表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/22

面白そうなやつをみ~つけた!

前にアンリ様主催の「春~冬企画」に参加した作品を、一つにまとめる&加筆修正をした作品です。

最初はかなり趣きが違うと思いますが、基本の部分は変えておりませんので安心してください。

今日は俺が大学の時にいたサークルの新入生歓迎会の飲み会だ。お声がかかった俺はOBとして参加している。俺を呼んだ後輩の目的が、この会のスポンサーとして期待をしていることは知っている。もちろんそのことは了承済みだ。


というよりも、この新歓は俺のところのバイトの面接を兼ねていたりするんだ。このサークル自体俺が立ち上げたようなものでもあるしな。毎年有望な若者が集まるから、俺はウハウハだ。


さて、今年の新入生は~と、会場を見回していると、目立つ男女を発見した。男女で合っているんだよな?


見た目可憐と言う言葉が似合いそうな顔だちの男子と、精悍な顔立ちの女子。いや、よくよく見ると、女子もかなり整った綺麗な顔立ちをしている。


うん。これはわざとだな。たぶん彼女はちゃんと化粧をして女の子らしい恰好をしたら、男たちが放っておかないくらいに化けるのだろう。それがわかっているから、男の子っぽい感じを醸し出しているんだ。


飲み会の間中、俺は彼らの観察を続けた。見ているうちに自分の間違いに気がついた。彼女はわざと男の子っぽくしているわけではないということに。


俺は席を移動すると、二人のそばに行った。途端に警戒する男子。女子のほうは俺のことなど、一瞥しただけで興味を示してくれなかった。話し掛けてもおざなりな対応をされてしまう。


だけど彼らの態度はすぐに変わった。サークルの部長が俺のことを紹介したからだ。俺の会社のことを話したら、新入生たちは俺に興味を示してきた。もちろん、あの二人もそうだった。


だから、新入生たちのバイトの採用テストを兼ねたあるイベントに、彼らを参加させたんだ。と云っても、新入生たちは先輩たちに一人ずつ付いて、補助をするだけだったけど。

結果は今年の新入生は優秀だった。だな。どうやら部長たちが、先にふるいにかけていてくれたようだ。余計な手間がなくなった分、即戦力になりそうなやつらばかりで俺はうれしかった。


だというのに、あの二人が俺のところでのバイトを断ってきたんだ。理由は他にバイトを決めているからだとさ。せっかくのおいしい人材を手放すのは惜しい。俺は何とか二人を引き込みたくていろいろと条件をあげていったんだ。


二人は渋い顔をしていたけど、しまいにはある条件を出してきた。それは二人の兄と姉が思い合っているのに、いろいろ事情があってうまくいっていないということだった。その二人を何とかして結婚させることが出来たのなら、うちの会社を優先してバイトに入ると約束をしてくれたんだ。


フッ


そんなのお安い御用さ。伊達に俺はこの仕事をやってない。


一年近くかかったけど、二人の兄と姉は結婚することになった。その功績で二人は俺の会社を優先してバイトをしてくれることになった。


はずなのに、祭りの手伝いのほうが優先でバイトに来れないって何なんだよ。なんとなく敗北感を感じた俺だったのだ。



あれから一年。俺の前には数人の男女が座っている。この人たちは俺にあることを依頼してきたんだ。前に、ここにいない(・・・・・・)人物から彼らの事情を聞いていたから、彼らの依頼の意味も分かる。だけど、これはそう簡単にいかない内容だ。


「ご依頼の件はわかりました。ですが、状況はかなり複雑です。お二方の時よりも」


俺がそう言うと、言われた二人は暗い顔で頷いた。


「わかっているとも。だけどおかしい話じゃないか。あの子達こそが…」


拳を握って震える手にもう一人の手が重なる。


「どうかお願いします。この依頼を受けていただけませんか」


必死な顔をして縋るように言ってきた女性。俺は思考を中断して彼らに言った。


「依頼を受けるのは構いませんが、長期戦になっても構いませんか」

「はい。是非ともお願いします」


俺は軽く頷いた。他の男性が訊いてきた。


「長期戦というのはどれくらいになるんですか」

「逆に聞きますが、どれくらいまでに決着をつけたいですか」


俺の言葉に彼らは顔を見合わせた。


「出来れば五年以内で」


おずおずと別の女性が答えた。その答えに俺は、いま依頼を受けている案件を思いだしながら言った。


「わかりました。それでは最長で五年。ですが出来れば三年で片をつけたいと思います」


その言葉にホッとする顔と、不安そうにする顔が見えた。だけど、最後にはみんなして「よろしくお願いします」と言って、帰って行ったのだった。


さあ、依頼を受けたことだし、動き出すとしますか!


ちょっと質問! (2018.9.22追記)


Q1 プロローグの語り手は誰でしょうか?

Q2 プロローグで依頼された『二人』これは誰と誰のことでしょうか?


こちらは短編を読んでいた方なら、お分かりになりますよね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ