表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

23/30

第23話 シュオール、驚く。

 人間化したシュオールは、それでもその背中の巨大な皮膜状の翼と尻尾、そして頭の両側に生えた巨大な角が生えた茶髪のロングヘアーをした胸の大きな竜人型の女性。これこそエンシェントドラゴンロード『シュオール』が人間化した姿である。

 瑞樹が持ち帰ってきたダンジョンコアを使用して、圧縮された存在情報データを解凍してダウンロードする事によってダンジョンコアを触媒としてシュオールが降臨する事に成功したのである。まるで作られたような美しい容貌の彼女はゆっくりと瞳を開いてDに向かって艶やかな唇を開く。


「ふむ……妾を降臨させるとは……この地を侵攻し人間どもを支配するために降臨させたという事だな。よかろう。妾の力を貸してやろう。」


 Dほどではないが、彼女のLVとしてはLV200というかなりのLVになる。Dほどではないが、それでも十分強い存在である。彼女はふふん、と胸を張る彼女は人類侵攻のために召喚されたのだろうと思い込んでいるが、それに対してDは実にあっけらかんと答える。


「やっほ~よろしくね~。あ、人類侵攻とかそういうのは無しで。相棒が嫌がるからね~。」


 そのDの実にあっけらかんとしたにこやかな顔を見て、シュオールはぽかーんと口を開けて驚いた表情を見せる。


「き、貴様!本当に■■■か!?この世界……ニ■ンに対する逆■■のプランはどうなったんじゃ!?ニ■■に対して■撃をするために我らの■■を犠牲に捧げたんじゃぞ!計画は!?作戦はどうなったんじゃ!?」


 そのシュオールの言葉に、きょとん、とした驚いた顔でDは言葉を返す。それは冗談や誤魔化すためや、何かを隠すためでもなく、本気で何も知らない表情だった。


「えっ?作戦?計画?なにそれ知らん……。怖……。いやマジで知らないんだけど?何それ?」


 そんなぽかーんと呆けた顔をしてるDに対してシュオールは思わず鬼詰めするためにDに対して顔を近づけて激しく問いかけてくるが、Dが本当に何も知らない、と聞いてはぁ~とがっくりと肩を落とす。


「お主なぁ!?え?マジで知らないの!?どういう事なの!?記憶情報データとか人格情報データとかはどうしたんじゃ!?破損してた!?データ消去した!?何でぇ!?……はぁ~。もういいわ……。ともかく仕事すればいいんじゃろう?お主がそちらの道を選んだのなら妾もそちらの道を選ぶとするか……。気分的には複雑じゃがしょうがないかぁ……。」


 シュオールは、もしかしたら何もかも全て忘れてしまった方が遥かに幸せじゃろうなぁ……。昔よりも今の方が幸せそうだし、楽しそうだからこちらの方がいいか……。と小声で呟く。そしてシュオールの元になったダンジョンコアのデータを消去した際に展開した浮かんでいる「ダンジョンコア人格消去データ」という文字を文字を見て、シュオールはあっという顔になり、きょとんとしたDの顔とその文字を見て深く納得した。


「あー……。そっかぁ……。そういう道を選んだんじゃなぁ……。そっかぁ……。まあ……仕方ない。そもそも契約の関係上逆らう事もできないしのぅ……。そなたの言う事に従うとするか……。」


 はぁ~とシュオールは深いため息をつく。だがどちらにせよシュオールはDに契約上の問題で逆らう事はできない。彼女自身としては不本意ではあるが、Dのために動くしかない、という状況である。シュオール的には、昔の彼女よりも今の彼女のほうが遥かに精神的に安定しているなら……これでいいか……と諦め半分に従うことになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ