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ワンダーキッスシティポップ詩集  作者: 鏑木ワルツ
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想いよ恋

想いよ恋


招き寄せて、青春の静寂の音楽。

ぶつかる情熱と、悲しみの叫び。

俺は荒野を生き、君たちの横をすり抜けていった。

ただ、あこがれだけが、あこがれだけが、俺を引きずるように、連れて行った。

恋も知らない俺は、君のそばにいることもできない、ねえ、光の中を歩けるかい?

俺の根底にある狂気、そして、自由を信じる、嘲笑と怒り。

正直言えば、俺は、エゴイズムの塊、しかし欲望の塊。

女をかき抱く俺の手も精子に汚れている。君のほほに口づけがしたい。でも、弱さがある。

信じてほしい。疑ってほしい。その中間を歩いていく、爆発の情景。

流れていく血と、戦争の痛ましい記憶。

赤い池のほとり。

血にまみれた沼の底で、もがき、ただ睡蓮の花弁だけを求め続けた。

君だった。

俺は、愛していた。

女性という存在その唯一のものを。

根底にある恋情と愛。

子供を産む、そして導いていく愛の魂を、なんていうことで、汚したのか!

生命が泣いている。

もっとも守らなければいけない愛を、ナイフでこぶしで傷つけたお前らに、生きる資格はない!

どれだけの血が、どれだけの悲しみが、どれだけの叫びが、忘却の川を渡ろうとしても、決して消えない痛みは錬磨されない石のようだ。

反省も謝罪もない。

地獄の底でのたうち回った野獣たちに、朝日はやってこない。

俺にできることは、愛を与えることだけ。

1000000億の失われ、傷つけられた生命。

人類ではない。

個人のことだ。

君たちの人格のことだ。

何があっても償えない。

命の叫びだ。

人類の愛を犯した野獣に明日は来ない。生命を産む愛を打ったその手で、木々に触ることはできない。

ただ、神様は泣いている。絶望の中にいるすべての女性に向けて……。


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