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氷が割れる十二日目
ゴゴゴゴゴゴゴゴッ…
音が聞こえる。底から地鳴りが響いた。
「なっなんだ。」
足元が揺れている。
「地震!?」
しかしその中にミシミシと何かの亀裂が走る音が交じる。
「まさか…」
その途端、大広間の床が耳を引き裂かんばかりの大きな音をだして砕けた。彼の足元から勢い良く水が溢れ出す。
氷が目の前に落ちてきた。
「ひぎゃああああっ」
彼は氷山の上にいたまま大波に流された。
…
氷山は水に激しく押し流された。
大波で氷山が到達した場所は…