月光隊(ゲッコウタイ)
――――あのあと俺は先輩目隠しをつけられ連行(?)されるように車に乗せられた。
俺はとっさに「どこに行くんですか?」と焦り声で聞くと先輩は笑いながら答えた「君が望んだ場所だよ」
蓮は車から下ろされて目隠しを撮ってもらった。いきなり暗い場所から明るい場所へと移動し目隠しを取られたので数秒前が見えなかったがだんだん目が慣れてきて目を開けばそこには信じられないような光景が広がっていた。
今の時代、7時になった瞬間外は闇に包まれて死神が出てくる……はずなのに、今蓮がいる場所は光に包まれていた。
「なっ……」
あまりにも信じられない光景だったため蓮は周りを物珍しそうに見ながら言葉を失った。
そんな蓮を見て愛華はクスっと笑うとパァンッと思いっきり背中を叩いた。
「ほらほら、そんな立ち止まって周りを見てないでどんどん前に進め進めえ〜」
蓮の背中を押しながら愛華はどんどんまええと進んでく。
「あ、あの先輩っ。今から俺どこに連れてかれるんっすか…???」
いきなりここに連れてこられたことにも戸惑いを隠せない蓮は愛華の方を見て目を泳がせながら聞いた
「内緒っ。 と言いたいところだけど一応言っといたほうがいいよね…。今から蓮を連れてく場所は、月光隊日本支部の支部長のところ」
悪戯っこのような笑みを浮かべ人差し指を口元に当ててみるが。冷たい目で蓮に見られた愛華は本当のことを話した。話し終えると蓮よりも前に出てくるっと振り返った。
「ようこそ、月光隊日本支部へ!蓮これからよろしくね」
ばっと両腕を広げ微笑んだ。
―――――――ある部屋
「おい、愛華が得体の知らねー男連れてきてるぜ」
黒髪で肩ぐらいの長さ適当に髪の毛を揃え制服(黒をベースにした、ゴッシクな軍服)をきた少年は隣にいる少年とは正反対でおっとりしていて綺麗に揃えられた前髪三つ編みにして束ねられてる後ろ髪少年と同じような軍服を着ている女の子(?)に話しかけた
「嶺…、あれ蓮くんだよ…」
「んなっ!!!?嘘だろ??って、圭が俺に嘘をつくはずねーか…ちっ愛華何連れてきてんだが…」
圭は目を凝らしてじっと窓の外の蓮を見て指差した。すると嶺はバンッと思い切り机をたたいて立ち上がって望遠鏡から覗いて驚いたような顔をすれば舌打ちをしてイライラしながら椅子に座った。
「れ、嶺…」
イライラしてる嶺をなだめようと圭は何かしようと考えてオロオロしてると女性が入ってきて圭の頭を殴った
「っ〜〜〜〜!!!」
涙目になって圭は後ろをばっと振り返ると女性は仁王立ちしながらニヤニヤしていた
「お前が圭ちゃんを困らせたから私は殴っただけだからな?」
ふぅっとため息をついて呆れながら女性は言うと嶺はすこし落ち着きを取り戻し口を尖らせいった
「わかってるっつーの…」
「わかってるならよろしい。さすが私の嶺ちゃん」
満足そうに微笑めばガシガシと嶺の頭を女性は撫でた。そして、圭へと視線を移してニカっと笑い手招きをした
「ほら、圭ちゃんもきなさいな。新しい子迎えに行くよ」
「はいっ!”支部長”!!」
右腕で嶺を抱きかかえ、手招きして近くまで来た圭とは手をつないで支部長達は部屋から出たと思ったら突然消えた。
―――――――
ぼんっ!!いきなり蓮達の目の前が白い煙でいっぱいになったと思ったらそこから三人の人影が見えた。
「はじめまして少年よ!!!!そして、おかえり愛華」
突然現れた支部長達についていけない蓮であった。