修行の始まり
竜輝の力が判明します
竜の国に来た次の日。俺は広い草原にラルクと一緒にいた。ラルクと修行するためだ。
「よし!じゃあリュート、始めるぞ!」
「分かった。」
「ではまずはこれだ。」
するとラルクは昨日の鏡と同じようにどこからか水晶玉を出した。
「なぁラルク、それどうやって出してるんだ?」
「これか?これは『アイテムボックス』と言ってな。物をしまうことができる空間魔法だ。」
「へぇー、これが魔法...」
ゲームみたいで俺の心は踊った。
「で、今からその魔法の練習をするんだが、この水晶は触れた者の魔力と適正属性を調べることが出来るものなんだ。」
「それで俺のことを調べると?」
「そうだ。魔力が強ければ強いほど水晶は強く光り輝く。そしてその光の色で属性が分かるんだ。」
「なるほどな」
「属性は炎、水、風、光、闇。炎は赤、水は青、風は緑、光は白、闇は黒の色に光る。他にも無属性があるがこれは調べることが出来ないから実際に魔法を使わないと適正があるかどうか分からない。」
(ホントにゲームだな)
そんなことを考えていた。
「竜によって得意不得意が違うからな。リュートは炎竜と銀竜のハーフだからな。炎や光が得意だと思う。じゃ、早速調べてみるか。」
そういうと、ラルクは水晶を台の上に置く。
「さぁ、触れてみて。」
俺は水晶に触れた、その時!
水晶はとてつもない光を放った。その色は赤、青、緑、白、黒。5つ全ての色だった。
「なっ!?これは!?」
ラルクが驚きの声をあげていた。
水晶は強い光を放っていたがしばらくすると水晶に亀裂が入り、次の瞬間、水晶は粉々に砕け散った。
「え、えーと。壊れちゃった...」
ラルクを見ると口を開けて呆然としていた。
「おーい...ラルクー?」
すると、ラルクが俺に向かって大声を出した。
「リュート!!お前一体どれだけの魔力を持っているんだ!?今まで水晶が砕けるなんてなかったんだぞ!?しかも全ての属性に適正があるなんて歴史上初なんだぞ!?」
よく分からないが凄いことらしい。俺にそんな力があることが信じられなかった。
「こりゃぁ鍛えがいがあるな!早速修行始めるぞ!」
「よろしく頼む!」
こうして俺の修行が始まった。
ふぅ...疲れますね。
竜輝「なぁ、ラルクの口調いくらなんでも変わりすぎじゃね?」
今のところまだその一面は出てないですけど、竜輝さんのお父さんの手伝いが大変らしくて、そのストレス発散みたいな感じなんですよ。
竜輝「...今度父さんに言っとくか。」