NV-02〈ヴェンジェンス〉
・機体データ
機体名称:〈ヴェンジェンス〉
型式番号:NV-02
主な搭乗者:ジン・ルクスハイト、ティナ他
所属:革命団
生産形態:量産機
種別:第一世代型MC
動力源:ケルビムアーク
機体全高:5.1m
乾燥重量:2.9t
全備重量:3.5t
最大作戦行動時間:52時間
ジェネレータ出力:2400kw
最大自走速度:120km/h
跳躍高:12m
固定装備:なし
携行装備:騎士剣、騎士盾、騎士銃槍、遠距離狙撃改修型200ミリライフル
・機体解説
革命団の主戦力である第一世代型MC。復讐の意を持つ機体で、漆黒に染め上げられた装甲が特徴。
本来、MCは反乱防止の意味もあり、民間に流通するのは、いわゆるモンキーモデルであるMWのような大型重機のみであるが、本機は、貴族側が、耐用年数を超えたことで破棄を決定した第一世代型MC〈ミセリコルデ〉を、廃棄処分を担当した貴族から横流しされる形で受領したものを改修したものであり、純正のMCである。
主な改修点としては、機体各所にブースターを追加した点が挙げられる。これは、第1世代機である〈ミセリコルデ〉あ配備された当時は、MCのブースト機動が軽視されていたこともあり、機体のブースターは最小限のものであったためである。
その一方で、ブースターのエネルギーを供給するために、機体の稼働時間が、約12%ほど減少している。
なお、〈ミセリコルデ〉とは、ラテン語で慈悲を意味し、スティレットと呼ばれる短剣の別名である。
しかし、消耗パーツや装甲に用いられているものは、民生品を適宜改良したものであり、本来の規格に比べると、性能面で劣るのは否めない。
とはいえ、MCである以上、〈ガベージ・タンク〉などとは比べものにならない性能を持つのは事実であり、革命団にとっては、非常に有用な戦力と言える。
また、楽園における初の量産型MCであった〈ミセリコルデ〉は、第二世代以降のMCと比べると、操縦が簡易であり、量産開始当時、MCが重要視されていなかったこともあって、予算削減のために、装甲厚が薄く、代わりに運動性が確保されているという特徴がある。
このため、適切な整備を施した上で、高い技量の騎士が搭乗すれば、第二世代以降のMCとも十分に戦える潜在能力を秘めている。もっとも、出力的にも、性能的にも、確実に劣っているのは事実であり、それを覆すだけの技量は必ず要求されるのだが。
装備面に関しては、協力者の貴族から横流しにされる騎士剣、騎士盾などに頼っていることや、動力源であるケルビムアークが、貴族院が秘匿する『楽園の林檎』の技術が用いられているため、ある程度の整備は可能であるが、修理は不可能であることなどの理由から、革命団では、保有数に対して実質的な稼働率が低いことが問題となっている。
・作中での活躍
『第1章 蜂起 -rebellion-』
ジン・ルクスハイト、ティナ、レナード、ディヴァインの四名が搭乗し、初陣で、貴族側の〈エクエス〉を複数機撃墜する戦果を挙げた。
なお、この際、ジン・ルクスハイト機のみ、腕部を損傷している。
『第2章 接触 -fate-』
MC部隊の新たなメンバーである、《フギン》、《ムニン》、《ニーズヘッグ》、及びディヴァインの乗機として搭乗。
4機の小隊で、コルベール男爵家の騎士団に対して複数機撃墜の戦果を挙げたが、長期戦での損耗の結果、《ニーズヘッグ》機が撃墜、また、団長機との交戦でディヴァイン機が大破し、二機が喪失している。