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《8》告白

《前回のあらすじ》

淡々と戦う(と書いて作業と読む)主人公

ゴーレム涙目

快晴な青空の下の朽果てて荒廃した森林のなかで俺は少し緊張していた。


渇いた唇を舌で舐めて潤し、頭をフル回転させて言葉を組み立て、ドキッドキッと喧しいほど音をたてる心臓を宥める。


ふぅっ、と息を吐いて、吸って、覚悟を決める。


「君は誰よりも可愛らしいです。

そして君が居ない日々はもう考えられないほど俺は君を愛しています。

だから、俺の者になって下さい」


相手の瞳を真摯に見つめ俺は愛の言葉を紡ぎだす。


精一杯の想いを拙い言葉にのせて。


「…………はいっ!」


俺の想いに応えてくれた嬉しさと気恥ずかしさで顔を赤く染めながら、俺は彼女の腰を抱く。


彼女も同じ気持ちなのか、歓喜と羞恥に頬どころか耳までも赤く染めていて、とても初々しく可愛らしい。


「愛しています。キララ」


そのまま俺らは目を瞑り――――






唇を重ねた。



ファーストキスはレモン味と言うけれど、俺には何処までも甘く甘いモノに感じられた。

そしてどちらからかは分からないが、唇を離し、暫く二人で見つめあう。


余韻に浸ってるとも言っていいかもしれない。


念願が叶ったのだから。


いや、心の底で俺たちは結ばれることを諦めていた。


俺とキララは結ばれることはないと。


互いに愛してはいた。


けれども、キララは賢いし、俺も一応常識はあったはずだから、血の繋がった兄妹が結婚すること、ましてや、子供をつくることが出来ないくらい分かっていた。


だから、俺たちは一線を越えることはなかった。


キスもしたことないし、童貞も卒業してないし、キララの裸だって俺が中学一年くらいが最後だ。


セクハラ紛いのことなら何回も狙ってラッキースケベを起こしてやったけどな!


けれど、それがこの世界に来て、枷が無くなって愛しあえるとは……



この世界に来て唯一の良いことだ。



俺はこの世界に来て良かった。


そう思ってる。



例え人を殺すことになってもな。



ポロポロと見つめあってたキララの瞳から大粒の涙が溢れだした。


俺は片手だけキララを抱き締めはずして涙を拭ってやる。


お兄ちゃんは基本的にキララの泣き顔が嫌いだからな。


「………お兄…………おにい………うれ……しい…………好き………大っ………………好きっ………」


だが、今のキララの泣き顔は愛おしい。


「俺も好きですよ」


「……うん………うんっ………!」


だって嬉し泣きだからな。


まぁ、でも、俺は笑ってるキララや照れてるキララの方が可愛らしいと思うから泣き止んで欲しいけどな。


だから、俺はキララが泣き止むまで優しく抱き締め続けた。



惜しむことなら――――




キララの方が数センチ背が高いことだな。


かっこつかないよ。


本当。


まぁ、結婚式で誓いのキスの時にしゃがんでもらったフェルテルよりはマシだけどな。







因みにフェルテルの身長は120センチくらいです。


本編では主人公の身長しか出すつもりはないので一応後書きの場で伝えておきますね。


さて、唐突ですが……



僕はハーレムが大好物です。


と言いますか、主人公にヒロインがフラれるシーンが大嫌いだから、結局はハーレムエンドが僕の中で一番いい終わり方というだけですが。


まぁ、何故今こんなことを――


と思う方もいるかもしれませんが、ある種の宣言みたいなものです。


メインヒロインはキララ一択ですが、ハーレムはつくる。


というわけです。


いや、なんか、執筆してると何故かキララちゃんがヒロインしてるんです。


もう本当にこれ以上ないほどヒロインしちゃってます。


本当はキララ初登場はもっと後、それこそ、主人公と他のヒロインが勇者たちと戦争を始めてちょっとしてからの予定で、メインヒロインではなく、サブヒロイン。


つまりは正室ではなく側室予定でした。


しかも敵として、勇者として登場する予定が、元々のメインヒロインであったフェルテルの娘から主人公を寝取ってしまいました。


恐ろしや。



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