ゆっくりと休む
リュートはベッドの上で目を覚ました。
「うっ、ここは...?」
「気づいたか?リュート。」
横を見るとファイズが座っていた。
「父さん?俺は何を...イテッ!」
起き上がろうとしたが、体に激痛が走った。
「無理するな。大人しく寝ているんだ。」
「はい...」
「何があったか覚えているか?」
「えーっと、確か草原で竜人化の修行をしようとしてそれから...分からない」
「そうか...何があったか教えてやろう」
リュートはファイズから聞いたことに驚きを隠せなかった。自分が竜人化して暴れたなんて記憶はまったくなかった。
「俺、2人に迷惑かけちゃったんだな」
「そう気を落とすな。元はと言えば私が大丈夫だと無理やりやらせたのが悪いのだから」
「だけど...」
「それに悪い事ばかりではない。お前の力もよく分かったしな。私の『ヘルファイア』を受けても気絶で済んだことには驚いたよ。ハッハッハッ」
父さんは陽気に笑った。その笑顔を見て俺は少し心が軽くなった。
「ありがとう。父さん」
「気にするな。今は体を休めるんだ。治ったらまた修行再開だぞ!」
「うん...!」
父さんとゆっくりと話したあと、俺は深い眠りについた。
とりあえず竜輝さんに少し休んで貰いました。これからどんどん強くなりますよー