表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

天使転生してる

「蟹座、おい、蟹座よ!」

「何でしょうか?ガブリエル様」


ここは天界ノエルと呼ばれる一つの世界。

その世界の中心となる《中央都》にそびえ立つ天空の塔の一階、天使の間。

そこに蟹座と呼ばれた少女と大天使なるガブリエルがいた。


「貴女、黄道十二星座になって幾つ経ちました?」

「約三年ですが…」

「そうですか。しかし、何故貴女には使いがいない?」


使いとは、黄道十二星座に使える下級天使のことである。

この世界には、神、大天使、黄道十二星座、上級天使、中級天使、下級天使と位が存在する。

黄道十二星座には必ず使いがいないといけないという決まりが存在する。


他の黄道十二星座は皆、下級天使を使いとしていた。

または、中級天使、上級天使も使いにしている。

黄道十二星座の仕事。それは、悪魔祓いだ。


人間界に住み着いている悪魔を浄化する。

黄道十二星座の一星座を一部隊として悪魔を祓っているのだ。

しかし、彼女は独りだった。彼女は優秀な戦いをしており、始めに使いだった天使たちは彼女の実力について行けず堕天した。


彼女の周りには人が減っていった。

大天使側も黙秘していた。しかし、先日、彼女は作戦に失敗した。

そのことがあってか、大天使側から使いを作れと指示を出したのである。



            ☆       ☆



「残念だねー!遂に作っちゃうのかー」

「まぁね。しかし…」

「大丈夫だってさ!」

「そういう訳じゃないんだよ。獅子座」


彼女は獅子座。蟹座の数少ない友達。

天界では、彼女の舞台より攻撃力がたかい部隊はいない。

天界NO1の攻撃力を誇る星座だ。


「何人つくるの?」

「人数制限なかったから、一人で十分」

「すくなっ」

(また、堕天しちゃったら困るし…)


そうして彼女は《転生の間》の中心に立つ。

そして、呪文を唱えた。




真っ暗な世界に俺は一人佇んでいる。

何もないただ闇の世界。

痛みなど感じない。ただ、意識が闇の世界にさまよっている感じだ。


突如、闇の世界に一筋の光が差し込む。

『お前はまだ希望を捨ててないか?』

『明日があると信じているか?』

『もし、信じているなら掴め。希望の光を』

声が頭の中で聞こえた。顔をあげる。

そこは、柔らかい光の玉が飛んでいた。


「俺はまだ、諦めない。希望を捨てない!」


俺は光に手を伸ばした。



「おはようこう……少年よ」

「…………………。」


目の前には見覚えのない少女がいた。

黒髪のロング。かなりの美人といえよう。

少女は自己紹介を始めた。


「私の名前は蟹座。黄道十二星座の蟹座だ」

「蟹座…?俺は七瀬光一です」


いきなり、なにがなんだか分からない。

急に自己紹介を始めた。


「ここは……?」

まず一番の疑問をぶつけた。

「ここは天界。君たちの世界でいう天国みたいなものさ」

「は、はぁ。…って、天国!?まさか俺、死んだのか?」

「ご名答」


俺の目の前に画面が表示される。

そこには変わり果てた俺の姿とその姿を見て泣いている家族や友達の姿が見えた。

「電車にひかれてね。肉片しか残らない状況のようだったらしい」

し、信じられない。画面はニュースの画像をだしている。

『警察は事故、または自殺とみてーー』

自殺!?有り得ない!そんな恐ろしいことしたことないぞ!


「あぁ。君は事故や自殺なんてしてない」

蟹座…さん?は、腕を組ながら画面を見つめる。

「君は殺されたんだ」

「!?」


こ、ころ…された?……思い出した。

確か点字ブロックの外側に行こうとして、押された。


「思い出したようだね?」

「はい。確かに俺、死んだんですよね…」

「そうだ。そこでさまよっていた魂を転生させたんだ」


何か背中に違和感が、あった。

腕をわまして確認する。手には羽がある。

まさか、俺…?


「君は蟹座部隊の一人目の仲間だ!」

眠たい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ