MC-M04〈エクエス〉
・機体データ
機体名称:〈エクエス〉
型式番号:MC-M04F
主な搭乗者:ジン・ルクスハイト、アルベール・エレンタール、ほか
所属:貴族騎士団
生産形態:量産機
種別:第2世代型MC
動力源:ケルビムアーク
機体全高:5.3m
乾燥重量:3.0t
全備重量:3.7t
最大作戦行動時間:72時間
ジェネレータ出力:2700kw
最大自走速度:160km/h
跳躍高:17m
固定装備:なし
携行装備:騎士剣、騎士槍、騎士弩、騎士盾、騎士大盾、ほか
・機体解説
楽園の貴族騎士団正式採用MC。楽園において最も数多く生産され、数多く配備されている機体。
正式採用されていた第1世代型MC〈ミセリコルデ〉の直系に当たる機体であり、〈ミセリコルデ〉の優れた操縦性はそのままに、フレームの構造、装甲の配置等を見直しことで、基本性能を大きく底上げしている。
また、〈ミセリコルデ〉においては、歩行戦が重要視され、逆にブースト機動が軽視される傾向にあった。
しかし、実戦においては、跳躍および、ブーストの加速による変則的な機動や、ブーストを使用することによる、戦略的機動性が評価され、〈ミセリコルデ〉以降の量産機である〈チンクエディア〉等では、ブースト機動を重視した設計が成されるようになっていた。
その完成系と言えるのが、本機であり、ブーストによる跳躍、および跳躍中の機動変更、地上での加速、戦闘機動の高速化等、要求されるブースト機動のすべてを可能としている。
同時に、ブーストのエネルギー効率も大きく改善しており、稼働時間をむしろ増加させることに成功している。
こういった点から極めて優秀な基本性能を持ち、配備開始から20年以上経ち、新型機の配備が進む現在でも、主力機として運用されている。
その基礎設計の優秀さ故に、一部の機体ではあるが、円卓の騎士機のベースにもなっている。
しかし、素直な操縦性と高い基本性能を持つ一方で、突出した部分がない、搭乗者の生存率を高めるために装甲を厚くした結果、運動性に若干の低下が見られるなどの問題点があるのも事実である。
このため、搭乗する騎士の中には、独自の調整や改修を行っているものもいる。
これは、開発当初の技術水準で高度かつ最新の技術ではなく、凡庸な技術をあえて用いることで、高い拡張性を持ち得たことによる。
現在では、更新した技術を使用し、駆動部である四肢の装甲を調整したF型が一般化しているが、他にも多数のカスタム機が作られており、第3世代以降の機体の開発に有用なデータを数多く提供している。
なお、機体名である〈エクエス〉とは、ラテン語で騎士を意味する単語である。
・作中での活躍
『第1章 蜂起-rebellion-』
アルベール・エレンタール下級騎士及び、小隊員の搭乗機として登場。
ジン・ルクスハイトによって全機撃墜されるが、アルベール機は、ジンの〈ヴェンジェンス〉の片腕を奪う活躍を見せた。
『第3章 騎士 -oath of sword-』
コロッセウムにおいて、アルカンシェルが搭乗し、シャルロット・フランソワ、ダルタニアン・ルヴル・レーヴェルの両名を撃破し、個人戦の部で優勝。その後、ザビーナ・マーシャル・ラ・オルレアン駆る〈パロミデス〉との戦闘において、〈パロミデス〉に損傷を与えるが、負荷と蓄積したダメージによって中破、アルカンシェルが機体を放置し逃走したため、放棄される。
さりげなく、主人公機である〈ガウェイン〉を差し置いて皆勤賞な本機。
〈ガウェイン〉が円卓の騎士にボコられる中、円卓の騎士に損傷を与えるという活躍をする主人公機以上に主人公機している機体。
量産機に乗った方が強い。そんな奴がいましたね。
量産機の設定を書いていると、ついつい設定を積んでしまう悪い癖があったり。笑




