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冒険者に憧れて!  作者: 羽毛


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7話 これからのこと

「おはようございます。体の状態はどうですか?」


「お、おはようございます……昨日より、良くなったと思います……動かしても、痛くないです……」


「なるほど、でしたら今日の昼頃に退院出来そうですね。テーティスさんもその時間帯に来ると昨日言っていましたよ」


「わ、分かりました……」


「では、失礼します」


 退院かぁ……複雑な気持ちだ。勿論、退院出来ることは嬉しい。これでミアさんの所に行けるし、テーティスさんに手伝ってもらいながら冒険者を目指せる。でも嬉しいと思うのと同時に叔母の家に戻ることを考えると重たい気持ちになってしまう。


 家に居させてもらえてることにはとても感謝している。おかげで布団で眠れているし、食べ物もくれる。それでも叔母と叔父の声が聞こえたり、二人が近くにいると息が詰まる。自分の部屋にいる間は少し気持ちが和らぐけど、いざ部屋から出るとやっぱり苦しい。


 はぁ……なるべく考えないように退院するまで病院にあった本を読んで過ごすことにした。


 昼頃、ナースさんが私の所まで来てくれて、そのまま何事もなく退院することが出来た。テーティスさんは病院の前で待ってくれているらしい。


「あ、ありがとう……ございました……」


「どういたしまして、ではお気をつけて」


 病院の外に出て、テーティスさんを探すために周囲を見渡すと、綺麗な水色の髪が風で揺れている人が見えた。その人に近づき声をかける。


「て、テーティスさん……」


「あ、ユウさん。昨日ぶりですね、体の方はもう平気ですか?」


「は、はい……もう動かしても痛くないです」


「良かったです、これで存分に体を使えますね。とりあえず場所を変えましょうか、ユウさん行けますか?」


「い、行けます」


「それじゃあ、行きましょうか」


 目的地までテーティスさんに付いていきながら歩いていく。その道すがら、魔物のことを教えてもらった。


 魔物は冒険者ギルドと呼ばれる組織の判断から危険度や強さでG〜S級までランク付けされていて、G級の魔物は危害がなく、F級の魔物だと攻撃はしてくるけど今の私でも戦えるくらいだと、E級からは冒険者や騎士でないと討伐は無理らしい。前に襲ってきた魔物は翼竜といって、あれでC級とテーティスさんが言っていた。翼竜よりも更に強く恐ろしい魔物が沢山いる事実に驚いた。


 魔物のランクは場所や数によっても変わることがあるらしく、平原だとE級の魔物でも戦う場所が洞窟だったり、ダンジョンの中、群れでいたりするとランクが上がることがある。それと、魔物の中には稀に通常種とは異なる特殊な個体がいることがあり、強くなっていたりすることがあるらしい。


 そうして話しているうちに素朴な見た目をしている建物に着いた。


「着きました、魔物のことについてはまた追い追い話しますね」


「は、はい」


 今まで知らなかった魔物のことを知れて面白かった。


「て、テーティスさん、ここって……?」


「私が利用することの多い宿屋です。ここで大丈夫ですか?」


「だ、大丈夫です」


 テーティスさんの後ろを歩きながらついていき、宿屋に入る。こういう場所に来るのは初めてで、少し緊張する。


 宿屋の中は一階と二階に分かれており、一階は受付と食堂になっていて、二階が寝泊まりする所らしい。


 テーティスさんと受付にいた人が話し始めた。会話はすぐに終わって、そのまま進んでいき、一階に置いてある椅子にテーブルを挟んでテーティスさんと向かい合って座った。


「それじゃあ、これからのことを話しますか。気になることがあったらいつでも遠慮なく聞いてくださいね。まず、冒険者のことから。ユウさん、冒険者についてどれくらい知ってますか? どんなことでもいいですよ」


「ま、魔物と戦うことがあったり、ダンジョンを探索したり……あ、あとは冒険者を育てる学園があると聞いたことがあります」


「なるほど、それでは今言ってくれたことも含めて詳しく説明しますね。まず、冒険者が魔物と戦うのは、冒険者ギルドからの依頼や、魔物が発生するエリアで遭遇した時に戦かったりすることがほとんどで、稀に、この前みたく(アンレイ)に魔物が襲ってきた時にそれを対処することもありますね」


 テーティスさんの説明を真剣に聞く。


「冒険者にも魔物と同じように冒険者ギルドからランクが付けられていて、冒険者はE〜S級で分けられて、自分より上のランクの魔物の討伐依頼を受けることが出来ず、ランクが低いと強い魔物が発生するダンジョンや新発見のダンジョンに行けなかったりしますね」


 冒険者にもランクがあるんだ。


「冒険者は、依頼をこなして冒険者ギルドから報酬を受け取ったり、討伐した魔物からドロップした魔石や、素材を売ることで生活していますね」


「て、テーティスさんのランクって……どれくらいなんですか?」


「A級ですね」


 確か、一番上のランクでS級だったはず……考えてみれば私に気を取られてたとはいえ、あの翼竜を一瞬で討伐してたし……テーティスさん、めちゃくちゃ凄い冒険者なんじゃ……


「た、たかい……」


「ユウさんもなれますよ、自分に出来ることを地道にでもやっていくのが大事だと思います。そのうち出来ることも増えていきますしね」


「が、頑張ります」


「ふふ、その意気です」


 従妹(ルナ)もA級の魔物を一人で討伐してるし、冒険者のランクだとA級になるのかな……すごいなぁ……


「でしたら次は、冒険者を育てる学園の話をしますね。正確に言うと、騎士や冒険者を育成する学園ですね」

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