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第5話 放課後


放課後。


「サクヤー、なんかおもしろいことになったねぇ」


先程のホームルームでサクヤのセレクション出場に賛成したリサが声をかけてくる。

ついでにサクヤの頭に腕を回すような格好を取り、彼の頬に何か柔らかな感覚が伝わる。

そして隣にいるカノンからの冷徹な視線。


「やっとお前の実力が見られるってわけだ。楽しみだな」


さらに声をかけてくるのは同じクラスのショウマだ。彼もサクヤのことをバカにしたりせずに接してくる一人。茶色に染めた頭に活発そうな顔立ち、背が低い方ではないサクヤよりも頭一つ高い身長としっかりした体つき。なぜかサクヤに実力があると思っているらしい節がある。

そしてリサもショウマもクラス内の実力者であり、セレクション出場が決まっていた。


「おいおい、お前ら一体俺に何を期待してるんだよ」


「サク、この二人は少しあなたについてわかってるの」


「なっ?」


サクヤはいぶかしげな視線をカノンに向ける。


「違う違う。カノンが勝手に話したとかじゃないの。あたしもショウマも入学した時からあんたに目をつけてた。それでいつもあんたと一緒にいるカノンに聞いてみたってわけ」


「そしたらカノンはびっくりして、詳しくは教えてくれなかったし目をつけた理由は他の人には話すなって釘を刺されたんだ」


リサとショウマは慌てて言う。


「そうだったのか。ところでお前らが俺に目をつけた理由って何なんだ?」


「あたしは相手の魔法力残量がわかるの」


魔法力とはゲームでいうとMPのようなものだ。しかし当然ゲームのように数値化されて表示されるものではない。魔法力の残量がわかるというのは実戦において有利な情報となる。

そしてリサはサクヤの魔法力を見て彼を目にとめたのだろう。


「なるほど。それで、ショウマは?」


「俺は相手の魔法適正がわかる」


「……。」


ここにいる全員が火組(ピュール)に属しており、魔法適正は火で間違いないはずだが、サクヤは黙ったままであった。



ブックマークありがとうございます。

ここから物語を加速させて行こうと思いますのでおつきあいよろしくおねがいします

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