笑わない少女。
夕蘭Side
つまらない。
毎日のことなのに・・・
今日は特につまらない。
胡桃と明日香と一緒にいても
全然楽しくない。
ただ付いていてくだけ。
金魚のフン状態だった・・・。
笑わせ屋に会うまでは・・・、
「でさぁー××なんだよねー(ワラ」
「えぇー!?まじでぇ!?」
『はぁ・・・。』
あぁ、きっと私は話に入ってないんだ。
2人だけの世界で・・・、
私は邪魔しないようにしなきゃねっ!!
でも、心の中では・・・・
入りたいって気持ちでいっぱいだった。
「ねぇ、ちょっとキミ。」
『?』
半分嬉しかった。
誰かが私に話しかけてくれたってこと・・・
そんなことが嬉しかった。
でも・・・、
相手が誰かわかった瞬間・・・、
最悪だ・・・そんな気分に襲われた。
『何か用ですか?』
変態・・・、倉間咲人。
私も彼が何で変態で有名になったかとか・・・、
そんなことは知らない。
けど・・・、変態で有名。
「・・・笑ってよ。」
そんな言葉が投げかけられたときは
本当に笑いそうになった。
今まで・・・、そんなこともなかったのに。
私を笑わせられるのは笑わせ屋だけ?
そんなわけない。
私は・・・笑えないんだから。
『変態ですか?』
唐突に言いました。
変態で有名な人を、変態と言って問題があるか?
いや・・・、ない。
さっきまで2人だけで話してて先に行ってた
胡桃と明日香が戻ってきた。
2人に色々言われ、
すぐに逃げた・・・。
笑わせ屋・・・・か・・・。
私には必要ない。
だってきっと、
いつになっても笑えないんだから。