アステリア建国宣言
幼女が大統領なら面白いと思った勢いで書いてみました。一応アメリカ独立を参考にしていこうと思いますがアメリカ史に詳しいわけではないので殆どはオリジナルの話です。
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アステリア建国宣言
初代アステリア大統領 デビット・エードルセン
我らは不当な搾取を行うエリザ帝国からの全ての要求を拒否する旨を全世界に宣言する。
国家が人民を支配するのは間違いである。
王が人民を虐げるのは間違いである。
人民はその間違いを正す権利を常に持ち、その権利を王に突きつける義務を持つ。
人民には常に自らの幸福を追求する権利を持ち、その権利を侵害する者から人民を守る義務を政府が持つ者である。
人民には常に思考の自由が認められ、その権利を侵害する事は許されず、その者と戦う義務を要しそれを持って正統化するものである。
人民には常に身体の自由が認められ、その権利を侵害する事は許されず、政府は人民をそれら侵害者から守る義務を有し、その義務を果たさぬ者を統治者とは認められない。
人民とは人族だけでなく、エルフ、ドワーフ、獣人など思考する者達すべてであり、それらは全て平等の名の下に統治され、その統治者を決める権利を持つ者である。
人民を統治する者を大統領と呼び、その者を代表者としてアステリアの最高統治者となる。
アステリアはアスタリ大陸全土を領土として宣言する。これはアスタリ大陸全ての人民の同意の元に決められ、これに対して否を持つ全ての者達は敵対者として判断しアステリア全土の人民総意の元に宣戦を宣言する。
アステリアの人民は平和を常に求める者達であり、統治者も常にそれを目指す義務がある。その為アステリアはアステリアを守る為の軍事力を保有する権利を行使する。
この軍事力はアステリアを外敵から守る時のみ力を行使でき、その力はアステリアの人民に決して向けることを禁止する。
アステリアは憲法を置き、その法に則り選出された人民の代弁者の話し合いによってのみ統治の為の法律を制定する事が可能である。そして人民が法を犯した場合は、その可否を法を用いた判断を下す組織によって罪の罰則を選定する、この選定方法に対し人民には弁護する協力者を選ぶ自由が認められる。
法を犯す者を逮捕出来るのは国家に認められた組織だけであり、その組織は過度な軍事力を有する事、法に認められない方法での人民への逮捕、逮捕者への拷問等なども禁止する。
法とは人民が守るべきルールであるとともに、人民の権利を保護する為のものでもある。
アステリアの法は憲法を頂点とし、その憲法を元に決められた議会によってのみ統治法、刑事法、民事法、その他のあらゆる法を決定、破棄出来るものとし、そして憲法のみ提案、改正の手続きは人民の過半数以上の総意がある時のみ可能とする。
憲法はこの宣言を人民に通知した後に周知し、その上で決定の為の投票を行う。そしてそれを持って人民の総意憲法を用いて我らアステリアはエリザ帝国からの独立を宣言する、そしてこの宣言に異論ある場合のみエリザ帝国への宣戦布告を告げるものとする。
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この宣言は後に世界の覇権国家として君臨することになるアステリア国の建国と、後に世界大戦と呼ばれるエリザ、アステリア大戦の始まりを告げたものとして歴史に刻まれる。
この物語はアステリア初代大統領が自由なる国を求め、その中で抗えようのない争いに身を投じ、エリザ帝国と言う大国の傲慢な統治を覆す英雄へと至るものである。
アステリアの建国理念それは常に自由を、である。その信念を巨大なもの達から守る為に戦う姿を描く物語である。
ちなみに大統領はアステリア建国当初で十歳だったらしい