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運がないだけですので  作者: ヒコしろう
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お散歩という名の壁外調査

器用なエルフ系なパパさんと、

豪快なドワーフ系のママさん。

二人はごく普通に恋をして、

ごく普通の子供を産んだ…


ただ、ちょっとだけ違う所が…それは、


お子さまは隆史だったのです。


本編をどうぞ。



皆様こんにちは、アルドです。

もうすぐ2歳に成ります。


異世界ミスティルに来て2年で、大体の会話は理解しました。ただ、難しい言葉は子供の相手に使う訳もなく、一般的な子供との会話に出て来る単語がベースである。


勿論ベラベラ喋るとパパさんママさんがビックリしてしまうので理解はしているが、


「アバアバ、おやちゅたびゆ」


位の感じでお返事している。


子育てをしたことがないから匙加減が実に難しい。


少し前に些細な事で夫婦喧嘩をしてしまったパパさんとママさんは普段ラブラブで喧嘩慣れしておらず、止め時を見失い険悪だったので、


二人の目の前でヤってやりましたよ。



〈初めてのつかまり立ちを!〉



わざとぐらつき注目を集めると二人は駆け寄り抱き上げキャッキャと喜びあう

何時のまにか仲直りしていつものラブラブ夫婦に戻っていた


グッジョブ俺!


タッチのあとはヨチヨチ歩き

何日か家の中をトテトテ歩き木戸から外を眺めるが、外の様子がうかがえない。

何故なら、


我が家の周りには中々しっかりとした壁が取り囲んでいる。


家は小さいが、家の周りに薬草等の畑がありそこを取り囲む塀と云うには荒々し岩と丸太で作られた壁がある。


ウォール何かだな…


なので、俺の生活範囲と知っている世界は、ウォール何かの中だけになる


まあ、壁の中だけでもパパさんから薬草の種類や効能を教えてもらったり、ママさんから冒険の話を聞いて其なりに刺激的な毎日である。


因みに、ママさんの昔話からパパさんとの馴れ初めも聞けた。


ママさんはやっぱりドワーフ族出身で、鍛治や鉱物採集のスキルに恵まれなかったが、戦士としての才能に恵まれて冒険者として活躍していたらしい。


とある依頼でエルフの森の近くに来たとき薬草採集していたパパさんと出会ったそうです。


やっぱりエルフとドワーフはそんなに仲良くないらしい

町にいるエルフはそんな事ないけど、根っからの森のエルフは鉄を操る為に火を沢山使うドワーフが気に食わないとの事だ。


言いがかりの気もするけどね。


エルフの森の近くでママさんは、なんか強い熊の魔物の討伐依頼で、パパさんは薬草採集で何日か顔を合わすうちに仲良くなったそうです。


因みに、パパさんもママさんも


「何かされた訳でもないから種族が理由で嫌いになるなんておかしいよ。」


だって、出来た人間だよ我が両親は


そして、ある日パパさんが強い熊の魔物に襲われそうに成ったところにママさんが現れ助けたんだけど、パパさんを庇って結構な怪我をしてしまったらしい。


パパさんはママさんを家に連れて帰り、手当てをしたんだって

熊の魔物は倒せたからママさんの仲間が依頼達成の報告に帰ったけど、ママさんは怪我で動けないからパーティーから離脱したとのことだった。


かなりの深手をおったママさんをパパさんが毎日毎日薬を作って看病してるうちに燃え上がっちゃって結婚を決めたそうだ。


でも、パパさんのお家は森のエルフの族長の系列で、ドワーフ嫌い派閥だった。

結婚は許さないと言われた二人は森を出る事に、パパさんの実家が中々の権力が有る家なので、周辺の村や町ではパパさんの実家の命令で、嫌がらせされることになり、ママさんぶちギレ

怪我の事もあり結婚を機に冒険者を辞めて、異種族同士で結婚したり村や町では住み辛い方々が支え合い暮らすこのもの凄い辺境に引っ越したらしい。


ここではパパさんは薬屋さんとして、ママさんは木こりや力仕事の助っ人要員として村に役立っている。


と、色々な話を総合するとこんなところだ。


人に歴史ありだね。


さてさて、スキルは三歳からだから、

やることがない?と思っていたら、そうでは無かった。


歩ける様になれば、ご近所を回り挨拶をするらしい。

この村ルールかな?


村の一員としての顔見せと三歳のスキル授与に合わせて、村で同系統のスキル保持者に弟子入りをする場合の顔繋ぎ的な意味合いらしい。


良くできている。


因みに、この村は名前がない、便宜上


「果ての村」


と呼んでいるが、何処の国にも属さない100人にも満たない小さな村だ、


知り合い百人でっきるかなぁ♪


である。




それでは、これよりウォール何かの外へ調査に向かう!



パパさんとママさんと一緒にお散歩に出かける。


近所のロルフおじさん、大きなファイアリザードと云う火を吐く大トカゲを一人でやっつけた事がある凄腕狩人らしい、パパさんに傷薬を貰いによくくる人族で、お肉をくれる。


裏のターニャちゃん一家、ターニャちゃんは一歳上のお姉ちゃんで、よく俺のほっぺたを突っつきにくる猫耳の女の子だ。

ターニャパパは養鶏家で鶏みたいな魔物 ランドコッコを飼育している猫耳イケメンである。

ターニャママはウチのママさんと同じドワーフ族で、おっとりタイプの癒し系である。

穴堀や土木作業が得意だが、普段はターニャパパと一緒にランドコッコを飼育している。

ランドコッコは大型犬サイズの鶏で、一回の産卵で十個程度産む繁殖力のスキルのみの基本大人しい魔物だが、ごく稀に気が立って突っつく事があるのだが、

ターニャママは、

「痛いからやめてねぇ~。」

と言いながら大型犬サイズを摘まんでポイっとする。


ドワーフ女性強し!!



前の畑のジェイムスおじさんとマリーおばさんは、農家のご夫婦でアラフォーくらいかな?マリーおばさんは何か上品な奥様だしジェイムスおじさんは何だかビシッと決まっている農夫と云うか騎士の様なオーラがある。

ジェイムスおじさんのブルーベリーを使ったマリーおばさんのジャムは絶品だ。



そんな感じて、何日もかけて


アルドです。二歳です。よろしくお願いします。


の定型文を言って村を巡る壁外調査を続けるのであった。


読んでいただき有り難うございます。


少しでも、「面白い。」と思って頂けた方や、

「仕方がないから応援してやろう。」と思われた方

宜しければブックマークをお願いたします。


評価や感想、

イイねを頂けたら、

すっごくすっごく、嬉しいです。


頑張るぞ!!って気持ちになりますので、

ヨロシクお願いします。


次回、 祝福されました を お楽しみに。



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