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俺は異世界転移した!

こにちわ。

早起きと申します。


最近は露骨過ぎて気持ち悪いご都合主義が蔓延ってますね。

そんな鬱憤を晴らすため、素人同然ですが筆をとってみました。


どうぞよろしゅう。




俺は伊勢寒太(いせかんた)

一般的な社会人の23歳だ。

突然なんだが、俺は異世界転移した。

異世界した。

異世界転移した!?


「そうです。貴方は不幸にも異世界転移してしまいました。」


目の前に立つナニカが肯定してくれた。


このナニカは白い(もや)なのだが、その靄が人の形に集まっている。

更に、俺たちの周りは何も無い、白がひたすら地平線まで続く空間。

一応、地面はあるようだが……。この世のものでは無さそうだ。


これらの情報からすると、きっとこのナニカは女神的なポジションだな!

ヘイカモン!チート能力は誰でもアヘらせられるナニがいいぜ!


いや、まて。この手のシリーズでは、主人公が死んだ又は召喚陣に飲み込まれたとか飛び降りとかその他諸々のイベントがあってから、こういった不思議空間へ連れてこられる流れだろ?

俺、さっきまで普通に車運転していた記憶しかないんですが……。

事故った?


「俺はさっきまで普通に車を運転していたんですが、死んだんですか?」

「いいえ、貴方は死んでなどいません。異世界転移してしまったのです。」


女神(仮)によると、どうやら事故ってはいないらしい。

しかしそうするとよく分からんぞ?


「貴方は先程、世界の(ひずみ)に飲み込まれてしまいました。死んでしまった訳ではありませんが、異世界へ転移されてしまいます。ここは、世界と世界の狭間(はざま)といったところでしょうか?」

「帰れないの?」

「帰れません。」


俺の困惑を読み取ったのか、この女神が色々と説明してくれた。

まとめると、こんな感じだ。


・俺こと伊勢寒太は、これから異世界転移される。拒否権は無い!

・転移先の世界はモンスターが跳梁跋扈するファンタジー世界!

 危険過ぎて、そのまま俺が転移されると、速攻で死ぬ。

 もし死ななくても、現地の人間より運動能力が劣る為、満足に生きていけない可能性が高い。

・こういった異世界転移は、100年に1度くらいのペースで起きている、この世界のバグのようなもの。なので魔王を倒せとか、どこかの国に召喚されたとか、世界を救えとか、そういう話は無い。

・彼女は女神的なサムシングである。


そして、この女神様は、こんな俺のような可哀相な人々を哀れみ、チート能力を与えてくれるようだ。

やっほう!異世界転移万歳!ご都合主義ひゃっほう!


「ちなみに、私から貴方に与える能力――ギフトですが、転移先の世界では常識の範疇に収まる能力となります。そして貴方に選択権はありません。ランダムで選ばれます。」


え、なにそれ。チート能力は無しってこと!?

異世界転移してもチート能力が無くちゃ意味ないじゃないか!

さてはお前女神じゃなくて悪魔的サムシングだろ!元の世界に返してよ!ぼくおうちかえる!!


「駄目です。」


駄目らしい。

というか今俺の心読みました?


「読みましたよ。」


流石は女神様。心も読めちゃうんですねえ。

いや、悪魔だなんて思ってませんよ?アレですよアレ。言葉の綾ってやつ?はははっ。女神様大好きちゅっちゅっ!

……いや、ホントごめんなさい。許してください。

でも、せめて好きなもの選ばせてくれても良いじゃないかって思っちゃうじゃないですか?


「……貴方は元の世界で、自分の能力を選んで産まれてきたのですか?違うでしょう?」


この女神様は白い靄の集合体なので表情はわからないが、今呆れたような半目でこっちを見ている気がする……。

そ、そういわれると確かにそうですけど……!

まあいいです。俺はものわかりが良い方だと自負している男です。ここは引き下がりましょう……!


「では、ください!そのギフトとやらを!」

「わかりました。与えるギフトは6つです。その内の2つは、皆さんに同じものを与えています。『異世界言語習得』と『容姿変更』です。……はい、適用しましたよ。」


女神様がそう言った瞬間、俺の頭が爆発した。いや、爆発したような衝撃が襲った。

あ、頭の中に知らない言語が溢れてくるるるるる!?!?!?

成程、自動翻訳ではなく本当に習得させてくれるんですね。

頭の中に無理矢理情報を詰め込まれて凄い気持ち悪いけど、よく聞く自動翻訳よりこっちの方が応用が効いて便利ですもんね。


頭の中を整理してみると、どうやら俺は合計5つの言語を習得したようだ。


「その5つの言語は異世界の人間種族の主要国全5か国の言語が入っています。転移先はランダムですので、全部入れておきました。これで、人類圏ならば言語に困る事はないでしょう。」


おおっ、ありがたい!

でもこれって脳に異常とかないんですかね?なんか爆発したような衝撃を感じましたけど……。

その他の記憶が消えてたりしません?


「……容姿の変更については、向こうの世界へ行ってから自力で確認してください。」


こ、この女神、今スルーしやがったぞ……。

本当に記憶消えてないだろうな?自分の名前や出自とかは普通に思い出せるが……。まあ今更か。深く考えないようにしよう。


容姿については、異世界の標準的な造形に作り替えてくれるらしい。美形だといいな。


「では次はランダムで与えられるギフトとなります。」


ここからが本番、ランダムのギフトである!

”常識の範疇に収まる能力”とのことだったが、異世界はファンタジーな世界とのことだったし、凄い能力が貰えるかもしれない。

魔法とか!魔法とか!


・身体への魔素適正付与(氷)

・自然治癒能力上昇

・身体能力上昇

・植物知識付与


魔法だああああああああああ!?

この魔素適正付与っていうのは魔法ですよね女神様!?


「はい。魔法と呼ばれるものを使うのに必要な素養です。」


女神様の返事に俺は舞い上がった。

魔法が使えるのか!

しかも氷属性って、なかなか恰好良いんじゃないか?

最初はとんでもないと思ったこの異世界転移だが、やれる気がしてきたぞ!


「ありがとうございます女神様!さっそく異世界転移させちゃってください!俺はやく行きたいです!」


すっかりテンションの上がった俺は、さっそく女神様へ異世界へ送ってもらえるようお願いしたのだった。


「では、貴方を異世界へ転移させます。先程も言いましたが、転移先は完全にランダムですので、お気を付けください。」


女神様の言葉と共に、俺の身体が空へと吸い込まれていく感覚を感じると、視界が暗転した。

ありがとう女神様。俺、異世界で頑張るよ。


そうして俺は、異世界へ転移した。




読んで下さりありがとうございます。


思い付きですが小説を書いていこうと思います。

一人称視点の小説を書いたことはないので、稚拙ではありますが楽しんで頂けるよう頑張ります。


作者のモチベを上げてくれる方。そこら辺ポチポチしてみてください。モチベが上がりますきっと。

ではまた次話にてお会いしましょ。

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