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運がないだけですので  作者: ヒコしろう


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嫌なモノは嫌

ダンジョンを踏破したアルド君


エルフの国で、なにが起こりますやら。


お楽しみ下さい。


課題をクリアしたら、

誉めてほしい

アルドです。


エルフの国のメインダンジョン踏破の報告に、王都 アメリス にある大木で出来たお城に来ましたが、


初めは、大臣さん?と何人かの部下かな?

みたいな方々と面談し、ダンジョンの腕輪の確認をされた。


その次は兵士さんに連れられて、宰相さんと王様の部屋に移動し、


ダンジョンの報告と、

ユリアーナさんの救出の際の話を聞かせて欲しいとの事だった。


何故なら、


「盗賊に拐われ、君が助けたとユリアーナが言うわりに、そのあたりの記憶はないと話す。」


と相談する王様に、


「盗賊に襲われ、そなたに助けられた事自体が作り話では?」


と、宰相さんは考えて「審議」と云う、嘘を見破るスキルを持つ審議官に見せたが嘘ではない。

(さっき居た大臣の部下も多分審議官だね)

しかも、

俺に、嫌な記憶を「消して」もらったとユリアーナさんは語った。

それを聞いた審議官も真実と判定


人の記憶を消す魔法やスキルなど無いのはエルフの学者に確認済みで益々混乱した王様達は俺の帰りを待って色々と聞きたかった。


という流れで今に至りました。


話すより見ますか?


と、「記録の水晶」を取り出した。


「それは?」と宰相さんに聞かれたので、

「ダンジョンで拾った記憶を見せる道具です。」と答えた、

宰相さんは部屋の隅でやり取りをメモしている女性の部下を見ると、部下は頷いた。


審議官だね。


おれは、

ショッキングな映像が流れるから、心臓の弱い片や身内以外(特に男性)には見せたくないと告げる。


部屋に残ったのは、王様と宰相さんそれとメモ担当の審議官の女性に女性騎士が一人だった。


さっそく、拐った盗賊を縛り上げアジトに入り女性が酷い姿にされ繋がれていたの時の記憶を映し出した。


女性騎士はあまりの事に気を失い倒れる。


王様と宰相さんは、涙をためて映像を睨んでいる。

フルポーションを渡してミレディさんにまかせて、俺が盗賊をぶん殴ったあと、ユリアーナさん達の記憶を濾しとり、

盗賊のリーダーに移したところまでを、

上映した。


宰相さんは膝から崩れ泣き出し、

倒れた女性騎士は他の騎士に運びだされ、

メモ担当の女性は泣くのを我慢しながら仕事を続けた。


そして、王様は唇を噛み締めたのか、流血しながら涙を流していた。


暫くそっとしてあげよう…。


何とか会話が出来る状態になった王様に感謝され、あの状態から回復するポーションは有るのか?

と質問されたので、アイテムボックスからフルポーションを一本取り出し渡した。

エルフの伝承にフルポーションは有るが、ダンジョンに行く冒険者自体が少ないエルフの国ではダンジョン産出のフルポーションは長年見ていないらしい。

その代わり創薬技術が、他国より有るためハイポーションは他国より潤沢と、宰相さんが説明してくれた。


それを娘に、何の見返りも期待せずに…。


王様はブツブツ言ったあと

再び、「貴重な薬を娘の為に使った方くれたこと改めて礼をさせてくれないか?」


と、言ってきたので、

「アイテムボックスに何ダースも有りますし、いざとなれば作れますから。」


と言ったら宰相さんが驚きながら油が切れた機械みたいにギギギッとメモ役の審議官をみた。


ゆっくりと頷く審議官を見て


宰相さんが「アルク薬師長を呼べ」

と叫ぶ。


あちゃー、イベント発生ですか?


面倒臭いから嫌なんだよね。




待つこと数十分

メガネの偉そうなエルフのおっさんがやってきた。


おっさんは

「で、どれが私の孫ですかな?」


と言ってきた。

パパさんの、パパさん?かな

なんか、目付きのキツイ性格悪そうな感じの面構えでパパさんとは大違い。


決定!パパさんは母さん似でした。


宰相さんが俺を紹介したら


品定めをするみたいに上から下まで見たあとに、


「ふん! ドワーフの娘と出て行ったが…こんなドワーフの小僧が孫だなどと、認めることなど出来ません。」


と言い出した。


パパさんのパパさんらしいが、

俺のママさんを馬鹿にする奴は、

嫌い!ナカス!


「お言葉ですが、私は貴方の様な失礼な方に認めて頂きたいとは、微塵も思っておりません。

宰相さんが時間をかけて貴方を呼んだ意味も分かりませんが、私から貴方に用事の欠片もございませんので、

ただ、今は私の父が貴方の様な失礼な人間に似ていない事を神々に感謝するばかりです。」


と畳み掛けてやった。


「何だ!この生意気なドワーフは、

孫とやらがフルポーションを何本も所持しているから、

息子が伝承に有るフルポーションの製造方法を発見したかも知れないと連絡を受け来てみれば、不愉快極まりない!


帰る!!」


糞じじいが…。


「おうおう!帰れ帰れ!

端からお呼びじゃねーよ!じい様よぉ


散々ドワーフと見下したそのドワーフに作れるフルポーションをお偉いエルフさんは作れないと見える。

因みに、てめぇを見限ったウチの親父も俺が教えた方法でフルポーションが作れたぜ。

ダサいプライドで他を見下すより自分の技をみがいてろ!

おっと、これは尊敬出来る方のお祖父様の言葉でした。


ではご機嫌よう!またの御目見えが御座いませんことを神々に祈ります。」


わざと挑発してやった。

ママさんやドワーフを見下して嫌がらせした張本人だから。


こども…いや孫に言い負かされた糞じじいは真っ赤な顔で怒っていた。


知るかボぉケぇ!


俺は、王様と宰相さんにも止めをさす。


「王様、それに宰相さん、

こんな不快な思いをさせるためにワザワザ待たされたのでしょうか?


エルフの国は他者を見下さなければ自分を保てない程に愚かなのでしょうか?」


「なっ…!」益々真っ赤になるじじいに


穏やかだった俺が豹変し「失敗した!」と青ざめる宰相さん


オロオロする王様。


「良い忘れて居ましたが、私は神々の使徒で、学神 メリス 様より、


賢き者に四色の魔法を授ける使命を授かっていますが、まさかよりにもよってエルフが他者を見下す愚かな種族だとは…。

さぞ嘆いておられるでしょう。」


俺は、アイテムボックスから「四色のグリモア」を出して、賢そうな雰囲気を醸し出した。


宰相さんも王様も パッと審議官を見ると、


コクりと頷く


それを見て王様まで青ざめてしまった。



やりすぎかな?

とも感じたが、パパさんとママさんを虐めたやつを許せる理由がない


あと、こんな奴呼んだ宰相さんも


こんな国を放置した王様も



嫌なモノは嫌といえる人間で有りたい

そう思う。


イジメ、カッコ悪いよ。








読んでいただき有り難うございます。

「面白い。」と思って頂けた方や、

「仕方がないから応援してやろう。」と思われた方

宜しければブックマークをお願いたします。


評価や感想、イイねを頂けたら、

すっごくすっごく、嬉しいです。


頑張るぞ!!って気持ちになりますので、

ヨロシクお願いします。


次回、もう…遅いんやでぇ を お楽しみに。




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