謎の種族イマジ種
親に「今日は1日中寝ること!い い ね ?」
と威圧をかけられ泣く泣く親の部屋で布団に入ることになった。
大体の作業は親がやってくれるらしいので明日から本当の一人暮らしになる。
青春の最高潮とまで言われる高校生活。
今までの青春(笑)とは比べ物にならない青さだろう。
「あ、そうだ」
布団の中に持ってきていた【鬲疲ウ戊ゥ?蜚ア繝弱?繝】を手に取り一ページ一ページ捲っていく。
百科事典並みの厚さを誇るその本は当時の僕がどれだけ本気だったかをものがっている。
「懐かしいな、あの頃はもうそうびょう?を患っていたんだっけな」
まるでアルバムのように読み返していく。
僕にとっては今までの人生を注ぎ込んだ物なのである意味間違ってはないか。
「………【繧「繝シ繧ォ繧、繝】」
その内忘れていた呪文を口ずさみ、そして空間が開いた。
…そう表現するしかない現象見て僕はを一瞬受け入れずにいて数秒、数十秒は身体が硬直した。
空間が開く、なんてあのもうそうみたいな事が起きてる。
頬を思いっきり叩き深呼吸をする。
荒くなった息が落ち着き脳もクリアになってもう一度見る。
「(落ち着け…これは幻覚…そう、僕は疲れているんだ…)」
改めてもう一度みる。
しかし、まだもうそうは続いていた。
「(……これはいよいよ末期だな、まだもうそう病は残っていたのか)」
そう思いながら矢羽は手を伸ばす。開いた空間の先にはまるで宇宙のような景色が広がっていた。
「はは、もしかして夢の中だったりして…」
『…………ザザッ………ーーー…ザ……』
「うん?何か聞こえる…?」
まるでラジオの番組を探す時に流れるノイズのようなものが謎空間から聞こえてきた
『ーーー…ザザッーーー…【謗・邯】…縺翫°縺医jなさいませ、我が荳サ讒……主様。この時をリースは待ち望んで居ました…命令を』
「…………はい?」
一瞬にして脳内が?で埋め尽くされ、(萌え声生主とかやったら人気になるだろうな)とオタク方向にシフトしていた。
『…主様が居なくなってからもリースは頑張り続けました…まだ主様の足元にも及びませんが…【遨コ髢捺詞謠】…これを【空間掌握】というように解読し、■■を込める事で即座に動作する【魔力詠唱】の簡略化に成功。続いて、【次元移動】の開発に成功。■■ボディである我々イマジ種も主様の声一つでそちらの世界に行き来を可能になりました』
…おいおいちょっと待て、イマジ種?イマジ種って昔僕が自分の中にもう一つの僕が居るって何かカッコいいよね!って生まれたあれか?てかネーミングセンス終わってるわ昔の僕ぅ。
『主様が我々と接触してきたということは遂に奴らが現れたのですね…しかし、大丈夫です。主様。我々イマジ種総員で奴らを血祭りに…』
「止めろ!」
『…っ!?』ビクッ
「あ、あぁ~(やべ!やんべぇ!つい口挟んじゃったけどどうしよこの空気…そうだ)」
「まだ、その時ではない、今回読んだのは…えぇっと(なんか適当に…)一人暮らしを手伝って欲しくてな」
『…一人暮らし…ということはつまり…』
「…(やっぱり駄目か…?)」
『城を建てるのですね…!』
「いや、…僕ももうすぐ高校生だ…目立ってはならない…」
『そうですか…一見目立たないようにすれば良い…ということですね!』
「あぁ…多分…そういうことだ」
『分かりました、我々イマジ種は』
「主様の引っ越し任務を成功させて見せます!」
「……え?」
やべ…すこし漏らした…
【現在の記憶復元率……15%】