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運がないだけですので  作者: ヒコしろう


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旅立つその前に

頑張って投稿しています。

読んで頂けることが嬉しくて…

楽しんで頂けたら幸いです。


旅立つ日が自動的に決まってしまい

困ってしまうアルド君

魔物を倒す力は手に入るのか?



皆さん、おはようございます。

もうすぐ旅立つ、アルドです。


旅立つのに先駆けて、何も用意が出来ていません。

まず、戦闘出来るスキルか技能を学ばなければ、村の周りの魔物も倒せない。


実に困った。

二週間有るからスキルの一つでも生やせれば良いのですが…


そこで、思いつきました。


狩人の ロルフ さんです。

何も今から弓を習おうとかではないのです。


罠の作り方とサバイバル術ならスキルに関係なく、単純な「知識」で手に入る能力だ。


そうと決まれば、ご近所さんのよしみで教えて貰おう。


と、早速やってきましたお隣さん。


「ごめんくださぁーい。

ロルフさーん、お願いがありまーす。」


玄関先から声を掛ける。

中から出てくるロルフさんは俺をみるなり


「お、おう…。

坊主、大変な、ぶゎっ、だぃべんばごとにぃぃぃ…」


朝から号泣である。

ちょっと引くわぁー。


ロルフさんは俺の肩をパシパシしながらひとしきり泣いた。


少し落ち着いたロルフさんは


「神様もひでぇ事をなさる。

何か分からない理由が在るんだろうが、こんなチビに大役を与えなさってよぉ。


聞けば、とうちゃん、かぁちゃんと離れて旅に出るんだろ?

何年も何十年も掛かるらしいじゃねぇか、


可哀想によぉ。」


心配してくれてたんだ、有り難う。

そして、ちょっと引いたのは、ゴメン。


「心配して頂き有り難うございます。

お役目なので、頑張ってきます。」


と、答えると、


「お前ってやづわよぉおぉぅうぉうぉォォ」


また泣いた。

こんなキャラだったっけ?


角ウサギの肉を「ホラよ、いっぱい食えよ坊主。」

って投げてよこす、ワイルドダンディーなおっちゃん…だったのに。


やっと落ち着いて話ができる様になったロルフさんに、


罠で獲物を取る方法とサバイバル術を教えて欲しいとお願いした。


ロルフさんは「任せとけ、腹ペコで死なない様に罠の極意を特別に教えてやる!」


と、やる気バリバリで準備をはじめて、すぐに二人で村のを出て30分位の森に来ている。


ここでロルフさんにロープワークや小型、中型の魔物用のくくり罠(足がキュッとしまって逃げられないヤツ)

あと、大型の魔物用の落とし穴を教わった。


あとは、繰り返して体で覚えるらしい。

何匹か捕まえたら罠士のスキルが貰えるそうです。


村への帰り道で、前の日にロルフさんが仕掛けた くくり罠 に 跳ね鹿 というジャンプ力が凄い魔物が掛かっていた。


ロルフさんが

「坊主、オイラからの選別だ、アイツを殺ってみろ。」


えっ殺すの?武器ないよ?


そう思っていたらロルフさんが、鉈を渡していた。


「これで、殺るんですか?」


と聞くと、


「違う違う、アイツは脚力がすげぇから出来る限り近付くなよ、この鉈で、ソコの竹を斜めに切れ。


その竹は魔竹といって斬り倒したあと、魔力を流したら少しの間硬くなる変な竹だ。


それで、グサッと離れた所からやっちまえ。」


とアドバイスをくれた。


力を込めて振り下ろした鉈は想像よりもスッと竹に吸い込まれ、難なく切断した。


えっ?と驚いていると、ロルフさんはちょいちょいと指さし

長すぎるから反対側も切り落とせと指示をくれた。


竹槍兵の一丁あがりである


ロルフさんは、「苦しませるな、ヤツにも悪いし、肉も不味くなる。一発で胸を貫け。」とだけ言って背中をポンと押す。


鹿と相対する俺


危険を察知したのか後ろ足が吊り上げられているが、構わすジャンプして俺を倒そうとする。


跳ね上がり、俺の目の前に全体重を掛けた角が迫る。

縄のお陰で射程外だが、怖いものは怖い。

森でバッタリ出くわしたくない相手だ。


俺は、静かに竹に魔力を流し

ロープで後ろ足を取られて失速した跳ね鹿のフサフサ白い胸毛めがけて、竹槍を沈めた。


ピロリン

と電子音が頭に響いた

レベルが上がったのであろう


何とも言えない感情と手の震えが、一歩を踏み出したことを告げていた。


その後、血抜きの方法を教えてもらい鹿はアイテムボックスに仕舞い村へと帰る


肉屋に鹿を売ると、銀貨数枚になった。


その銀貨をロルフさんは俺に渡して

「坊主の初めての獲物だ坊主が貰っとけ!」

と、言ってきた。


そして、肉の塊を差し出し、

「ちょっとだけ買い戻した。

とうちゃんとかぁちゃんに食わせてやれ。


初めての獲物だから散々自慢してやれよ。」


と、

良い人だ、俺の周りは優しさで溢れている。


「有り難うございました。ロルフ先生!」


ブワッと涙が溢れだした。


…ロルフさんの目にだけど…



肉はめちゃくちゃ美味しかったです。



読んでいただき有り難うございます。


少しでも、「面白い。」と思って頂けた方や、

「仕方がないから応援してやろう。」と思われた方

宜しければブックマークをお願いたします。


評価や感想、

イイねを頂けたら、

すっごくすっごく、嬉しいです。


頑張るぞ!!って気持ちになりますので、

ヨロシクお願いします。


次回、 穴をほる 男 を お楽しみに。



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