あなたは銃を撃てるだろうか
死にたくない。
古来より人間はその恐怖と共に生きてきたはずだ。
災害や不作の度知恵を働かせ、生き抜いてきた魂が今、ここにある。
そして僕らもまた今を必死に生きて、魂を守り抜こうとしている。
そう考えた時、僕らは。銃を撃てるだろうか。
戦争が始まればそれを強要され、またそれを強要された相手と必死になって戦う。
死にたくない、死にたくないと、その魂の死が簡単に終わりを導くわけではないし、本当に意味のない戦闘を繰り返していくんだ。
あなたが銃を撃って街を破壊する。母国を傷つけられた恨みだと。それは、相手の国を傷つける。
あなたはあなたの視点から物事を見てはダメだ。戦争というものを考えた時いかに敵国への憎しみを抑え、冷静に物事を判断できるかが大切だ。
誰かの一存で人殺しを任された相手、相手にも家族がいる、故郷がいる、そしてあなたがもし相手だったら死にたくないって思うはずだ。
戦争という力の振りかざし合いで起こる犠牲は、たとえ少ないものだったとしても。そこに積もった平和への想いは凄まじく積み重なる。