第86話 成長と新たな宝箱の取得
「プレイヤーの接種によりスキルを3つ選択出来ます」
ハルクを食べ終えた直後に、機械音が聞こえてきた。
ハルクが所持していたスキルの中から任意で3つ選ぶことが出来るのだ。
「春樹のレアスキル【真理】はやめておいた方がいいよ。
知らなくてもいいことも、知ってしまうからね。」
チュートリアルはアドバイスをしているようで僕を牽制してくる。
【真理】を選ぶなとやんわりと圧力をかけてきたのだ。
悩んだ末に僕が選んだスキルは、
【格闘王Lv3】:レアスキル。挌闘の上位スキルで、近接攻撃のスキル効果上昇。ステータス補正効果あり。
【能力解放Lv8】:多大なスキルポイントと引き換えに、一時的に全ての能力が上昇する。Lvに応じて能力上昇率、スキルポイント消費量が変化する。
【魔法耐性Lv8】魔法攻撃全般に耐性を持つ。
の3つだ。
【真理】は最後まで迷ったが、手にした瞬間管理者からの監視が今以上に厳しくなるだろう。
ハルクのように洗脳されることも十分考えられる。
僕はハルクやリッチたちの魂も収納していると聞いた。
僕は何とかして生きて現実世界に戻らなければならない。
無駄なリスクを負う必要は無いのだ。
「プレイヤー西園寺春樹の称号【バーサーカー】が引き継がれました」
「【威圧Lv5】を取得しました」
「【投石Lv5】がLv10となり、【岩石投げ】に進化しました」
「【物理無視Lv3】がLv6 となりました」
「【斬撃L5】がLv10となり、【一刀両断】に進化しました」
ハルクの称号も受け継いだ。
実は、この称号もかなりのチート級だ。
ステータスの補正が大きすぎる。
確かにこの称号を持っていれば、獣人の戦士とも張り合えるかもしれない。
箱も新調しよう。
メタルボックスはすでに原型をとどめていない。
新しい、宝箱を購入しよう。
ただ、アバターポイントはメタルボックスには届かない。
僕は別の宝箱を選ぶことにした。
僕が選んだ宝箱は、【ファラオボックス】。
派手さはないが、アンティーク感溢れる古風な箱だ。
箱の側面には古代エジプト文字?が掘られており、前面にはスフィンクスの彫刻が施されている。
メタルボックスには強度で劣るが、その分魔法防御効果は上回る。
さらに呪いやトラップの攻撃力や成功率が上がるので、比較的使いやすい箱だろう。
最後にレベルも見てみよう。
「あなたのレベルが上がりました。」
「HP・MP・SPが完全回復しました」
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【ステータス】
名前:光
種族:ミミック
クラス:中級ミミック
称号:モンスターイーター、ラッキーマン、マンイーター、闇落ち、ネクロマンサー、バーサーカー
Lv:30→35
HP(体力):42,000→55,000(+50,000)
MP(魔力):55,000→72,000(+30,000)
SP:70,000→85,000(+40,000)
筋力:18,000→24,000(+80,000)
耐久:40,000→60,000(+40,000)
知力:55,000→70,000(+30,000)
器用:25,000→38,000(+30,000)
俊敏:9,800→20,000(+10,000)
運:8,000,000→10,000,000
【スキル】
攻撃系
溶解Lv7、タックルLv3、毒針Lv9、狙い打つLv7、飛びかかるLv8、暴食Lv3 、不意打ちLv8、振り回すLv7、格闘王Lv3、落とし穴Lv10、岩石投げLv1、鞭Lv10、一刀両断Lv1、呪いLv8、奪うLv9、ポイズンブレスLv5、大飯食らいLv5、
耐性
毒耐性Lv8、溶解耐性Lv4、暗闇耐性Lv6 状態異常耐性Lv6、魔法耐性Lv8
補助
物理無視Lv6、鑑定Lv9、擬態Lv9 逃げるLv8、異空間収納Lv5、身体強化Lv8、応急処置Lv7、甘い匂いLv7、マッピングLv7、鉄壁Lv7、攻撃回避Lv4、羽ばたくLv2、隠密Lv7 吸盤Lv4、サイコキネシスLv3、結界Lv7 テレポートLv6、美食Lv8、魔法妨害Lv2、噛み砕くLv5、自動回復Lv8、飢餓lv5、威圧Lv5、能力解放Lv8
魔法
暗黒魔法Lv5:【フィアー】【スタン】【ダークフォグ】【ブラックランス】、癒しの光Lv5
ネクロマンシ―Lv3:【死者召喚】【死者使役】【死者対話】
恒常スキル
視覚Lv9、聴覚Lv9、味覚Lv8、這うLv9 、相互理解Lv3、嗅覚Lv6 不死Lv2 舌Lv13
限定スキル
ワイヤーLv5、バンジースティックLv6、パチンコLv5、殲滅Lv3(獣神の宝玉)光の矢Lv2(スカルワンド)、2連撃Lv3(エルフの剣)、ブーメランLv2(メタルブーメラン)、ぶっぱなすLv1(散弾銃)
ミミック固有スキル
魔眼Lv5【魅了】【千里眼】【石化】【吸収】【威圧】【傀儡】【変化】【爆破】【毒】【汚染】【凍結】【即死】【炎上】【雷撃】【暴風】【蒸発】【酸化】【光線】【反射】
重力操作Lv5 おびき寄せるLv2
収納アイテム
ワイヤー、バンジースティック、獣神の宝玉、鉄の盾、スカルワンド、エルフの剣、メタルブーメラン、散弾銃
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ハルクのバーサーカーの補正効果と、Lvアップによる能力アップでスキル以外の部分も強化された。
スキルも少しずつLvが上がり、一つ一つの効果が増したように感じる。
運がいつの間にか10,000,000を超しているが、一体どれほど効果があるのだ?
確かに僕は運がいい方だと思うが…。
ぐ~。
また、お腹が空いてきた。
食べても食べても僕の空腹感が満たされないのだ。
無性に何かが食べたくなってきた。
一体急にどうしたんだ。
「うーん、君の【暴食】が暴走してきてるのかもしれないね。
君には【飢餓】のスキルもあるし。
急激に養分をぼっしているのかもしれないなぁ。」
えっ、どういうこと?
「君は今食べ続けなきゃいられないようになっているんだよ。
おそらく、空腹感がずっと続くといる負のスパイラルに入ってしまったかもしれないね」
どうすればいいんだ?
ずっと食べ続けることなんて出来ないよ。
「食べ続ければいいんじゃない?ここ(宝物庫)は君が食べれるものが山ほどあるから。
人も、モンスターも、ミミックも、宝箱だって食べてしまえるからね。
ある程度お腹が満たされたら、解放されると思うけどいつになるかは分からないなぁ。」
さっき、この部屋の中にあるもの半分ほど食べたけど、まったく満たされなかった。
一体どれだけ食べればいいのだろう?
「もしくは、この階のどこかにあるパンドラボックスを手に入れるといいね。
溢れる魔力を全部吸い取ってくれる宝箱の一種さ。
ただ君が弱かったら、君の核ごと吸い取られてしまうけどね。」
そんな恐ろしい宝箱が…。
「でも、パンドラボックスを扱えたミミックは今までいないしね。
そんな方法があるくらいに思っているといいんじゃないかな。」
確かに今の僕じゃ扱えないかもしれない。
結局は食べまくるしかないのか。
「それじゃ、僕は行くね。
君の活躍を楽しみにしてるよ。
じゃ~ね~!」
チュートリアルの声はまた聞こえなくなった。
とりあえず、空腹感を何とかしてから7階層を攻略し始めるか。
僕は部屋に残った財宝や宝箱に向かって進み始めた。
「朝起きるとミミックになっていた~捕食するためには戦略が必要なんです~」を読んでいただきありがとうございます!
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