《1》プロローグは突然に
「異世界で魔王やってくんね?」
目が覚めたら唐突に何故か目の前にいた耳ピしたチャラ男にいい放たれた。
超美形だけど……チャラい。とにかくチャラい。
なんそれ、斬新。
「だしょ、いやぁ、俺っちってば神様っしょ?
だからさ、流行を先取り?みたいな」
いやいやいや。
まぁ、確かに先取り(?)だけれども……それが流行になるかは分かんないんじゃないかなと俺は俺は思ってみたり?
「そこはなんとかなるっしょ、ほら、神様パワー的な?」
いやいやいや。神様パワーって言われても分かんないから、ってかそんなのに神様パワー使っていいのか!?
チョー無駄遣いじゃね!?
「それな。んまー別にいいんだけどね、んじゃ、魔王になってくんね?」
魔王、魔王かぁ……
面白そうだな!
でも何故に魔王?
「いやぁ……それはホラやっぱ、あれっしょ。
ちょっち、てきとーに勇者送ってたら増殖しすぎちったみたいな?
そんで魔王絶滅危惧種みたいな?」
うわっ、何それ、適当すぎだろ……
「んで、とりま、死んだ魔王の魂を転生させればいいんじゃね?みたいな?」
それで俺が死んだ魔王の魂だと?
「そっそ、魔王フェルテルって名前」
女みたいな名前だな。しかも弱そう。
「んー、魔王の中で上の中くらいじゃね?」意外に強くてビックリです。
「んじゃ、魔王の記憶とかもろもろ継承させとっからしくよろ〜
とりま、魔族助けて勇者や人族狩っといて〜」
うぃーっす