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ダンジョンベビーの自己紹介

 ダンジョンシードは初めて見た高い魔力の生き物の幼体の姿になる。それがダンジョンベビーだ。私の場合は人間だった。

私がダンジョンシードとして生まれた場所は山奥のキノコがいっぱい生えていた。周りのキノコを取る手が私に触れた時私という自我が生まれて産声をあげたのだ。それが私の養父母との出会いだ。養母は養父と一緒に長い間素材の採集屋をしていたから私に触れたのだ。二人は突然現れた赤ん坊に驚いた。しかし子宝がなかった二人は私と出会ったことに運命を感じ、私は二人の子ども、ハーティ・ワターになった。

私はハーティという人間として生きて人間である方が幸せと知ってしまった。

だってダンジョンになったら、魔力だけしか食べられなくて、ダンジョンの中から出られなくなる。そうなったら美味しいサンドイッチは食べられなくなるしら劇や歌、絵本や漫画、ファッション、旅行といった人の娯楽は一切できなくなる。何より育ててくれた養父母に恩を返すことが出来なくなる。

それだけではない。かつてのダンジョンは生態系の頂点に立つというか生態系そのものを作り上げるものであったけれど、今はその地位も発展した技術を持つ人間によって色々と危ない。

弱いダンジョンは発生したら即座に狩られ、ダンジョンコアは魔法陣の材料として市場で売られる。強いダンジョンは人間に利用されるというかなり不遇なものに成り下がった。


ダンジョンベビーはレベルを上げなければ成体のダンジョンならず、その生物の成体になり寿命を終える。

ダンジョンにならないためにもレベルを上げないようにして18年間、努力してきた。


自分の魔力を使わずに魔法陣を使って魔法を出す。

魔力が溜まったら即座に使用して貯めさせない。

魔ベル下げの呪いのアイテムを身につけて下げる。

魔力を保持する臓器、魔核の成長を阻害する毒草のエキスを飲む。等

こうして今では人間として低い方のレベル21にいる。

ダンジョンにあるコアのレベルは大体100そこらか。そのレベルは大抵の人間では届かない。ゆるやかに生きて、大体は60くらい限界だ。だからこのまま人として生きて学び、交流して死ぬ。

しかし、その暮らしがフィアム・スピースによってぶち壊されようとしている。


正体を明かしていいなら言いたい。

ダンジョンシードである私がなぜダンジョンを狩る国科に入らねばならない。絶対ヤダ。

早く天敵(国科)のスピースに目をつけられているこの状況を打破せねばならない。






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