ゲームテスターのバイト
今年23歳になる空風 冬牙はニート歴半年を迎え、絶賛休職中だ。
冬牙はベットに横たわり、頬杖をつきながら何となくバイト募集と書かれたフリーペーパーをパラパラめくっていた。
さっきふらっと立ち寄ったコンビニから貰ってきたのだった。
そんな彼でも半年前迄はちゃんと正社員として4年間勤めていたのだが、営業職は彼には向いていなかったようだ。
あまり外交的ではないため、外出は2週間に一回程の食料の買い溜めをしに行くくらいで、この半年間ゲーム内のチャットか買い物先の店員とレジ袋いるいらないの会話くらいしかしていなかった。
正直このままだと廃人になりそうだ。と、危機感を覚え始めた所だった。
そうは言っても、どこでもいいから今すぐ働きたいとまでは思っていない。
「高収入ねぇ〜。どうせきつい仕事内容なんだろうなぁ。なーんか、折角なら面白そうな仕事がしたいな」
おっ、と彼の目に留まったのはゲームをしながらお金が貰えるという、いわゆるゲームテスターの仕事だった。
「ずっとやってみたかったんだよな。こういう特殊な仕事。場所も悪くないし、時給は……」
そこに書いてあったのは、なんと面接に受かった時点で100万円贈呈、その後は歩合制との事だった。
「面接に受かるだけで100万って、どんだけやばい内容のバイトなんだ?」
逆に気になった冬牙は、受かる気はさらさら無いが面接を受けにいくことにした。