名前
暫くぶりです。
皆様お元気でしょうか?
私は絶賛ボロボロのボロ雑巾状態ですが、まあこれも然り。
程々に、ぼちぼちでいきましょう。
仔猫と樵のファームはそれからというもの、起きては3食の飯を共に食べ、風呂に入り寝るという毎日を送りました。
もちろん、仕事である木を切る作業場にも共に行きます。
仔猫はまだ小さいのでファームの後ろを着いて回るだけですが、慣れてくると小枝を掻き集めて運んでいくようになりました。
「おお、ありがとうなあ。」
その様子を見ては、ファームもこの仔猫に愛嬌が湧いていくようでした。
「そう言えば、お前の名をまだつけていなかったな。」
唐突にファームは木を運びながら言いました。
「にゃー?」
仔猫は何のことだろうか?というように鳴きました。
首を傾げて見上げる仔猫を抱きかかえて、ファームは「うーん」と暫く項垂れると、「よし!決めた!」と目をパッと見開き笑って言いました。
「今日からお前の名は『シルエット』だ!」
「どうだ?素敵な名だろう?」と言うようにファームは勝ち誇った表情をして笑いました。
仔猫の『シルエット』も合わせるように「にゃー」と鳴きました。
それからも1人と1匹はまるで生涯の伴侶のように付き添って毎日を過ごしました。
お疲れ様でした。
皆様の目にこの2匹の表情ややり取りがどのように映っているのか、頭の中で構成されているのかが気になります。
今後とも想像を膨らませて楽しんでいただけたら幸いです。