表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/21

新技放て十五日

剣を使えば使う程、経験値が入る。雪玉を切るごとに

ぐんぐんと延びていく。

そうこうしている内にまた

雪玉は押し寄せてくる。

「技を習得したみたいだ。何?何だって?」

魔物達は止まらない。彼等はまた雪玉を一斉に投げつけてきた。

「よしこの技使って見よう!」

剣構える。

「いくぞ!『風の剣』」

力を込めて思いきって剣を真横に振り払ってみた。剣から風が放たれる。

そしてそれは大きな風の刃になる。

まるで空を裂くように婉曲して魔物達へと飛んだ。白いゾウ達を刃は襲った。

一瞬だった。

白いゾウ達はパッカリと身体と足を半分にされた。そのまま氷のように砕け散って消えていった。

…もちろん全て。

数百匹いたはずのそれを全滅させることに成功した。

「やったー!!勝ったー!」

勝利に雄叫びをあげつつ跳び跳ねている。

自分のレベルは8まで上がったことを確認できた。

「敵からのドロップアイテムとかないかな!?それこそゴールドとかあると嬉しいな!」

彼が広い雪原をぐるりと見渡して見つけた。雪原に転がっていたものは白いゾウの魔物の小さな象牙であった。

「白くてちっこい牙だ!そこらじゅうに落ちている。集めよー。」

雪の上に落ちているそれを拾った途端に何かが起きた。

「!?」

牙を持っている自分の手がみるみる内に凍りつく。

「こっこんな欠片だけで。」

牙は手から離そうとしても離れない。

「このっ離れろっ!!」

足掻くのも無駄。氷は身体を今まさに覆い尽くさんとする。

「身動きがとれない!」

氷が持っていた剣までもを凍てつかせようとしたその時、

剣が光った。

氷結が静止する。身体を覆い尽くさんとしていた氷を弾いた。

氷は砕けて粉々になりさらさらと地面に落ちた。


彼は剣を見た。

剣は静かに小さく光を纏っている。

「ちょっとずつ体力まで回復してる…これは!」

スキルを確認すると。

「あった。」


『氷解除の剣』

取得条件。氷結状態になる。それ以降の氷結状態になったとしても解除効果がでる。

フルオート。

『剣の所持者』

取得条件。剣の所持。

フルオート。剣の所持者に対して体力を徐々に回復。



「もしかしてペガサスに凍りづけにされた時もお前のおかげで大丈夫に!?すごいぞ錆びた剣さん!!」

思わず彼は剣を抱き締めた。

「あ!」

と彼は思い出した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ