感想って、頂けるだけでとっても嬉しいんですが、老眼のおじさんは感想欄について言いたいことがあるのです。
こう書くと何を偉そうにと感じる方もいるかもしれませんが、言いたいことって別に読者の皆様にではなく、なろうのシステム的なことなんです。
感想の返信欄ってなんであんなに小さいのでしょうか、私がおっさんで老眼だからかもしれませんが、出来たらもう少し大きく出来ないかと常々感じています。
なぜそう思うのかを述べますと、一年間エッセイの感想返しで苦労した結果、返信欄は文字が小さく、デジタルツール上の小さな文字は、私のような老眼のおっさんには辛いと自覚したんです。
私はこれまで多くのエッセイを書き、300を超える数を返信してきているのですが、エッセイというは個人の主張や思想的な話ですので、読者の方も感想を長文で書きたい方が多いジャンルと言え、寄せられた個人の感情に対し、ありがと~・すいませ~ん程度で適当にあしらうのは簡単ですが、そう言った行動を不義理と感じている私にとって、感想欄こそ真剣に取り組む場所となります。
送られた感想の全ては自身の作品の参考になったり、なろうの住民の思考を知るための取材という部分もありますので、内容の肯否に関わらず有意義で光栄なのですが、感情が篭った長い文章にお返事を返すとなると、あの狭い枠内で返信文を書き上げ、書いた文字を読み返すのって非常に見づらく感じているのです。
お褒めの言葉や肯定的な文章は比較的短く、趣旨をきちんと理解されて書かれているので、感想欄の環境でもお返しする事に苦を感じませんし、否定でもきちんと紳士淑女然とした礼儀ある態度の方は、言葉にも気を使い分かりやすく読みやすいんで助かっていますが、感情的に書かれた否定・攻撃的な感想が問題です。
これは自身のエッセイに対して感想を寄せて下さった読者、一人一人の意見に真摯に向かうからこそ感じた実感であり、私個人の活動の中では、かなり大きな問題となっています。
紳士淑女の皆様は、例え否定的な感想を抱いたとしても、立ち位置の違いと言うものを理解し、貴方にはそう見えるのですね、でもこっちからはこう見えますよ、と文章で問いかけたり、考えの違いを訴えてきます。
これは相手の尊厳や意見を潰すためのものではなく、建設的で理性的な意見対立であり、あくまで自らの考え伝えることで相互理解を求める文章なので、例え対立した意見でも論点が見えやすく、こちらも返事を書きやすい文章であると思います。
逆に負の感情で衝動的な文章を書く方というのは、往々にして読み飛ばし気に入らない部分だけに注視しますから、前提を見落としたり、そもそもの意図を理解していなかったり、あえて誤解を招く文章で揚げ足をとったり、怒りや不満による認知の歪みなのか曲解した文を書きがちであり、彼らがこれ以上の誤解を招かぬ様に気を使い、変に揚げ足を取られぬように細心の注意を払いながら文章を書くのですが、そういった作業をするにはあの画面はあまりに小さすぎます。
こう言うと偉そうだと感じるかもしれませんが、ご本人は隠されているつもりでも文章というのは正直なのですよ、煽ってやろうとか、言い負かしてやろうという意志、その方が感じている日常の不満を私へとぶつける意図が見て取れますので、これほどまでに書いた人の憎しみが滲むのが文章なんだなと、改めて想像以上に重労働だと思い知らされました。
文字を書き慣れていない方が半ば発作的に書いた長文、否定したいという直情的な長文から、胸の奥に隠されている意見を読み解いて相手に見合った文章を返す為、エッセイとは全く関係のない、読者個人の抱える憎しみのノイズを取り除き、この人が真に言いたい意見は一体何なのだろうと考え、相手の理解度に合わせて文章を組み立てるのって、とても多くの時間が掛かります。
突き詰めて言ってしまえば、感想返信で読者一人に合わせ、同じ内容のエッセイを書きなおしている様な状態になる事も多く、感情的な否定感想が一つならそれでもいいのですが、場合によって結構な量を頂くこともあり、お返事だけで一日仕事と言う状況も起こります。
この状況の中で出来る方法でどうにかしようと思い、別窓や外部ツールを開いて書いてみたのですが、あっちこっち広げるたびに文字を書くをの中断するので、イマイチ効率がよくありません。
頂いた感想を参考にしながら誤解無いように返信を書きたいので、せめて横に広げるとか倍率で好みのサイズに変更出来る仕様にして頂きたいと思うのですが、私一人だけ不満を感じている贅沢な我儘であるなら、あえて運営に要望出すのも憚られると我慢していました。
しかし他所様に聞く前から決めつけるのも良くないと思い、もしかすると他の人も同じように感じているかもしれないし、他作者の皆様に感想欄の使い勝手を聞いてみるのもありだと感じ、このエッセイを書いてみました。
皆さんは今の感想欄の使い勝手に満足していますか?よろしければご意見をお聞かせください。