第一話 深夜高速
夜通し高速を飛ばしていた。
私と友人は大阪で人を拾い、瀬戸内海に向かう予定だった。
お互い寝ないよう話し掛け合いながら交代で運転し
運転を変わってもらった私は、いつの間にか、ウトウトしていた。
「うわああああ!」
友人の慌てる声で目を覚ます。
車が風に煽られて、ハンドルを取られていたのだ。
車は右と左にウネウネと蛇行運転した後、
隣の車線を走っていたバスに衝突した。
その後、車体はクルリと回り
反対方向にスピンした所で止まった。
とりあえず、二人には怪我はなく、車の損傷だけのようだった。
「怪我が無くて良かった。」
そう思った。
後方からは、どんどん車がやってくるが、
みんな、事故に気付いて我々の車を避けて走って行った。
後方からの車が来なくなったら、我々の車を移動させるつもりだった。
その時、100m以上先だろうか、
我々の車に真っ直ぐに向かって大型トラックが一台走って来た。
隣のトラックは、ハザードランプを出しながら走行していたが、
真っ直ぐに向かって走って来るトラックは、スピードを落とさず、どんどん近付いて来る。
気付かないわけないよね?
そんな事を思った。
トラックは10m、5mと近付いて来る。
逃げた方がいいか、
いや、シートベルトが閉まってる。時間がない。
それよりも、トラックに目が釘付けで、
体が動かない。
いよいよ、1mと迫った時
あ、ぶつかる
と思った。
不思議とあまり恐怖は感じなかった。
ガシャン!!
大きな衝撃と共に
私は目を閉じた。




