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「    」

作者: 月川 揖
掲載日:2025/06/05

文字が多くて見づらいですが、よければ読んでってください。

 明けない夜はない。そんな言葉、誰かを騙すための噓だ。その「誰か」はとんだお人好しで、いい人で、偽善者だ。その誰かは言ったんだ。「誰かを傷つけるくらいなら、自分が傷ついた方がまし。」と。意味が分からなかった。イカれている。イカれていなければ 。

 あの日もこんな夜だった。いや、もっと雨が降っていたかもしれない。とにかく、雨が降っていた。「誰か」が、空が泣いているんだと言っていたんだ。僕は、何をそんなポエミーな 、と思った。そう、その「誰か」は僕の「友達」で、いや、そうじゃない。友達じゃない。友達じゃないんだ。偶然、同じ学校にいて、同じ教室にいて、席が近くて、よく話す、ただ、それだけだったんだ。

 彼女は、イカれている。いつからそうだったのか、いや、最初からそんなやつだったのかもしれない。なにが、とは言えない。ちょっとずれていて、人に合わせられない。少し ずつ、少しずつ、「他人」と違った。やっぱり、「人間」というのは恐ろしいものだった。「人」じゃないものは、すべて得体のしれないもので、無意識に排除しようとする。例外はない。だから、彼女はああなった。多分彼女は今日もイカれている。

 そんな中、彼だけ、彼女に言葉を返した。あぁ、彼もイカれてしまった。周りの「人」たちも、涙ながらに言葉を返す彼を心配した。だけど、彼は「何でもないよ」と。本当に何でもないんだ、という顔で、どこかすっきりとした顔で答えたんだ。僕は、その顔が、光景が頭から離れなかった。

 誰だって誰かに合わせて「人」になっていく。その誰かは一番権力のあるやつ、一番賢いやつ、一番お調子者なやつ。様々で、でも自然と、そんな人たちが中心に世の中が回っていく。合わせられない方が悪なんだ。「人」になれないんだ。

 「僕はずっと、そう言い聞かせてきました。 先生、これは僕が悪いんですか?合わせられなかった彼女は悪くないんですか?彼女に合わせた彼が正義なんですか?彼がヒーローなんですか?大人だって自分と違う「もの」は排除するじゃないですか。それなのに、僕たち生徒には、【皆仲良く】を強要するんですか?「人間」になれなかったあの子は・・・。、悪くないんですか?先生、僕はあの瞬間を見た途端に分からなくなってしまったんです。教えてください。何が正しいんですか?」

 「君は、賢いんだね。賢く生きてきたんだ。でも今、ばかになろうとしている。今から私が言うことは、私の偏見だし、違う意見もあるでしょう。それでも聞いてくれるというなら、今の話を聞いた私なりの答えを、教えてあげよう。うん、君の言うことは間違ってないよ。でもね、その彼も間違ってないんだよ。かといって、彼はヒーローでもな何でもない。皆と同じように【合わせた】だけなんだ。どうして人間は「人の間」と書くと思う?うん、 分からないね。私はこう思うんだ。どこかにね、「人」がいるんだよ。それは、私たちが神様と呼んでいる存在かもしれない。もしかしたら、もっと身近にいるかもしれない。そのずれている彼女かもしれない。はたまた、その彼女は「怪物」かもしれない。でも、私たちではないんだ。どこかしらに「人」はいて、「怪物」もいる。その間が「人間」なんだ。一番中途半端な存在なんだよ。君がどうしたいのか、何を正とするのかは、君が決めていいんだよ。その彼女を、「人」として扱うか、「人間」として扱うか、「怪物」として扱うか、彼をどう扱うか。逆に、君以外が決めてはいけないんだ。君の質問に私は答えられる。でもそれは、私の人生の答えであって、君の人生になんら関係ないんだ。これは、「人間」である君たち個人の「人生の課題」だからね。この課題に気づかない「人間」もいる中で、気づけた君は素晴らしいね。俺は誇ってもいいことなんだ。難しそうな顔をしているね。答えはすぐに出るだろうよ。答えが出たとき、またおいで。」

 僕は先生に追い出された。帰路についたとき、「怪物」を見た。それは、クラスメイトだった。先生の話を聞く前までは、普通に「人」に見えていたのに。見えなくなってしまった。目の前が、真っ黒な怪物でいっぱいだ。夜のようだ。まだ日は落ちていない筈なのに。今は夜だ、そう錯覚せざるを得ない。辺り一面、ドブのような匂いがする。生き物が腐ったような匂いがする。苦しい、もう、やめてしまいたい。なぜ、僕ばかりがこんな思いをしなければいけないんだ。おかしい。狂っているのは、あいつらの方だろ。帰りたい。うん、帰ろう。帰って、ご飯食べて、寝よう。朝起きたら、元通りだ。        



 朝起きて、親が作っておいてくれているご 飯を食べる。いつも通りだ。学校に行く。いつも通り。あぁ、よかった。皆いつも通りだ。それなのに、彼女と彼だけ、なんか違う。なにが、とは言えない、あぁ、そうか。君は、「人」だったんだ。彼は「人」になれたんだ。先生が言っていたことは、未だに分からない。でもちょっと、どういうことを言いたいのかが、分かった。多分僕は、これから何かに変わるとしても「怪物」にしかなれない。多分先生も、そうだったんだろう。「人」にはなれない。多分、僕の人生の分岐点はここなんだ。最初で最後の分岐点。でも、僕はそちら側には行けない。行きたくない。あぁ、僕は、僕たちは、「人」には一生なれないんだな。たった一言でいいのに。このたった一言を言うだけで「人」になれるのに。今僕は、ばかにしていた君たちと、同じになる。今僕は、見下していた彼を、「これらのこと」に逸早く気づき、涙を流して、たった一言発した彼を尊敬する。やっぱり、明けない夜はない、なんて言葉は嘘だ。僕の夜は、暗闇は、明けない。明けることができない。その光に焼かれて、消えてしまうから。僕もその暗闇の一部だから。だから、明けない方がいいのだ。

 今日も、これまでも、これからも、僕らには、一生縁のない言葉。一生告げられない言葉。彼女たちだけしか言えない言葉。

「    」

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。特に言うこともないですが、どうだったでしょうか。何を言ってるのか分からないですな。うん、私もよく分かりません。まあ、何か意味を見出してください笑

 本当は、ハッピーエンドにしようと考えていたんです。「初めて告げられる言葉」にしようとしたんですが、ダメでした。私が「人」じゃないので笑

 この小説もどきは、本来であれば、主人公として焦点を当てられるべきは「彼」です。でも、自分で作っておいてあれですが、「彼」みたいな主人公きらいなので、クラスメイト

のモブB的な感じで、自分を正当化して、「人」の手を取れない、現代の若者の悪い部分全部詰め込んだみたいな?流されやすいところとか、そんな主人公にしてみました。

 ん?どこが流されやすいのかって?まあ、考えてみて、分かったり、分からなかったら、聞いてください笑

楽しいね。やらない善よりやる偽善って言葉嫌い笑

さて、いかがだったでしょうか。これを小説と読むか、ただの偏見の塊ととるかは、あなた次第です。

では、次回作をお楽しみに。

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