表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒猫とシルエット  作者: 縹 四葩
6/6

哀しみの雨

いよいよ夏到来。

以前投稿時通り、エアコンが手放せません。

扇風機…買ったのにダンボールに入れたまま…。

扇風機が活用できる夏になりますように。

時は過ぎて、樵のファームは40代という若さで病に()せます。

呼吸をするのもやっとで、樵としての仕事は手につかなくなりました。

一方、黒猫のシルエットは働くことができないファームの代わりに小さな細い薪木(まきぎ)を街へ行き売るのでした。

それを物珍しく思う街の人々が居たことと、薪を以前から売って捌いていたファームの街の人の認知度があったから良かったものの、やはり小枝に過ぎない薪では以前ほどお金にはなりませんでした。

シルエットは賢明(けんめい)でした。

来る日も来る日も、主人であるファームの世話と街への出稼ぎを欠かさずしました。

(しか)し、()しくもファームの命が絶たれます。

静かな雨の日でした。

シルエットが街の出稼ぎから帰ってきた時、ファームは手をコトンコトンと戸を叩くように床を小突いていました。

その音を聴いた瞬間、シルエットは察しました。「自分の主人はもう後がないのだ」と。

直ぐに駆け寄り、何度も「にゃー!にゃー!」と話し掛けるように鳴きました。

ファームは目もろくに開かず、ただひたすらに何かを探すように手を仰ぎます。

そして、シルエットの頭に手を置き優しく撫でると

「お前には申し訳ないなあ、、、最期はお前の綺麗な目を見たかった」

そう言って静かに手を床に着けたのでした。

雨音がサラサラと屋根を鳴らしながら降っていました。

お疲れ様です。

この頃どうも青天の霹靂が多いですね。

いやあ、折り畳み傘が必須ですね。

皆さん、雨に打たれて濡れぬ人生を送ってください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ