がいたのは、オルデンナイト王国の王都。

 夜とはいえ、飲み好きで人が溢れている。

 賑やかだなぁ、、


 「アイルソンがさ、ツケは後でいいって言ってくれたんだ。」

 そういえばツケのこと忘れていた。

 意外と優しいなあのおばあちゃ、、ゴホンッ

 あのおねえさん。


 服代にお金をかけすぎだが、まぁ無事に帰れたなら今回は仕方ないか。


 

 「よし、今から宮殿へ行くぞ!」

 「宮殿へなにしに?」

 「ラナプーが攫われた件について、王族たちと各ギルドの長が集まり会議をする。

 それに本人であるラナプーも行かないといけない。」

 王族とギルド長、、これはもう姫だけの問題では無いな。


 それに他国のハンターの拉致は前世同様重罪らしい。

 確かに、放置すれば侵攻や戦争に繋がりかねない。


 姫はウラディンという王族のギルドメンバーなので、国王は迅速に会議の準備をしてくれたのだろう。

 

 「ちなみに、デラマーちゃんもね。」

 「は?なんでおれも?」

 「まぁ一応救助者って事で、、」


 デラマルスはめんどくさそうな表情を浮かべた。

 

 よし、それはそうとして、、

 「裸になるのなんとかならないのかよ!!」


 姫の声が賑やかな王都に響く。


 

 〜宮殿内にて〜

 うわー、なんか偉いっぽい人が結構いるなー。

 圧が凄いな。

 緊張してきたわ。

 でもよく見たらパトリックもいる、革命ギルドの人もいる。

 少し気が楽になった。

 すると、会議部屋、いや国内中に大きな揺れが生じた。

 地震だろうか?僅かな轟音さえも聞こえる。

 少しして揺れが収まると、姫がメインの会議が始まった。


 「こちらが今回攫われたラナプーだ。

 ほらちゃんとみんなに挨拶して!」


 やめてくれ、恥ずい。


 「ライム・ラナプリンだ。よろしくな。」

 「また会ったのう、ラナプリンよ。よく戻った!」

 会議の中心にいるハヴレイン国王が気さくに返してくれた。


 でもなんか1人だけこちらをチラチラ見ている人がいるなぁ。

 そいつに目を合わせると、逸らされる。

 奇妙な奴がいる。


 姫は今回の攫われた詳細と、封器であるガトリング、ロキについて話した。

 デラマルスも救助の際の状況について話した。


 「変化の王ロキか、、古代図書の文献にも載ってないぞ。」


 「ワシも知らんのう、、じゃが、1つ以上の属性を扱えるとなると、恐ろしいのう。」


 この国の重鎮みたいな人でもやはり知らないらしい。


 何故姫が拉致られたのか?

 トリビアの国王はロキがなんやらかんやら言っていた。

 って事は、何かしらの方法でロキの過去について知っているんだろう。


 「それはともかく、エイム国王がそんなリスクを背負ってまで拉致なんかしよるか?」


 「そこまで馬鹿では無いだろう。」


 「拉致が本来の目的なら警備が少々手薄に感じる。裏があるとしか思えん。」


 「裏があるとは言え、他国のハンターを拉致、そして殺害を試みるなど、真正面からでは勝てませんと言っているようなものだぞ。国の価値を下げているではないか。」

 王族が口々に話す。


 ただ、姫は確かにみた。

 トリビアの国王と名乗る者の顔もしっかりと。

 今資料に載っている国王と顔が一致している。


 

 「そういえばラナプー、異常マップ2回目だよな?」

 「そうだな、ブラックオークと今回の件でな、」


 王族とギルド長達は悩んだ表情をしている。


 「異常マップは今まで辺鄙な村でしか起こらなかった。

  だが、今回のドラゴンに、拉致。

  人為的だとすると狙われているのはラナプリンだな。」

 

 確かに、パトリックが参加した以外のクエストが異常マップだった。

 もし人為的だとすると、神の勇者であるパトリックとウラディンの2人がいるから仕掛けなかったという考えも出来る。

 

 「恐らくロキの能力が他国にとって脅威なのじゃろう。 だから、エイム国王は自国に勧誘したのじゃ。

 今はギルドに所属しているそうじゃが、たった4人では力不足じゃ。また攫われてもおかしくない。

 他の国に渡されないよう、暫くはラナプリン含め4人共、他のギルドと合併する形で行動してもらう。」


 ハヴレイン国王は、姫達にそう指示する。

 ならパトリックのギルドがいいんだけどな。

 頼りになるし。


 「それがいいな、大勢がいるギルドにちょっかいを出すことは無いだろうからな。」


 「1番頼れるとなると、ジャック、いけるか?」


 ハヴレイン国王は、チラチラ見てくる奇妙なやつの方を向き、話しかけた。

 よりによってこいつのギルドかよ。

 怪しいーー。


 「まじっすか、まぁ分かりましたよ。」

 気怠そうな態度。

 第一印象最悪だな。

 それより、1番頼れる奴をパトリックじゃなく、こいつに指名した。

 なかなかの腕らしい。


 「お嬢ちゃんの言うことが本当なら、1ギルドに神の勇者が3人。これは面白いぞ。」


___________________________

〈紫将の団〉の拠点にて

 軍塞みたいな場所にジャックは拠点を置いている。

 そこには既に、ロロベルトとゼムライがいた。

 「良かった!ごめん庇いきれなくて。」

 ロロベルトが早速謝罪。

 「姫が油断していただけだ。」


 「心配したぞ、我が仲間よ!」

 ゼムライも安堵の表情をみせた。




「良かったですねボス!ラナプリンが居ますよ。」

 「黙れ、あっち行け。」

 デラマルスがジャックに話しかける。

 こいつがボスだったのか。

 趣味が奇抜とか言ってたなぁ。

 姫を助ける指示を出したのもこいつ?

 そうは見えんがな。


 「よーし、じゃあ今日から俺たちのギルドが預かるという事で、早速自己紹介タイムだ!」

 デラマルスは、周りを明るくする溌剌とした声で、お楽しみ会の司会のような仕切りをする。

 

 ウラディンとゼムライは、顔見知りらしいので、こちらの自己紹介は姫とロロベルトだけだ。

 姫達の自己紹介が終わると、

 「次は俺だな。

 改めて俺の名前はプラリオ・デラマルス。

 称号は暗殺者。

 って言ってもモンスターの暗殺だけが取り柄じゃ無いぞ。

 隠密行動やら、陰謀工作やら裏の仕事が得意だ。」

 デラマルスはギルド長であるジャックを差し置いて、自分の事を饒舌に話す。

 

 「俺はアーロ・デ・ジャック。

  こいつみたいに長ったらしく紹介するつもりはない。

  名前だけで充分だろ。」

 やっぱり不貞腐れている。

 仲良くはなれなさそうだな。


 「ウラディン、ゼムライ、そしてロロベルトとラナプリンよろしくな!」

 もうギルド長はデラマルスで良くないか?

 ジャックとかいう団長は、こっちをたまに見るし、ずっーと感じ悪いし、困ったな。




 〈紫将の団〉と一時的に合併する事を最初は嫌がっていたゼムライも今ではすごく笑顔で友好的になった。

 仲間以外は受け付けませんタイプなんだな。

 ウラディンは相変わらず、時の流れに身を任せるように柔軟な態度をとった。




〈紫将の団〉は約200名が所属している。

オルデンナイト王国1のギルドである。

団長の難のある態度はともかく、これなら異常マップの心配は無いだろう。

とは言っても、1つのクエストに一気に200人が行くわけでは無い。

 1クエストあたり50人規模で動いているらしい。

 それだけ難関なクエストに行くのだろう。



 姫達元ワイルディンズは、紫将の団の拠点で寝泊まりすることになった。

 

 

〜ラナプリン達が部屋を出た後〜


 「ボスの3人目の女ですか?」

 「あぁ、そうだな。」

 ジャックはラナプリンの事を気に入っていた。

 そもそも、ラナプリンがあの地下牢から脱出出来たのはジャックのお陰である。

 

時は少し遡って、、

 ウラディンの〈skill朱血対転〉でラナプリンがどこにいるのか大方分かったが、地下牢に閉じ込められていた為、自分たちでは不可能だと悟り、あるハンターの所へ助けを求めに行った。

 それがジャック率いる〈紫将の団〉である。

 道中、アイルソンに描いてもらったラナプリンの姿絵を持って、助けに行って欲しいと頭を下げたものの、

「は?めんどくせーよ、」と断られた。

 だが、その姿絵を見たジャックは一気に表情を変え、すぐに潜入を得意とするデラマルスを派遣してくれた。

 


 「でも何でラナプリンなんですか?」

 「はー、そんなの決まってんじゃん。俺の今の女は、清楚とギャルだろ?

 ラナプリンも俺の女にしたら、清楚、ギャル、そして不思議ちゃんの3神器を手にすることになるからだ。」


 「不思議ちゃんですか?でも、よく姿絵だけで分かりましたね。」


 「そりゃ金髪にあんなジャラジャラしたアクセサリー、それにTHEお姫様みたいな服装。

 普通じゃあんな格好はしないからな。」


 「確かにそうっすね。」

 

 「まぁまずは明日のクエストでお手並み拝見と行こうか。」

  

  〜プラリオ・デラマルス〜

〈crown〉暗殺者  

〈武器〉ブラックエルパンサーの短剣

〈属性〉毒


〈skill〉超速

    神速

    気配消し

    ???

    ???


〈ability〉耐毒

     適応神経

     狙い名人

     ???

     ???


〈武器skill〉毒豹剣

      ???

      ???

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ