シャポン 以降の章は書きかけです
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目を覚ましたことに気が付かなかった。周りにあるものすべてがデュオンと違っていて、まだ夢の中だと思っていた。気が付いた?と何度も話しかけれて、ようやく現実世界に目を覚ましたことが理解できた。
意識を集中すると、周囲の景色が急速になじみのあるものに変わってく。脳にダウンロードされたのは言語データだけではないようだ。周りにあるものを初めて見るのに、それがなにであるのかが理解できる。おそらくルブラ族長が言語データ以外もダウンロードしてくれたのだろう。脳の中を意識的に探ると、かなり多くのデータが入っているように感じる。
ここは?アシュランはベットに横になったまま、自分の顔をまじまじとのぞき込んでいる女性に訊ねた。あの時の少女だ。
私の家よ。体の調子はどう?
左腕がいたい。ズキズキと痛む。
それ以外は?それ以外は、、大丈夫そうだ。
よかった。病院でね、処置してもらったの。父の知り合いの整形外科。びっくりしていたわ。この子はなんなんだ?ってしつこいんだもん。私だって全く分からないのに。