一話 プロローグ
「ふぁぁぁ~~……今何時だ?」
「へへっ、兄ちゃん」
「おお翔太かどうしたんだ?」
今俺の目の前にいるのは弟の今泉翔太だ。
あ、そういえば俺の紹介がまだだったな俺は……
「兄ちゃん今8時20分だぜ」
紹介ぐらいさせろ!! ってええ!? もうそんな時間なのか!?
てか間に合わないな時間的にって……
「あれ翔太は学校行かないのか?」
「? 兄ちゃん今日は俺休みだぜ」
「うわっ、休みとかいいな……ってあれ? 今日なんか大事なことがあったような……」
今日は4月4日俺の学校では始業式だったような……
「やばっ!! 今日学校の始業式じゃねぇか!!」
「あれぇ? お兄ちゃん何やってるの?」
「え? あ、舞衣か」
で今やってきたのが妹の今泉舞衣だ。
ちなみに俺は今泉祐也だけど、こんなことをしている暇が無い!!
「やばい!! 鞄が……鞄が……」
「兄ちゃん鞄こっちだぜ」
「なんで持ってんだよ!!」
俺はとにかく焦りながら時計の方を見ると、時間は既に30分を過ぎてしまっていた。
「ぐぁ……学校初日から寝坊なんて……最悪だ」
「いーじゃん、どうせ兄ちゃんは始業式の日はいっつも遅れてるんだからな」
うぅ……弟にもこれが普通だと思われる程なのか……
「お兄ちゃん、もう行ったほうがいいんじゃないの? 始業式までまだ時間があるはずだし……」
「あ……そういえばそうだったな…じゃあ行ってくる!!」
「兄ちゃん気をつけろよ~~」
俺は思いっきりドアを開けて飛び出していった。
後ろでは多分翔太がのんびりと手を振ってるんだろうな。
そう思いながら俺はとにかく走った。
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「はぁ、はぁ、はぁ、あれ? お前……」
「ん? あ、祐也かお決まりの遅刻だな!!」
「お決まりってお前もだろ!!」
学校の正門前で親友とばったり出会った。
こいつは今村賢治だ。
外見は意外と普通だ。
成績はダメダメでとにかく変態だ。
てかこんなことしてる場合か!!
「なぁ絶対いるよな?」
「あぁ、絶対いるな」
俺は学校の下駄箱で下履きを手に取って教室に向かっていった。
そして、教室の扉を開けた瞬間、俺の頭に名簿が思いっきり当たった。
「おわあああああ!! 痛い!! すごく痛い!!」
「お前が遅刻するからだ馬鹿」
「痛っ~~~」
目の前にいるのは鬼の教師と呼ばれている椎名翔だ。
どの教科もできて、運動抜群+スパルタなので、俺たちの間では鬼と呼んでいる。
そして、主な武器が名簿だがたまにチョーク。
「まぁいい。後は始業式が始まるまで自習でもしておけ。それと今村と今泉、席は適当だから適当に座っておけ」
「先生意味がわ……痛っ~~~~~!!」
畜生!! わからないぐらい言わせてくれてもいいじゃないか!!
なんだよ席は適当だから適当に座っておけって意味がわからないよ!!
するとまた俺の頭からバシンッ!! という音が鳴った。
「先生とても痛いです!!」
「ん? それはお前が何か変なこと考えてたからだろう」
先生は読心術でも持ってんのかよ!?
そして、先生は頭を抑えて痛がってる俺と今村を無視してそのまま行ってしまったので俺たちは若干涙目になりながら一番後ろの席に座った。
「ねぇ……あんたたちっていっつも朝遅刻するわよね」
「ん? え? あ、優奈か」
俺の隣に座っていたのは一人目の幼馴染の立花優奈だ。
髪は黒みがかかった茶色で肩ぐらいまでのしている。
俗に言うショートヘアで、身長は約150ぐらいだろう。
なんで約なのかって? 詳しい数値を知るわけがなかろう!!
んで、えっと、胸はペッタンコだ。
バキッという音が俺の頭から……
「痛い!! すごく痛い!! ていうかいきなり殴るな!!」
「…あんた今何か考えて無かった?」
ご名答です。
てか怖いですよ優奈さん……口は笑ってるのに目は笑ってないしおまけに黒いオーラが見えてますよ~……
キーンコーンカーンコーン
「お、そろそろ始業式か」
「全くあなたも物好きよね」
「んぇ?」
いきなり声をかけてきたのは高無梨花だな。
俺の二人目の幼馴染で性格がちょっとキツめ。
身長は160ぐらいで……え、俺? 俺は175だ。
高いだろ?
髪は普通に黒色でポニーテールだ。
胸はCかDぐらいだろう。
ちなみに……
「祐也? 何か考えてなかったかしら?」
「何も考えておりませぬ!!」
どうして俺の周りにいる奴は読心術ができるんだよ!!
畜生、俺だって読心術が欲しいというのに……
「とにかく始業式行こうぜ祐也」
「賢治か、そうだな時間もあれだし」
「あんたたちって本当に仲がいいわね…」
俺達は適当なことを話ながら、体育館まで来た。
「ぐぉぉ……眠い、眠いぞ……zzzz」
俺は並んだあと寝不足だったので始業式が始まる前にそのまま眠ってしまった。
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「……うみぅ? 終ったかな?」
「いや、まだ終わってないよ」
「え? あ、まだか」
どうやら今は校長先生の話の最中だったらしい。
ちなみに今話しかけてきた奴は友達の高木康太だ。
髪はこいつも普通の黒で眼鏡をかけている。
こいつは結構頭が良くて学年でも上位の方に入っている。
俺たちはこいつのおかげで0点は免れている。
いつか恩返しをしようと思ってる。
「なぁ康太」
「? どうしたんだ祐也」
「誰か校長先生の隣にいないか?」
「えっと、確か新しく入ってきた人らしいよ」
「そうだったのか……」
よく見ると、可愛い女の子だった。
髪の色は綺麗な黒で腰あたりまで伸ばしている。
これはロングヘアーかな。
胸は多分大きいんじゃないかな。
身長は遠いからわからないや。
まぁとにかく可愛い女の子だった。
……俺達と一緒のクラスだといいなぁ。
「祐也、鼻の下伸ばしてどうしたんだ?」
「大丈夫だ。鼻の下は伸ばせないから」
「いや、……なんでもないよ」
絶対馬鹿だって思っただろこいつ!!
とかなんとかやってる内に校長先生の話が終わり、始業式も終った。
どうもレギリアです。
コメディ系の小説は初めてですが頑張っていきたいと思います。
誤字脱字等がありましたらご報告お願いします。