挑戦者が現れた!
いや~筆が止まらなかったからね?
書いちゃった物はしょうがない!そう思えば皆幸せ。
というわけでそう思ってくださいお願いします靴舐めますから
ちゅんちゅんと小鳥の鳴く音が聞こえ、窓から漏れでた眩い光が顔に当たり少し眩しい。
無意識に身をよじり光を避けようとした。
ぽよん
柔らかい…まるで全身を包み込んでしまうほどの柔らかさ。なんて柔らかいクッションなんだろうか…こんなクッションどこで売って…こんなクッションなんて置いてあったっけ?
脳が徐々にクリアになるにつれ、僕の感覚も少しずつ取り戻した。
まずは嗅覚が戻り、まるで花ような良い香りと少しばかり女性のような香りがした
嫌な予感がした。
次に聴覚が戻り「…んぅ、ごしゅじんさまぁ…えへへ」…女性のような高く淀み無い透き通った声。
予感は確信に変わりつつあった。
唯一の希望、感触に神頼みしつつ徐々に全身の感触が戻り、柔らかい感触とーーー女性のような抱き心地に僕は宇宙を理解した。
少しはだけた服は色気を感じ、そして何処かで見た…アニメで見た展開、そう、朝チュンを連想する光景を前に、深呼吸をして、ベッドから抜け出し布団をリリエにかけ。
「ふぅ、夢じゃなかったんやなぁ」
と朝日を拝みながらタバコのようなタブレットを口に咥え賢者タイムを堪能した朝。
「【迚ゥ雉ェ逕滓?】いや、【物質生成】これでいけるんだっけ?まぁこっちの方が違和感無いし便利だな」
正直、まだ整理がついてない。
少しずつ色々思い出していこう
「そうとなれば【思考加速】アニメのような能力は大体呪文として覚えてる、ならこれも使えるはず」
とりあえず、一秒が一時間程度でいいかな
頭の中でイメージする。
例えるなら時間を一つ一つ物体にして、ゆっくりにするイメージ。
まだ、急にやるのは出来ないから少しずつ遅くする。
…よし
「【思考加速】」
思い出せ…【解魔】
だんだん思い出してきた、そうか僕はおそらく【忘却】を使ったんだな。
…確か最初に使ったのは魔法の存在を認知されない【隠蔽】の後だっけ?
…そうか、だから誰にも存在を認知されなかったんだ。
最後のキーは封印されたパンドラの箱というわけだな。
申し訳なくなってあの部活も辞めちゃったけど…これは千尋達の仮説も馬鹿にはならないな。
なになに、…うわぁとんでもない事をやらかしてるな…僕。
戦争を止めようとして色々やって無血で戦争を遠隔で勝手に終わらせちゃったり。
正義のヒーローごっことかしてみたりして
魔法で893を一方的にボコったり…落ち着け僕よ…過去に行こうとするな…まだその時じゃない。
あぁ、なるほどね?そうか、僕は色々やらかしたから魔法を消そうとして…。
…これはこれで黒歴史では?
当時流行ってたアニメの物真似紛いな事をしてしまい、世間は大盛り上がり…【隠蔽】
を使い、映像や文献など消して無かった事になってるのが救いではあるのかな…
もはやチートだろこの能力…。
てかそういえば、まだ忘れている所あったような…確か【魔法詠唱ノート】の最後のペー【繧ィ繝ゥ繝シ】
【縺?▽縺九?∫ァ√?縺薙→諤昴>蜃コ縺励※縺上□縺輔>縺ュ】
……でも僕が使えるならしょうがないよね!
正直、これの開発の為だけに今までの青春を泥沼に捨ててきたんだもん。
心機一転。僕はこれを自らの青春の為だけに使うと決めた。
そして…二次元でも魔法でもない…現実の彼女を掴み取るんだ!
「【解魔】…ふぅとりあえず纏まったな」
「あ、兄さん。どうしたんですか?そんなところに突っ立って、もう引っ越したのかと思いましたよ」
「うぅ…今のは結構効いたよ妹よ」
「…?あ、そうです。兄さんもこれから一緒にジョギングに行きませんか?スッキリしますよ?」
「まぁ瑠璃がそういうなら、お兄ちゃんとして行かないわけには…」
「それなら行きましょう、今すぐ」
「え?ちょっと妹よ準備体操という文化が合ってだな」
「…あの事…親にバラしますよ?」
「あの…事…?(もしかして黒歴史の事だろか…今でも少ししか思い出せないんだけど何かやらかしたか?だとすると不味いな…)仰せのままに」
「それじゃ行きますよ」
妹こと御宅瑠璃は家の絶望的なまでの家庭では奇跡的に真面目でしっかりした子供だ。
兄の僕ですらオタク界隈を歩き色々やらかし中二病として生きる嵌めになったのになんなんだこの格差は…
「…兄さん、考え事しないで下さい、もっと集中して走ってくださいね」
「はいはい」
妹はペースを少し上げた
それに伴い僕も少しペースを早める。
「…余裕そうですね…ではもっと早めます」
そういうと更に速まるペース。
いや、もはやジョギングではない、長距離マラソンだ
妹の顔も段々真剣…いやそういえば最初から真剣だったな。
段々と上がっていくスピード。
このままだと確実に平行線だ。
どうしようか。たまには妹に花持たせた方が良いのかな。
…いや、妹はそういうのを嫌がるタイプだ。ここは…あえてボコボコにしよう
「それじゃ数段上げちゃおっかな」
多分これは無理だろう。
自転車を全力で漕いだようなスピードだ。
これは追い付けまい。
そう思い後ろを見ると
「まけ……ませんっ!!」
横に並んでいた。
アスファルトを思い切り踏み二人並んで次々とジョギングしてる人を追い抜いていく
追い抜れた人たちはまるでバイク後ろから来たように大袈裟に避ける。
(正直妹の事を舐めてたなぁ…そういえば最近ちゃんと妹の…いや瑠璃の事を見てやれてたか?…そうかだから)
「わかった、本気で行くっ!」
「いいですよっ!!」
その時、矢羽はアスファルトを踏み抜き…爆発的なエネルギーを前に注ぎ込んだ。
「…流石は兄さんです…」
「…不思議です、確かにここら辺で兄さんが地面を踏み抜いたと思ったのですが…何処にもその跡がありません」
「…気のせいだったんじゃない?アスファルトを踏み抜くってそれ人間辞めてるじゃん」
「………」
「おいおい、我がいもう…瑠璃よなぜそんな『確かに人間辞めてるかも…』ていう目で僕を見るんだ」
「いえ、何故か妙に納得……兄さんいまなんて言いました?」
「…?『確かに人間辞めてるかも』?」
「その前です!」
「瑠璃よなぜそんなってとこ?」
「……あ、…う…兄さんもう一度言ってください」
「瑠璃」
「…はい!私は…瑠璃です!」
そう言って、瑠璃は満面の笑みを溢した
うーん、この解放感が堪らない。
だから小説書くのがやめられないんだなぁこれが