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05.セイドウ ユヅルの危機

俺は、昨日の出来事を振り返っていた。

どうして、こんな事になってしまったんだ。勝てる訳ないだろ相手はチート武器を持ってるし、しかも相手のレベルは7だという噂がある。無理じゃね、ぶっちゃけ。でも、怖気づくわけにはいかないんだよな。俺は、ティアの泣き顔を見てしまった。ティアにはいつでも笑顔でいてほしい。

よし、冒険者ギルドに行って、ステータス更新してこよう。


冒険者ギルドにつき、ルーラさんに

「ステータス更新したいんだけど、どうすればいいんだ?」

「ステータス更新は、この魔道具に血を一滴垂らすだけで、更新できますよ。」

俺はその指示に従い、ステータスの更新を行なった。ステータス更新を行なった後、冒険者カードに反映された自分のステータスに驚いた。


セイドウ ユヅル 冒険者 レベル1

力 1013 SS 防御 991 S 敏捷 1012 SS 魔力 953 S

幸運 1002 SS 耐異常 902 S


このアビリティ何かおかしいと思った俺は、自分の冒険者カードをじっくり見ていて、気づいたことがあった。パッシブスキルだ。パッシブスキルの欄に文字があった。

『全知全能』という文字が、そのパッシブスキルの能力とは、スキルの数が多ければ多いほどアビリティが上がりやすくなるという、なんかチートスキルなんですが。

喜んではいられない、早く領主の屋敷に行かなければ、と思い冒険者ギルドから出ようとしたら、ルーラさんが、「絶対にティアさんを連れて帰ってきて下さい。これが、役に立つかどうか分からないけど。」と言ってプロテクターという装備をくれた。俺はそのプロテクターを腕に付け、「はい!」と返事をして、冒険者ギルドから出た。


俺はそれから領主の屋敷がどこにあるか分からないので、街の人に聞きながらなんとかたどり着いた。

俺は屋敷の玄関の前に人がいない事を確認し、庭に入り俺は玄関の前まで行き、敵感知スキルを使い、敵が屋敷の中にいない事を確認し中に入った。

それからの俺は、冴えまくりだった。敵の兵士がいれば、潜伏スキルでやり過ごし隠密スキルで移動する。そんな泥棒みたいな事をしていたら、地下への階段を見つけた。

地下は明かりが全然無く、本来なら松明かなんかを持ってくるんだろうけど、俺はそんなものいらなかった。なぜなら、俺には暗視のスキルがあるからだ。俺は、潜伏と暗視と隠密と宝感知と敵感知のスキルを使いながら、1番奥の部屋にたどり着いた。

この部屋の先から宝感知が反応している。

俺はこの部屋の扉を開けた。


そこには、赤銅、ティア、その他に沢山の観客がいた。多分俺の無様に負ける姿を見に来たんだろう。

赤銅は唖然としていた。

赤銅はこんな事言ってきた、「青銅、どうして来れた。屋敷の中には兵士がいたはずた。お前はそれを倒してきたのか?」と、でも俺は「いや、倒してなんかないよ、見つからないようにコソッと来た。」と言ってやった。

「そうか、まぁいい。無事にここまで来れたのだから、俺がお前を殺してやるよ。」

やっぱこうなるよな。仕方ない。俺は大声で魔法を唱えた。『フォンセ』

『フォンセ』とは空間を暗闇に変える魔法。

『フォンセ』を唱えた俺は、隠密スキルと潜伏スキルを使い、赤銅の背後に周り、首を掴み『マナドレイン』を使い、赤銅の魔力を気絶するまで、全力で吸い取った。それで、『フォンセ』が解ける頃には、赤銅は気絶していた。

赤銅はなぜ抵抗してこなかったという疑問はあったが、この勝負俺の勝ちだ。

それで、ティアの所まで行こうとした俺は赤銅を背にして歩こうと一歩踏み出した。その直後、俺の体から、一つの刃が出てきた。否、出てきたのではない、刺されたのだ。背後から剣で。剣で刺された所と口から沢山の血が溢れだした。俺は、足元から砕けるように倒れた。ティアの泣き声を上げていた。俺は死の恐怖より、また、俺はティアを泣かせてしまった。このことへの申し訳なさと油断していた俺の意識の低さを感じながら意識が遠のいた。

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