表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
黒猫とシルエット  作者: 縹 四葩
5/6

それから

梅雨が明けようとしていますね。

暑い暑い日差しの中、私は耐えきれなくて日陰を探しまくるでしょう。

この間は遂に「水蒸気になりたい…」などと言うようになってしまいました。

皆様お身体にはくれぐれも気をつけてくださいね。

クーラーは正義。

それからというもの、(きこり)のファームと黒い仔猫のシルエットは同じ屋根の(もと)で暮らしていきました。


少しの年月が過ぎて、シルエットは大きく成長し、ファームは歳をとりました。

ある日、ファームはシルエットを見てぽつりと言いました。

「お前をいつも見ていると、自分の影を見ているようだよ」

その言葉にシルエットはキョトンとした表情でファームをじーっと見つめていました。

それもそのはず、黒猫なのでまるで黒い影のようだからです。

シルエットは自身を改めて見てみました。

(わぁ、なんて私は真っ黒なんでしょう。昔から黒かったけれど、白いところがひとつもない。そりゃあ飼い主さまに『シルエット』と名付けられるわけだ。)

シルエットは人間のようには話せないので、心の中でしみじみそう思うのでした。

「しかし、お前を拾ったのも何の縁なんだろうか…。この山奥にお前のような黒猫は見たことがない。それでもって街でもだ。お前のように首も手足も長く耳が大きい猫はいただろうかなあ。」

ファームは少し伸びた(ひげ)(いじ)りながら、考え込むように話しました。

シルエットも自分の出身地など知る(よし)もない。仔猫の頃の記憶はファームから拾ってもらった時からしか覚えてないのだから。

「まあ、いずれ何か分かる日が来るだろうさ。」

そうファームが笑って話を締めると、またいつもの日常に戻り仕事に取り掛かるのでした。

お疲れ様でした。

是非とも美味しいアイスを教えていただきたいです。

いえ、疲れた時にはアイス食べるといいんですよね。

食べてくださいね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ