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初めまして――

いきなり現れた知らない女性たちに戸惑う蓮。


そんな蓮の様子も気にせず愛華は嬉しそうに近寄り「ただいま」といった。

”なんだ!!!?”


いきなり起こったことについていけないハスは驚いて固まってしまった。

そんな蓮をみて女性シブチョウはその場から動かず警戒をさせまいと柔らかく微笑んだ


「私はここの支部長の木ノコノハ美琴ミコトよ。こっちの子は、圭ちゃんと嶺ちゃん」


「なっ!!!!?」


美琴は簡単に自己紹介をすれば、自分の両隣にいる男の子を自分より前に出して蓮に紹介した。蓮は圭と嶺を見て目を丸くした。そう……目の前にいるふたりは自分のクラスにいる双子だったからだ。


”なんなんだ…!?先輩といい、双子といい…!!!”


蓮がこんなことを考えているのもしらず美琴は近づいてバンっと背中をたたいて笑った


「まあ、あんたが何考えてんのかわかんないけどここに来たからにはもう君も私の息子だからね!!!遠慮しないで何かあったらなんでも私に言いなさい!」


蓮は一瞬背中の痛みに顔を歪めつつ美琴の言葉を聞いて少し嬉しそうに笑った。


”私の息子……か……”


蓮には親がいなかった。ちょうど蓮が5歳になること親は死神シニガミに殺されたと祖父に聞いていた。それが本当のことかは実際には蓮には、わからないが親がいない蓮にとって美琴の言葉は胸に響いて嬉しく感じた。


蓮が笑ってるのを見て不愉快に思った圭は蓮を睨んで鼻で笑った。


「なぁに、美琴の胸見てニヤニヤしてんだが。呆れちまうぜっ!!」


「なっ…!!!お、俺はそんなみ、美琴さん?の胸なんかみ、みてねぇよ!!!」


「どうだかn・…ってえええええええええええええ!!!」


圭の言葉に慌てて蓮が反論するが、圭はそんなことお構いなしに意地悪そうに俺を見た。だが、そんなこともつかの間でいきなり圭が頭を抱えてうずくまった。


うずくまった圭の後ろにはオドオドしながら立ってる嶺がいた。嶺が圭のことを殴ったのだ。


「だ、ダメだよけ、圭・…。えっとあの…その…みーちゃんの事取られると思ったからって…は、蓮くんに意地悪しちゃ………めっ……」


言葉が最後の方に差し掛かるとだんだん声が小さくなりながら嶺は圭のことを怒った。最後に「めっ」と言い終わるとぴゅっと愛華の後ろに隠れて圭の様子を伺った。

圭は頭をさすりながら立ち上がったときにはもう怒りを抑えきれない寸前だった。


「おい、嶺……。てめ、いい度胸だなァ?」


ぽきぽきと首の骨を鳴らしながらゆっくり愛華の後ろにいる嶺に近づく圭。そんなふたりのやりとりを見ていて呆れた美琴はため息をつき蓮の頭と圭の頭を持った瞬間頭と頭どうしをぶつけた。おもいっきり…。


「「っ〜〜〜〜!!!!」」


その衝撃はあまりにも強く、蓮と圭は一瞬何が起きたか理解できず地べたで転がった。


「くっだらないことで圭ちゃん起こってんじゃないわよ。そっちの君「は、蓮…です」蓮ちゃんもくだらない挑発に言い返さない。喧嘩両成敗っ!」


最後まで言い終われば満面の笑みで美琴は笑い蓮と圭の頭を撫でた。


「すいません…」


「…気をつけるよ・・・」


納得のいかない顔をしつつふたりは誤った。




―――――――




「まぁ、とりあえず詳しい説明をゆっくり部屋でしたいから私に捕まって」


美琴は両腕を45°ぐらい広げて蓮たちの方を向いた。当たり前のように右側に圭と嶺。左側に愛華が掴まって蓮が掴まるのを待っているが状況を全く理解できない蓮は捕まるもなにもしなくてどうしようか迷っていた。美琴は楽しそうに笑えば圭・嶺・愛華を抱え込んだと思いきや蓮の首根っこを左手で掴み突如目の前に現れた穴に飛び込んだ


「うええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!?」



―――――――――


「ええええええええええええええええええええええええええええ!!!?」


一瞬で目の前の景色が変わっていた。瞬間移動をしたらしい。目の前には、今で言う社長室みたいな高価そうな部屋が広がっていた。その部屋の真ん中には白い軍服を着て筋肉が程よく付いていてスラリとしている(今で言う細マッチョ)な男性が立っていた。下からか、光で反射してるのかわからないが長髪髪の毛は銀色にかがいていた。


「・・・・・・・・・・・・」


一瞬部屋に長い沈黙が流れたと思ったら男の人の笑い声で消し去られた。


「ハハハっ!!いきなり現れるとは、琴葉お前もやるな・・・」


「いやーそれほどでもー」


「別に褒めてるわけじゃないんだが・・・」


蓮たちをじっと見たあとに美琴の方を少し苦笑気味に見るが美琴には男の声だけしか聞いてないのか褒められた気で嬉しそうにしていた。


「み、美琴さん・・・あの・・・ここは・・・?」


蓮は少し遠慮気味に聞くと。美琴は蓮が初めてここに来たことを思い出し微笑んで教えてくれた


「ここは、月光隊の総司令室さ」


「総司令室・・・・?」


「そう!そんでもって、あいつが私のダーリンよ」


「だ、ダーリン!!?」


ばっと両腕を開いてここの説明をする美琴の言葉を蓮は小首をかしげながら言葉を繰り返す。すると美琴はダーリンの肩に手を回しブイサインをした。ダーリンという言葉を聞いて美琴と男を交互に見た。

そんな蓮が面白かったのか、男は吹き出してしまった


「す、すまないね・・・!君がとっても素直でいい子だなと思ったら少し笑いが出てしまって」


「あ、あのそれはどう言う意味ですか・・・?」


「俺は、琴葉のダーリンじゃないんだよ。ダーリンってのは琴葉のジョークさ。」


口元を抑えて笑いとこらえようとする男を不思議そうに蓮は問いかけた。男がジョークだというと蓮は自分が騙されていたことに気づきカアアアと顔を赤くした。


「ふふっ、そんな恥ずかしがらなくていいさ。みんな一回はそのネタで騙されてるから。」


「みんな・・・?」


「そうみんな、圭も嶺も愛華も全員」


男の言葉に安心し蓮ははぁと息を吐き出すとみんなは顔を真っ赤にして恥ずかしそうにしてた。


「だって。誰だって信じるでしょ!!!?」


「そうだぜ!!!いい男といい女なんだから!!!」


「まぁまぁ」


「まぁまぁじゃねええええええええええええええええええええ」


元々ジョークをいった犯人ミコトが仲裁に入ろうとしたら油に火を注ぐ状態になってしまい美琴と圭、愛華は討論をしていた。

そんな三人を無視して男は蓮に近づいて手を差し伸べた


「はじめまして、蓮。先ほどの君達のやりとりはカメラから見させて頂いてたよ。俺の名前は、月影千ツキカゲ センここの総司令官だ。君の入隊を歓迎する。これから大変なことが起きるだろうがよろしく頼む」


「・・・・・・・・・はい。」


千の手を握った蓮は改めて自分が死神シニガミに襲われたこと。月光隊に入隊してことを重く感じた。


”これから、新しい人生が始まる。”





まだまだ続きますので、感想やら誤字脱字アドバイス等よろしくお願いします。

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